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心を打つ文章の話

2006年から4年ほど社長をやってたことがある。リバネスとは全然関係ない、SNSを手掛ける会社だった。4時間半睡眠で生活リズムを作り、始発で出勤。松屋で牛丼をかき込んでキーボードを叩き、0時に寝る。仕事のピーク時には3日に一度しか家に帰らずみたいな生活だった。色んな人に協力を仰ぎ巻き込んだ。そんな自分よりも猛烈に働く協力者もおり、大変だったけれども刺激的ではあった。ナチュラルハイなだけだったのだろうが。その後色々あって、大きく会社を傾けてしまい社長を退任することになる。

2012年、リバネスが10周年を迎えたタイミングで、その時の話をコラムにまとめた。その時の原稿が、書籍になって世に出てしまった。

本当は蓋をして葬ってしまいたいような出来事だったが、いつだかの連休の夜にビールを飲みながら一気に書きなぐった。そこから6年以上が経ち、リライトする機会もあったのだが、自身のコラム部分については敢えて手を入れなかった。当時の苦悩がまろやかになってしまいそうだったから。そんな狙いが功を奏してか、144年本を読んでくれた人からコラム良かったよと言ってもらえている。何か心を打つ部分が残っていたようで複雑な気分だ。本人にとっては永久に封印したい記録なのだから。

思うに心を打つ文章というのは、こういう恥の部分であったりするのだろう。普通の精神なら隠しておくような事、体験した人にしか分からないような事。そういうことを、直球でしたためられると人は目をそらせなくなってしまう。さっきも書いたが、書いている本人はもう読みたくない原稿なのだけれど。

以下は、そんなコラムの元原稿だ。書籍に収録されている文章は、ページの都合で若干編集されているらしいのでこちらが本家本元。26歳当時の激闘の末散っていった過程とそこから何を得たのかの記録だ。

恥ずかしいので有料ですけどね。

チャンスの神様を掴む準備はできているか?

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