短歌3

月曜日 眠りから醒めぬ頭で えっちらおっちらどこへゆくのか

昔からひとの渡らぬ歩道橋 伸びた影にかくまわれてたい

静電気 余る袖から延びる腕 今日は晴天 跳ねあがるほど

リンゴの実 からだに良いと噂なの わたしの腕は枝にみえない

ぬるい夏 ソーダで割ればあつい夏 部屋の温度と癒着している

見せるわけもない手帖をひらいては かきつける歌 いつか実結べ

その先は色しか見せぬ磨りガラス 期待と不安 二歩後退す

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