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Pardotに溜まっているデータをSales Cloudに同期出来るとマーケティング仕事が捗るよというお話

Pardotとは、Salesforceが提供しているMAツールです。個人的にはMA部分はあまり使っていません。その辺の話は昔どこかに書いたような気がします。

さて、そんなPardotには以下のような機能が付帯しています。

・基本となるメール配信機能
・メールに対するアクションの蓄積機能
・Webサイトに設置するトラッキングタグ
・コンテンツ配信
・ランディングページ
・問い合わせフォーム
・ソーシャル発信

これらを使った結果がデータとして格納されているわけです。

Pardotのみだとつらい部分

これらのデータはPardotのレポートツールで見る or Tableau CRMで作られたダッシュボードで見るという方法が提供されています。

弊社の場合だと、Pardot自体にログインしてデータを見る人はそこまで多くありません。そのため、マーケティングメールは送りっぱなしで、結果としての流入データのみをみるという運用が浸透していました。非常にもったいないですね。

PardotのデータはAPIで取得できる

これらのデータはAPIを叩く事で取得する事が出来るのですが、そのためのアプリを作ろうかなと思っていたんですよね。APIについてはこちら

そんな事を思っていた矢先に、某toBeマーケティングさんから着弾したメールが目に止まります。

Pardotのデータを分析するには「B2B Marketing Analytics(以降B2BMA)」もしくは「MAPlus アクティビティコネクター for Pardot」が必要です。
特に当社が提供しているMAPlus アクティビティコネクター for Pardotは、PardotAPIを利用してPardot内に溜め込まれているActivity情報をSalesCloudに展開する機能となっているため、①サイトコンテンツのパフォーマンスが確認でき、前後の行動を把握する
②過去に商談化や成約まで至った顧客のWEB行動特性を把握する
③Web来訪データのIPアドレスに対し企業名を特定するため、Active ProspectでないVisitorがどの企業か把握する
④企業名を特定できているため、ターゲット企業や規模、業種別にどれだけWEB閲覧されているか把握する
ことができる様になります。

あ、これ作ろうと思ってたやつだ、とピンと来ました。

しかも何がすごいって月額1万イェン。やっすい。圧倒的に安い。自社開発でアプリ作ってもメンテに手間かかるし、初期費用10万円だけど、絶対お安い…これは買いだ!ということで即日導入を決めました。

設定してみた

こちらはVisitorActivity項目

すべて選択___MAPlusAC_VisitorActivity___Salesforce

そしてこちらはVisitorPageview項目

すべて選択___MAPlusAC_VisitorPageView___Salesforce

Pardotのデータなので、リードか取引先責任者のレコードが存在していれば、そちらへのリンクも貼ってくれます。

ただ、構造的には

・マスターデータ
 ・VisitorActivity
 ・VisitorPageView

という形でぶら下がっている形になっています。マスターデータ側からリードと取引先責任者側への参照項目が貼ってある形ですね。このままだと若干不便です。

加えて、リバネスでは個人情報をこのような形で保持しています。

SWTT_TOKYO_2019_Einstein_Analytics_session_-_Google_スライド

ということで、リバネスID(LnestID__c)にActivityとPageviewが紐づくようにバッチ処理を組みました。これで完璧です。

何が出来るようになるか

・各種レポートがSalesforce側で作れるようになります。

・リード/取引先取引先/リバネスIDの詳細ページに関連リストとしてActivityとPageviewが表示されるようになりました
これで、なにかしようとした時に、過去の動向がすぐに分かります。

・VisitorPageViewの使い方
URL項目を自分の商材のURLでフィルタすることによって、どんな人が訪れたかが分かります。後はごにょごにょしてください。

・VisitorActionの使い方
メールの送信/開封数が取れるのでメール配信の効果がレポートで一覧できるようになります。
誰がどんなURLをクリックしたのかが取れます。

・レポートが楽になる
上述のように、弊社ではリバネスID項目で個人情報を全管理していることもあり、これに紐づくデータセットを作ってあるので後はTableau/Tableau CRMを使って可視化してしまえば良いのです。今までPardot内で横断的にレポートを比較することが難しかったのですが、とても簡単になりました。すばらしー

Sales Cloud側にデータが持ってくることができれば、後はよしなにいくらでも利用することができるんですよね。なんでデフォルトで提供しないんだろうとずーっと不思議に思っていた部分が今回解決されてとても満足度の高い買い物でした。

一点注意点ですが、アクセスログをガッツリ取得しますので、データ容量はそれなりです。トラッキングとアクセス状況によってレコード数の増加量は変わってくると思いますが、適切にログローテーションが必要になると思いますのでそのあたりは考慮に入れておいてください。

ということで、おすすめ機能のご紹介でしたとさ。ありがとうtoBeさん。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。