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広告の力

必要だと思っていて、実は不要だったということは結構あるもので、最近知ったのがコンディショナー・リンスといった、シャンプーの後につけるもの。

頭を洗う時にシャンプーをつけたらそれを中和しないといけないので必ず必要と思っていたし、シャンプーとリンスは店頭に必ずセットで売っているのでセットで使わなくてはいけないものだと思っていました。なので、片方が切れて別の種類を試そうとするとセットで切り替えるなんてことも・・・

でも、実はコンディショナーやリンスは、色を染めていたり、パーマやヘアアイロンかけている場合や、長くなって毛先が痛んだ時に、その髪が受けたダメージを修復するためのものなので、そのどれにも該当しない私には不要という話を美容院で知り、子供の頃からこれはセットで使うという習慣になっていたのでちょっとびっくりです。

ちょっと調べてみたら、シャンプーはその成分によって、サラサラになったり、まとまりが出たりと洗浄力が異なることからある程度コントロールできるので、自分が好みの物を使うことが有効とのこと。また、場合によっては石鹸でも問題ないのですが、リンスやコンディショナーは頭皮に付いたまま洗い切れないと皮膚を痛めてしまうこともある(きちんと洗えばOK)ので、私は不要なうえに、リスクまで侵していたということでした。

創業相談を受けていると、さまざまなアイデアに出会うのですが、どの事業も最初の壁に当たるのが、「顧客がいるのか?=市場はあるのか?」です。

こういうと、たいていの創業者は「市場はあります」と答えられるのですが、創業後少しして聞いてみると「当てが外れました」ということが一定数以上あります。従来型のビジネスモデルの場合は、逆にすでに市場(その地域の特性や人口、近隣店舗の傾向)から予測を立てやすいのですが、最近多いのは今までにないビジネスモデルを考えている方。この場合は、そもそも市場というものが隠れているので、試してみないとわからないケースがほとんどになります。

リンス・コンディショナーのケース、きっと本来だったらそこまで必要とする人がいない市場だったと思うんですが、これを「シャンプーとセットで!」としたことで、大きく広げられた例だと思います。こういうケースに「ヴァレンタインのチョコレート」も該当すると思います。こちらも、聞いた話ですと、戦後にチョコレートを取り扱う洋菓子屋さんたちが連携して、チョコレートを世に流行らせたいと、企画したイベントが大ヒットして今に続いているとのこと。ここから派生してホワイトデーでマシュマロとかキャンディーになっていったわけです。

こう考えると、広告宣伝って結構大切ですね。どう市場を作るのか?

「広告宣伝をどのようにしますか?」と聞くと多くのケースでは「ネット広告を利用します。Google広告やインスタ広告をうって」という回答が返ってきます。すっかりネット広告としてこの手法が定着しましたが、逆にこれだけ多くの人が同じ手法を使っているので、その中で目立つのはなかなか難しく、そのためにはかなりの試行錯誤や専門的な能力が必要になってきているのも感じています。

例えば、ちょっと前まではインスタで多くのフォロワーがいるインフルエンサーにお願いして商品・サービスを宣伝してもらうと売れるということがありましたが、その効果もだいぶ薄れています。逆に、私的なネットワーク(ママ友とか、ネット友達、会社の同僚、趣味仲間)の方が今はより効果的ですし、そのようなネットワークがインターネットの力で私的なものから公的なものに発展する傾向もあると思います。何が言いたいのかというと、やはり「口コミ」が一番有効だといことですね。特に、マス(大衆)不在の時代なので。

広告宣伝の基本は、それを欲している人にきちんとその存在を知ってもらい、利用してもらうことに繋げること、これやはり大切ですね。

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