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#Slack から #ChatGPT を利用できるアプリにベクトル検索機能をつけることで自分たちの情報を踏まえたChatGPTを完成させたので使ってみてほしい

完全に余談ですが、最後にヘッダ画像をAIというキーワードでみんなのフォトギャラリーから引っ張ろうと思ったらほとんどAIイラストに置き換わっており、いや、あのサイバーなやつが欲しかったんだが…と思いつつこれも時代かということで起用してみました

これまで3つのノートを書いてきました。それの続編です。無料アプリとして公開していますのでインストールして使ってみて下さい。リンクは後ほど。
2/27 #Slack 上で ChatGPTみたいに会話ができるアプリを公開しました
3/2 #Slack 上で #ChatGPT が利用できる無料アプリを公開しました
3/11 #Slack アプリから #ChatGPT を使えるようにして、アプリ同士でディベートできるようにしてみたら

どうしてそこまでSlackアプリにこだわるのか

ChatGPTが流行ってる!と聞いて飛びつくのは日本人のうち何%でしょうか。まだまだアーリーだと思うし、そもそもウェブブラウザから利用するということをするのにハードルがあります。専用のモバイルアプリということであれば分からんではないのですが、そもそもAppleがそれを許可しないと言ってますし、アプリで共有するとなると時間がどうしてもかかります。
個人的にはこのChatGPTはこれまでの仕事のやり方や勉強方法、コミュニケーション方法を変えてくれるくらいのインパクトを持っていると思いますが、ユーザーインターフェースとしてブラウザというのはあまりに間口が狭すぎます。
弊社の場合はSlackを業務利用していることもあり、ここで使えると一気にユーザー数が広がります。そんなインパクトを感じているのに社内の人間がGenerativeAI未体験のまま時間が進んでしまっては会社の陳腐化待ったなしと言えるでしょう。
加えて、現在のChatGPTはウェブブラウザ上で自分のアカウントで使うように出来ています。Slackから使うことができれば、その利用シーンを共有することができるようになるため、飛躍的にその活用レベルを上げることができるようになります。
弊社の場合は、まぁ好きな人がいますので彼らが率先して試してみるという流れを作ることが出来ました。

ということで、業務活用するならSlackアプリ一択という一心で開発を続けてきました。

ChatGPTの限界はなにか

これはもう明確な限界なのですが、2021年9月以前のデータで学習されたものが現在の言語モデルとなっているため、コミュニケーションは上手にできるのですが現在の情報を与えることが出来ません。
これを与えるには、プロンプトと呼ばれる指示文の中に適切な情報を格納して渡す必要があるのですが、毎回手動でそんなことやっていたら、だったら自分で考えたほうがマシって思うんじゃないかと。
今回は、それを超えて利用する為の機能を提供しましたというのが大きなアップデートの一つです。

情報をベクトル化してデータベースに置いておくという話

Pineconeというサービスがあります。

Pinecone

トップページに書かれている通り、AIに長期記憶を与えるためのサービスです。ベクトル化されたデータを格納してくれるサービスで、レコードが数十億を超えてもクイックな検索レスポンスが返ってくると謳っています。
今回の挑戦では、このPineconeにデータを渡して、それを使いましょうということをやっています。

データの権利は誰が持つのか

現在作っているアプリでは、できる限りのデータを弊社では持たずにしようと考えて作ってあります。
ChatGPTについてはOpenAIのAPIキーをユーザー自身で取得してもらってそれを使うというやり方にしていますので、同様にPineconeのAPIキーもユーザーに取得してもらう形にしてあります。そのため、格納されたデータの詳細情報については弊社からは確認することが出来ません。(もちろんAPIキーを悪用すれば確認できますがそんなことは不正利用になるためやりません)

情報のインプット方法について

情報のインプット方法は2種類用意しています。アプリによって差異があるのですが

TimeLine for Slack

こちらは2パターン用意しています。
1:投稿に🍍(パイナップル)スタンプを付けた場合にPineconeに格納される
2:Slackの投稿の最低文字数設定以上の投稿があった場合に自動的にPineconeに格納する

GPT PartyおよびDeepL Translator

こちらは上記の1のみです。手動で入れていきます。

Pineconeの有無でどうなるか

入力がない場合の返答。零細企業には人権が無いのがGPTの世界
Pineconeに自社情報を入れたあとの返答

こんな感じに大きく変化します。そりゃ情報与えてますからね。
あと、なんでそんな出力にしたのかについてはPineconeからのレスポンスをうけて参考URLを出力してくれますので、元の投稿を確認することも可能です。

というわけで、AIに長期記憶を与えていい感じの情報を元に考えてくれるようになりましたという話でした!
無料で使えますのでぜひご利用ください!

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