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#ChatGPT に長期記憶を持たせる事で、独自の応答ができる #Slack アプリの話

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ChatGPTは単体では長期記憶を持つことができません。そのため、2021年9月までのデータで学習された情報から出力を算出するようになっています。
一方で、ChatGPTに対して関連する情報をインプットした状態で質問に答えるということであれば、それは問題になりません。
例えば、ChatGPTにリバネスについて聞くと、零細企業ゆえに嘘をつかれますが、質問するときに同時にリバネスってこういう組織だよと教えてあげるとちゃんとそれを踏まえて答えることができます。

長期記憶をどうやって持つのか

これについては以前書きました

Pineconeというベクトルデータベースを使って、データを格納し、ChatGPT APIに情報を渡すところでPineconeからのデータも伝えるような実装にしてあります。

これまでの課題

3/23に発表した時点では、Pineconeにはデータを入れっぱなしにせざるを得ませんでした。そこまでしか実装してなかったので。
今回は、入れたデータの編集と削除ができるようになっています。

アプリホームからPinecone Moderatorを開く

アプリのホーム画面からPinecone Moderatorを開いてください。
キーワード検索することで、登録済みデータを取得することができます

リバネスで検索した

すると、登録済みデータリストが表示されるので、微妙な情報を編集したり削除することができるという訳です。

データの修正・削除画面

機械学習の用語にはGarbage In, Garbage Outという言葉があります。ゴミを入れておくとゴミが出てくるという当たり前の事を表しているのですが、これはベクトル検索についても同様です。
より正しい情報を返すためには、正しい情報の格納が必要なのですが、これまでは修正も削除もできなかった。そんなお悩みを解決する実装となっています。
実はこのPinecone検索はまだ利用している企業が多くはないのですが、より便利に使うには必要な機能かと思います、是非チャレンジしてみてください。

まとめ

Pinecone上のデータの編集・削除ができるようになりました!
Slackアプリ各種は無料で使えますのでぜひご利用ください!インストールして頂いた後に、OpenAI の APIキーを入力してくれれば使えます。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。