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【メディアをボコる市長】

今や全国的な有名人になった、広島県安芸高田市の石丸伸二市長であるが、言い掛かりや詭弁を一切寄せ付けない彼の〈返し刀〉は、議会のみならず、定例記者会見の場に於いても、容赦なく相手を斬り倒すのである。

今回は、いつものエッセイのスタイルを変更して、市長とメディアのバトルを文字起こししたので、時間の許す方には是非とも読んで頂きたいと思うのである。読み始めたら、多分止まらないのではないかと思う。

冷静に理路整然と相手を追い詰めていく石丸市長の手腕は尋常ではないのである。論点をずらされたら直ぐに元の話に引き戻し、逃げたら捕まえて問い質すという、議論の天才なのだ。

因みに、〈中国新聞・RCC中国放送〉は、〈毎日新聞・TBS〉系列のメディアである。

・・・・・・・

2023年7月、安芸高田市定例記者会見・・

(石丸市長・以下〈石〉)
「・・で、続いて、これも中国新聞なんですが、6月29日木曜日の15時に、これは中国新聞社の方に電話で抗議を入れています。何かと言うと、その日だったかと思うんですが、その前ですね。その前の日にあったマイナカードの返礼について、問い合わせがあったんですが、安芸高田市のところに回答が無かったと、いうようなコメントがあるんですが、これは単に担当記者が、それまで取り決めしていたやり方でやらなかったから情報を得られませんでした、という話に過ぎません。人のせいにしないで下さい。事実、中国新聞の他の部署は市が求めているやり方に則って取材をされています。されてますよね❓️されてませんか❓️」

(中国新聞:エビス記者、以下〈エ〉)
「他の部署ってどういうことですか❓️」

(石)「あのぉ~この安芸高田支局長以外です」

(エ)「安芸高田支局長もしっかりと、えぇ~手順に沿って・・」

(石)「ああぁ~御存じないんであれば結構です、あの御存じないようなので改めて私から説明すると、え~まずぅ、担当者から市長に対してどういう取材なのか問い合わせてほしいと、で、その都度、答えるべきかそうでないか、というのを判断して応じています。で、この例についても、担当部署からいつものルートで取材をするようにとお伝えしたはずです。にも拘わらず、そのルートを通さずして単に情報を得られなかったから回答なしというのは、無責任が過ぎると思います。やめて頂きたいと思います。え、以上が中国新聞の、お~報道についてなんですけども、これらを受けてですね、この1ヶ月、かなりの数のメッセージが市役所に届いています。60件、もうチョッとありますぅ❓️6、70件か、もうチョッとあったかなと思うんですが、その9割方は市長の応援であり議会の批判となっています。9割5分ぐらいがそうと思います。これが世論です。中国新聞はぁ、こうした偏った報道をされますが、その実、伝わる人にはちゃんと真相が伝わっています。自らの評判を落とすだけだと思いますので、早急に改められた方がよろしいんではないかと心配をしている次第です」

(エ)「よろしいですか❓️発言しても・・」

(石)「あ、あの、いや結構です。求めていません」

(エ)「いや、質問じゃない訊いただけです」

(石)「はい」

(エ)「いま答えてはダメですか❓️」

(石)「何かありますか❓️」

(エ)「あ、じゃどうぞ」

(石)「じゃあお聞きします。何かあればどうぞ」

(エ)「市長がやってることは、安芸高田市民のかたはですね、しっかり状況を把握した上で来年選挙があると思いますんで、そこの段階で、皆さん投票行動されて、それが結果となって現れることと思いますんで、90とか95%とか、そりゃ勿論、市長のところに直接届く声というのは、市長を応援するものが多いかというのは思いますけれども、来年の選挙で結果を示されたらいいんじゃないでしょうか」

(石)「・・ん❓️今の何か関係ある主張でしたか❓️」

(エ)「大いに関係あると思いますけど、理解できていますか❓️」

(石)「えぇ~とぉ、世の中の反応というものをお伝えしたわけです。よろしいですか❓️」

(エ)「いいですよ」

(石)「で、中国新聞のこうした偏向報道と私は断じていますが、これが意味をなしてませんとお伝えしました、それに関して、受け止めを、もしあればお伺いします」

(エ)「市長の感想であるということでお答えさせて頂きましたが、偏向報道をしているという認識もありませんし、そういった批判を受けることは理解できません」

(石)「中国新聞は自社に対する批判は理解しないということでしょうか」

(エ)「そんなこと言ってないですよ。批判されるべきことは批判して貰っても全然構いませんけれども、今の偏向報道という言葉に関しては、そういった認識は持っていません」

(石)「では、偏向報道だと言われている、評価されているという事実に対してはどのように受けとめてらっしゃいますか❓️」

(エ)「その、市長が偏向報道だと思って、それを、えぇ~言葉にすることに関しては、別に我々から感想を述べているだけでしょうから、特に申し上げることはありません」

(石)「世の中、読者の受けとめ方もそうなってますという風にお伝えをしているんですが、それについてはいかがでしょうか❓️私ではありません」

(エ)「世の中がそうなってますと、市長が思っているだけじゃないですか❓️」

(石)「では何らかのアンケートでも取ってみましょうか❓️それであれば、感想をまた教えて頂けますかね❓️」

(エ)「何のアンケートを取るんでしょうか❓️」

(石)「中国新聞の報道姿勢に対するアンケートです」

(エ)「えぇ~中国新聞の報道姿勢をですねぇ、しっかりと受けとめて下さっている皆様は、中国新聞の読者として、え~購読していただいていると思いますし、例えはですねぇ、石丸市長が市長に就任されて以降、中国新聞のですね、安芸高田市における部数がですね、極端に落ちたとか、そんな事実もありませんし、読者の方もしっかり支持してくださっているんだという風に認識しておりますし、まことに読者の方々にはありがたい感謝の言葉を伝えたいと思います」

(石)「では、ご認識がないようですので、え~ひとつ読者の感想・・これは私の関係者じゃないんですが、たまたま私に言った人のコメントですが、お伝えすると、中国新聞はカープとサンフレッチェ以外読む価値がない、と、その方は購読をされてる方ですが、おっしゃってました。ですので、購読部数には表れていませんが、中国新聞の記事に対する評価は、かなり低い、という事実は確かにあると思います。これはお伝えだけしておきます。あ、もし何か受け止めがあれば」

(エ)「非常に失礼な言い方かなと思いますが、まぁ市長の感想でしょうからぁ」

(石)「あ、いえ、私ではなく、そういう読者がいたという事実をお伝えします。私ではありません」

(エ)「そういう読者がいらっしゃるということはあり得るかもしれませんし、それは認識しました。え~とぉ受け止めました」

(石)「受け止め、られたんですね」

(エ)「それは沢山の読者の方がいらっしゃいますからね。カープとサンフレ以外読むところがないというふうに受け止められてる方もいらっしゃるのであれば、それは他の面も含めてですね。より魅力あるコンテンツを作っていきたいというふうに思いました」

(石)「他はよろしいですか❓️」

(エ)「特にあと訊かれたことありますか❓️」

(石)「いえ何か主張があるのであれば、せっかくなので機会を提供しようと思ったまでです」

(エ)「中国新聞に対する質問は、これで基本的には終りでしょうか」

(石)「また後で出るかもしれませんが、今この件では以上です」

(エ)「まぁ、YouTubeでライブ等もですね、見て下さっている方といらっしゃるので、え~今リアルに色々やりとりしましたけれども・・」

(石)「あ、あのぉ何か主張があるということですか❓️」

(エ)「まぁ、あの、非常に失礼な言葉もたくさんありましたし、我々言いたいこともありますけれども、この場がそれにふさわしいとは別に思いませんので、これにて終りたいと思います」

(石)「中途半端な批判はやめて頂けますか❓️じゃあ具体的にどのような失礼な、何があったんでしょうか。具体的に指摘をお願いします」

(エ)「もいいです別に」

(石)「いや、いいんであれば、そもそもおっしゃるべきではありません。ですよね」

(エ)「あなたの感想としてそうおっしゃっているだけってことでしょう。それはそうですかっていう以外、我々も別にお伝えすることに・・」

(石)「私の何が失礼だったとおっしゃるんでしょうか、私は少なくとも二人称で〈あなた〉などと呼んだことはありません。今の物言いはたいへん不躾ぶしつけだと思います」

(エ)「ごめんなさい、それは謝ります。失礼致しました。市長と言うべきでしたね」

(石)「はい、よろしいでしょうか」

(エ)「ごめんなさい、はい」

(石)「えぇ、こうしたコミュニケーションの瑣末さまつな部分にぃ、そのスタンスが見え隠れしています。権力の私物化、大変危険ですので、改めてご留意していただくよう、お願いをする次第です」

(エ)「その言葉はそのまま市長にもお返ししたいと思います」

(石)「では、その理由を教えて下さい、なぜでしょうか」

(エ)「権力の行使につきましては、色々注意が必要だなという、これはお互いのことかもしれません」

(石)「あの、お互いさまの話にはなりません。私は今申し上げた、きちんと全体像を理解していただきたいんですが、説明責任が必要だと、それを果たさなければならないというくだりで申し上げています。中国新聞は自身の記事に対して、断片的な情報ないしは、時な不正確な記事を書かれています。これはこれまでも指摘をしてきました。それについて、説明をしない、逃げる。これを私は今糾弾をしています批判をしています。私が何か説明説明責任から逃れたというのであれば、具体的にそれを指して批判をお願いします。お互いさまだと言うんであればそのようにおっしゃってください」

(エ)「もう、あのチョッと言わせてもらいますけどね。さっきからもう言いたい放題主張をおっしゃってますけどねぇ、もうこれ1時間になりますよ、ねぇ、こうやって説明責任はメディアが果たせと、中国新聞が果たせと、自らはどうなんですか、じゃあ、今まで振り返ってこの3年間、こうやって説明責任を果たせと、議会から言われたことに対して、果たしてきたんですか❓️果たしてきたんですか❗️」

(石)「はい、じゃマイク置いてください。はい、全てに対して説明をしています、説明し切っています」

(エ)「わかりました」

(石)「足りないものがあるのであればいつでも訊いてくださいと、そこまで言っています」

(エ)「わかりました。それが市長の認識ということは理解できました。ありがとうございます」

(石)「え❓️私の認識に何か誤りがありますか❓️私が・・」

(エ)「だから誤りとかどうこう言ってませんので」

(石)「ないですね❓️ないですよね❓️」

(エ)「今、市長の認識を問いました。全て説明責任を私は果たしているという認識を伺いましたんで、ありがとうございましたという・・」

(石)「事実として説明をしてますし、それは執行部として当然です、義務ですから」

(エ)「ええ当然です」

(石)「ん❓️よろしいですか❓️ええしてますし、追加の説明があれば、必要であればいつでも受けると、そこまで議員に対して伝えています、これまでも、何回もそのようにやってきました。その上で、権力の行使が危ういからと、お互いさまだとおっしゃるのであれば、私にどのような不備があったのか具体的におしえてください。ないんですね。指摘できないんだったらないということで受け止めます。あるんであれば指摘をお願いします」

(エ)「いやいや、そうじゃなくて、今、市長の認識を問いました。まぁこれまで3年間説明責任を私は果たしてきたという認識を得られたんでですねぇ、それはありがとうございました」

(石)「私の不備は指摘できないので、不備はなかったということでよろしいですね。もしあるんであれば、この場で公明正大に批判をしてください。私は批判を厭うつもりは全くありませんので、ぜひお願いします」

(エ)「私は説明責任を果たしてきたのかっていうことについて市長の見解を問うたら、私は果たしてきたということを伺いましたんでわかりましたと、ありがとうございました。それが市長の認識だということを理解しましたということです。以上」

(石)「ではそれ以上の追及は、中国新聞からはないということでよろしいですね」

(エ)「いいですよ」

(石)「はい承知しました。であれば、先程のお互いさまという論理は成り立ちません、私は説明責任。果たしてますし、そのように答弁しましたし、中国新聞も説明責任を果たしてないっていうのは今指摘できなかったわけです。そのような事実はありません」

(エ)「%£*&」

(石)「あっあ、今、事実の確認をしますので主張は求めてません。ですので、あなたも一緒でしょうというのは論理が矛盾してます。成り立ちません。どのようなコミュニケーションだろうと、感情ではなく、理性で行うべきです。論理は必ず必要です。しっかりとその点をまずは理解をしていただきたいと思います。何か追加でご主張はありますか❓️」

(エ)「もういいですよ、別に」

(石)「別にというのは❓️」

(エ)「特にありません」

(石)「ないということでよろしいですね、もし異論反論があればお受けしますがよろしいですね。今、言っておかなければ、これで今日この場は確定しますが・・」

(エ)「確定するという意味もよくわかりませんし、そもそも我々がこの場でこの市長の会見を借りて立場の説明をする場ではないと思ってますんで以上です」

(石)「の割には、さっきから自身の自社の主張をされてるんですが、その矛盾は認識されてらっしゃいますか❓️流石に・・訊かれたら答えるということであるのであれば・・」

(エ)「市長が一方的に・・市長わかってますか❓️今、自身がされていることということを分かってます❓️」

(石)「どのような意味でしょうか、何について指してるんでしょうか❓️」

(エ)「だからいや、だからこの場で、ね、言うような話はまずいですしぃ」

(石)「な、何がですか❓️」

(エ)「じゃあなぜ、なぜ中国新聞がその分を答えるかっておっしゃいますけども、何も言わなければ、市長はそらで確定させますとか、そんな恐ろしい議論をされているんですよ」

(石)「どこが恐ろしいんですか❓️」

(エ)「は❓️恐ろしいじゃないですか❗️何も異論・反論がなければ全部私の言うことを、全部、事実ということで確定します。それ、そんな恐ろしい議論がありますか❓️*&%£・・」

(石)「そうしないと、話が進まないと思います」

(エ)「いや、話は進まないじゃないですけど%£*&」

(石)「公の場で議論をするのは、当然責任を伴います」

(エ)「だから責任をもって答えてるわけですよね、こちらも」

(石)「はい、なのでぇ」

(エ)「それに対してぇ、なに?ものを言わなかったらそれでもう、じゃ確定しますと、いつまでこれをやるんですか❗️もっと市民に伝えなきゃいけないこと、いっぱいあるんじゃないんですか❓️みんな気にしてますよ、無印良品どうなるのかと・・」

(石)「あの、今、勝手な主張をもとめる機会ではありませんので」

(エ)「いやいやそうですよ、みんな期待していますよ、皆どういうどういう、みんなどうなるなか*&%£」

(石)「いつからここは中国新聞の記者会見になったんでしょう」

(エ)「いやいやいや、だからそれをしっかりと理解した上でお願いします」

(石)「次長、保護者で来られたんだったら止めて下さい」

(エ)「市長が言いたいこと主義主張を言う場じゃないんですよ&%£*」

(石)「今こちらが求めていない中国新聞の主張はやめてください。迷惑です」

(エ)「いや、こちらも一方的にそういうことを言われて確定されて、自身の中で勝手に確定されて、ね、それは非常に迷惑です」

(石)「問うたことに対してのみ答えてください。今日は市の見解を伝える場のはずです。よろしいですか❓️よろしいですね。

(エ)「それはフェアじゃない」

(石)「違いますか❓️なので」

(エ)「個人的に呼んでくださいよ、こんな場でやるんじゃなくて、そんなに聞きたいんだったら、1ヶ月も空けずにすぐ次の日でと呼んで言えばいいじゃないですか、どこがおかしいならおかしいと言えばいいじゃない」

(石)「じゃあ呼んでオープンに説明責任を求めれば答えるんですね、記事に対して説明を求めた場合は、答える気があるんでしょうか、ないのに、こうすりゃいいじゃないというのは無責任ですし卑怯だと思います」

(エ)「まぁ、50分にも渡ってですね、こうやって中国新聞のことをいろいろ問い質した上にですね、今度こちらがしゃべったらですね、中国新聞の記者会見じゃないんだと、喋るなと言われてもですね、まぁ、多分お聞きの皆さんもここにいるメディアの皆さんも、もうですね、何やってんだ何言ってんだって正直飽きれられてしまうと思うんで、もうこの辺で中国新聞に関してとうお止めになりませんか❓️止めませんか❓️」

(石)「それを決めるのは私です。市の
記者会見ですから・・必要に応じて事実を確認をしています、中国新聞が勝手に自社の主張をする場ではないのは確かです。よろしいですね・・」

(エ)「£*%&・・」

(石)「もしもそのようにおっしゃるんだったら記者会見を別途開いてください。よろしいですね」

(エ)「ハハハ、もちろん勝手に言う場じゃないですよ、あのぉ市長が・・

(石)丸市長「よろしいですね」

(エ)ビス記者「市長が質問されていたことが」

(石)「あの、勝手なことは喋らないでください。困ります。こちらが問うたことに対して答えてください、それについて市の見解を述べてきました。それ以上の主義主張はべつの機会でされください。よろしいですね」

(エ)「はい、あのぉ結構です。主義主張をするために来たわけでもないですら・・・」

・・・・・・・

(以下のURLは参考引用したYouTube動画)
https://youtu.be/gg_r4lJhTSk?si=rnthrIzVqSMBVqMK


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