見出し画像

【ジャジャジャジャ~ン❗️】

クラシック音楽の中の最も有名な曲のひとつに、ベートーヴェン作曲、交響曲第5番ハ短調作品67「運命」がある。通称は「運命交響曲」とか「運命」とか呼ばれている名曲である。

冒頭の「ジャジャジャジャ~ン❗️」は、音楽の趣味には関係なく、世界中のあらゆる人々が知っている、余りにも有名な主題旋律だ。

ところで、この「ジャジャジャジャ~ン❗️」であるが、「ジャジャジャジャ~ン❗️」の最初の「ジャ」の前に〈休符〉が付いているのを御存じだろうか❓️楽譜を見れば一目瞭然なのだが、冒頭に〈8分休符〉が付いているのである。

要するに、いきなり「ジャジャジャジャ~ン❗️」と始まるのではなくて、「(ン)ジャジャジャジャ~ン❗️」という感じで、音の無い(ン:無音)から始まるのが「運命交響曲」なのだ。〈8分休符〉の(ン:無音)があるからこそ、突然やって来る、衝撃的な運命感がさらに強く感じられるのだと思う。

〈休符〉から劇的に始まるこの「運命交響曲」は、過去、数知れず演奏し尽くされてきた訳なのだが、「運命交響曲」に限らず、指揮者と交響楽団によって、微妙に或いは大胆に音楽表現が異なるのが面白いのだ。

そこで、以下に有名指揮者による「運命交響曲」の冒頭部分、「ジャジャジャジャ~ン❗️」の聴き比べ動画を添付したので、ご興味のある方は是非ともご覧になって頂きたいと思う。同じ「ジャジャジャジャ~ン❗️」が、こうも違うことに驚かれるかもしれない。

因みに、動画の中では、僕は〈トスカニーニ〉指揮の「ジャジャジャジャ~ン❗️」が1番好きである。

https://youtu.be/EHjOWFKRmVE?si=u6bTU3SYa3o2qVcg

(尚、「運命」という標題は、ベートーヴェンの秘書アントン・シンドラーの、「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し、「このように運命は扉をたたく」と、ベートーヴェンが答えたことに由来するとされるが、シンドラーがベートーヴェンの「会話帳」の内容を改竄かいざんしていたことが明らかになっており、信憑性には問題があるとされる。また、ベートーヴェンの弟子だったカール・チェルニーはこの冒頭について「ベートーヴェンがプラーター公園を散歩中に聞いたキアオジという鳥の鳴き声から発想を得た」と述べている:Wikipediaより引用、聴き比べ動画はYouTube宮瀧周作チャンネルより引用)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?