新型コロナ初感染記 2023.8

CEDEC参加&講演

講演がキャンセルにならないよう、8月はほぼ外出自粛としていた。

「ほぼ」というのは、やんごとなき理由、家族の都合であったり、どうしても外せない世界一好きなジャズミュージシャンのライブだけは行く……という程度で、外食はゼロ。これだけ対策してても、まぁ、罹る時は罹るからなー、と思いつつ、CEDECにはできれば参加したい!と強く願っていた。

願いがかなって、CEDEC当日は健康に迎えることができた。

8/23(水)

初日CEDEC参加+講演者のみが招待されるレセプションパーティ。講演者のみとはいえ、百人規模の立食パーティ。しかし、ここでしか会えない人、聞けない情報がたくさんあり。最悪、ここで感染して3日目に発症したら、3日目は諦めよう、と思って参加。

8/24(木)

CEDEC講演日。満員御礼。盛況に終わる。

悩んだが、Developers' Nightという、5000円払えば誰でも参加できるCEDEC参加者向け飲み会に。講演した日というだけあり、多くの方から話しかけていただき、ご感想などを頂くことができた。頑張ってきてよかったと思った。

8/25(金)

疲れで朝は非常にダルかった。午後の時点で元気になって動き回ることができたのだが、もしかしたら、既にこの時自分が無症状の感染者だった可能性は否めない。

この日、CEDEC期間中でも最密だったと思われる音CEDECが開催。もちろん、体調が優れない方はキャンセルしてくださいというお触れもあったが、自分は体調にまったく問題がなかったので、(無症状の人から感染することもさせることも覚悟の上で)参加した。

結果、音CEDEC参加者から新型コロナ感染者続出。

どうも、自分が話しかけた人の罹患率が多いような気がする。ただそれは、自分のFacebookフレンドに自分が話しかけた人が多いというだけで、実は他でも沢山いるのかもしれないとか、正直あの空間であれば誰がどこから感染してもまったくおかしくない状況ではあったものの、ちょっとそういう自責の念を抱かずにはいられない感じだった。

とはいえ、当然その日の段階では誰もそのクラスターを知る由はない。

8/26(土)

非常に疲れていたのと、コロナ禍以来きっての密空間を体験したことで、「自分は今感染者である可能性が十分にある」と仮定し、カフェに行ってまったりしたいという気持ちを抑えて家の中で過ごした。

この日の夕飯、香辛料たっぷりのカレーを食べたのだが、妻が横で「スパイスが効いてて美味しい!」と言っているのを横目に、(あれ、そんな言うほど効いてるか?)と思ったのが不安になり、マスクをつけて部屋を分けた。この時の症状は実際は嗅覚障害ではなく(味覚嗅覚は今も異常なし)、単に心配しすぎだったようだが、結果的にはその心配が功を奏した。

新型コロナ発症

8/27(日) 0日目

運命の日。

なんと、これまた世界一好きなジャズミュージシャンがライブをやるというので、しかも茨城県のひたちなか市で……迷った挙げ句、朝の時点で体調が万全で、抗原検査もして陰性であれば、行こうと決意。で、問題なかったので遠征した。

(※コロナの潜伏期間は平均3日だし、抗原検査は症状出てから24時間じゃないと反応しにくいしで、この時点での元気&陰性は、ほとんどおまじないくらいの意味しかないことは理解していた)

15時にライブが開始。自分はもちろんマスクもして手指消毒もして。

16時過ぎにライブが終了し、帰りのバスに乗ろうとしたところで、熱っぽい倦怠感があることに気づく。ライブ中はまったく元気で楽しんでいたが、終わった直後に気づくとは、アドレナリンが出ていたのだろうか。

こんな事もあろうかと持参した体温計で、バスを待つ間に検温。37.0度。自分は平熱が36.7くらいあるようなので、外で汗をかいていたら37度あってもそこまで驚かないが、しかし事前条件と倦怠感からして、怪しい。

本当はひたちなか市のカフェにでも寄って帰りたかったが、これも鉄の意志で我慢。

家に帰り着いて体温計で図ると38.0度。これはもう何ウイルスだとしても何かもらっていることは間違いない。即座に隔離体制を敷く。妻に買い出しを依頼しつつ、自分でも買える限りウィダーinゼリーやバナナやらを買い込んだ。

その日のうちに39度まで上昇。心の底から申し訳ない気持ちで、推しのジャズミュージシャンにInstagramで経緯と体調お気をつけてと連絡(皆さん無事にライブ回られてる。さすが)。

8/28(月) 1日目

朝から病院へ。新型コロナと確定診断。知ってた。

これから5日間は自宅待機が「推奨」されるけど、法律的にはもう5類になって強制ではないので、ご自身で判断いただいて~など、なかなか「配慮」された対応だった。

解熱剤をもらい、この日は2回飲んだ。薬が効いている間はそんなに辛くない。全然大丈夫じゃん!と思って熱を測ってもだいたい38度ある。ハイになっていたんじゃないか。とはいえ一日中布団にいた。

喉も痛くないし、ワクチンのお陰で軽症かも~と期待した。

8/29(火) 2日目

熱は39度、喉が刺すような痛み、頭も痛い、助けて~

この日は何もできなかった。

水分はガンガン飲んでいたが、塩分が足りていない気がして、塩気のあるものを提供してもらったところ頭痛は引いたので、脱水気味だったのかも。

8/30(水) 3日目

熱が一旦収まったような気がする。

とはいえ倦怠感がまだ大きい。クライアントには休むと連絡しつつ、試しにちょっとだけ作業してみる。一瞬で疲れて寝る。その繰り返し。

8/31(木) 4日目

熱はほぼ収まったような気がする。

しかし、喉の倦怠感が消えない。不思議なことに、「熱があって喉が痛くない状態」より、「熱は無いけど喉がぼんやりしてる状態」のほうが、体感としてすごく風邪っぽい感じになる。

仕事をしつつ、徐々に体を慣らしていった感じ。

9/1(金) 5日目

喉の倦怠感も多少和らいだ気がする。というか、残ってる喉の違和感は多分あれだと思う。逆流性食道炎。食事をしてはベッドですぐ横になる生活だったので、仕方ないといえば仕方ない。

あと5日ほど家庭内でも隔離を続けるが、生活が面倒。マスクをしながらであれば外出は可能なので、買い物は明日から自分で出る予定。

まとめ

・立食パーティの感染危険度は尋常ではない。

密であるというだけでなく、その密によって音圧が上がり、音圧によって声が聞こえないため、マスクを外して至近距離で飛沫を浴びせるように話さないと会話が成り立たなかった。こんな状況と比べたら、マスクしたままライブに参戦することなどかわいく思えてくる。

とはいえ、どんなに密でもそこからウイルスが自然発生することは無い。誰かがCEDECに持ち込んだんですね。

私はCEDEC期間中はリスクを承知で全日パーティ参加してたけど、逆にそれまでは絶対持ち込まないように我慢していた。とはいえ世の中、色んな仕事・家族の人がいるから、絶対持ち込まないは難しい。せめて、持ち込むリスクのある人はパーティ参加を控えるとか、参加してもマスク会食を徹底するとか、色々考え方はあると思うが、結果的に誰がどこで感染してしまったかはわからないので、言っても仕方ない。

・ワクチン4回打ってても結構きつい感染体験

まる3日はほぼ動けない状態。そしてその後も隔離生活が続く。

5日経った今はおよそ軽快しているが、それでも後遺症の不安はあるし、家の中でもマスクしっぱなしで肌が荒れ放題だし、なかなか勘弁してほしい。

・家庭内隔離は今のところ成功

去年、妻が罹ったときも迅速に隔離をしたので自分は助かった。今回、自分かた妻への今のところ移してしまった様子は無い。2回とも感染制御がうまくできてよかった。今回は何より、発症の前日に嫌な予感からマスクをつけて隔離を開始したというファインプレーがあって良かった。

前回と今回で、レッドゾーンを自分の部屋にするか妻の部屋にするかが逆転しているので、トイレ・台所の感染制御を去年とは別に考えなければならなかったのが少し面倒だった。できるだけ利用順を非感染者→感染者の順にして換気を回しまくるなどして対処している。

・リスクとリターンを考えて

「絶対罹りたくない」と思うならマスクだけじゃ無理で完全なる外出禁止しかありえないので、ほどほどに付き合っていくしかないです。

とはいえ、今回の経験的にやっぱり立食パーティはちょっと「うっ」ってなるかもしれない。リスクが普通の飲み会の100倍では済まない気がする。

油断していきなり罹ると厄介なので、マスクはできるだけつけていきたいところ。発症0日目の帰りのバスや電車で、ノーマスクの人それなりに居たけど、自分がマスクしてるから半分防げてるけど、もう半分はお前の責任だぞー知らんぞーという気持ちで息を潜めていた。

だいたい、自分はまだこの程度の意識があるからちゃんと隔離してるけど、今は法律上、感染したままの人がノーマスクで出歩いていても咎められないというのだから、対策はしておくに越したことはないです。

0日目のジャズライブ遠征は、事前条件から考えて難しい決断だったけど、リターンを鑑みると自分としては行く!という判断になり、それ自体に後悔は無いです。

何なら、感染が判明した後でも、用事の重要度によっては、マスクをした状態で参加するということはその人の中での重要度に応じて尊重されるべきでしょう。だいたい、お医者さんは感染者に対して(防護しているとはいえ)普通にマスク越しで対面するわけですからね。マスクは「感染している前提で」つけるものです。感染してたらマスクしてもダメなんていう話ではない。でも基本は療養中は絶対に外に出るな!俺からのお願いだ!

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