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嗅覚がなくなった
この記事を書いた金曜の段階では、まったくそんな感じはなかった。
昨日、土曜日、一応5日間の自宅待機を終えて、まだ家の中ではマスクしているけど、ひとまず回復したので買い出しに行った。
パンなどを買って、以前は毎日のように楽しみに飲んでいたコーヒーを淹れて、ささやかなティータイムを楽しんだ。その時点でも、なんか少し香りが薄い気がするな?くらいで、これはコーヒーの豆のせいか、淹れ方が悪かったのか、くらいの微妙な感じでしかなかった。
今日、日曜日、一気に嗅覚だけ病状が急速に悪化した。それ以外の症状はすべて収まっているにも関わらず、である。まるで、鼻の奥底にだけウイルスが留まって、そこだけで局所的な感染を起こしているようである。
昼に、サムネイルにもある「絶望パスタ」を食べた後、コーヒーを淹れてみた。おかしい、今度ははっきりとわかる。明らかに香りがしない。酸味と苦味は感じるが、それ以外の詳細なフレーバーが一切無い。
信じられない気持ちでいっぱいになる。そして、病状はそこからさらに進行する。どんどんと、鼻が詰まっているような感じが進行していく。明らかに、「お前の鼻は今もう使い物にならない」というシグナルが感じられる。
あまりの絶望にポエムが生まれる。
嗅覚が消えたの 確率的に起こると分かっていても、自分の身に降りかかるとこんな悲しいことはない 世界から色が消えた 今ここには均一な灰色の空気が漂っている 死んだ細胞たちの焼け野原で静かな絶望だけが香る
— じーくどらむす/岩本翔 (@geekdrums) September 3, 2023
あのね、「なんかコーヒー飲む時に香りがしないな」とかじゃなく、今明確に「無の匂い」がするんだよね。「あなたは今、鼻の機能が死んでいます」っていうデバフ表示が常に出ている感覚がはっきりとある。それが絶望を押し付けてくる。
— じーくどらむす/岩本翔 (@geekdrums) September 3, 2023
悲しい。ひたすら悲しい。
不幸中の幸いは、まだ味覚そのものは消えていないということだ。塩や脂、砂糖といった味は通常通り感じ取れ、夕飯などもおおむね問題なく美味しく頂くことができた。
しかし、ここ数年でコーヒーは私にとってかけがえのない一部となっていた。嗅覚障害は、人によって2週間とも3週間とも1ヶ月とも、場合によっては年単位ということもあるらしい。恐ろしい。
コーヒーを楽しめる日が早く戻って欲しい。
それだけじゃない。普通の食事はまだ大丈夫でも、やはり、プロが作る特別な食事は、こんな状態ではまともに楽しめない。病気が治ったら色々と食べに行きたいと思っていた節にやられたので、ショックが大きい。
今はひたすら、これが早く治ることを祈る。
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