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【現役フリーランスに聞いてみた#09】独立してスキルアップに成功したJavaエンジニア

※本記事は、ギークスマガジンにて2015/12/29に公開した記事です。

読者の皆さんは、“フリーランスエンジニア”という言葉からどんな働き方をイメージするでしょうか?今「フリーランス」の働き方が注目されています。中でも、専門技術職であるエンジニアは、この働き方がマッチする職種です。

しかし、まだ実態を知れる情報は少ないのが現状です。フリーランスを目指すエンジニア、悩んでいるフリーランスエンジニアにとっては、リアルでもネット上でも「先輩」を探すのは難しいですよね。

今回は、現役フリーランスエンジニアにインタビュー。なぜフリーランスを選んだのか?何を乗り越え、何に気付いたのか?そして、この先何を目指すのか? 「先輩」たちの生の声をお届けします。

今回のフリーランスエンジニア R.Uさん

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38歳でJavaの実装経験1年未満のエンジニアが、今では大手IT企業グループ会社に常駐するフリーランスとしてバリバリ活躍中!理想的なキャリアパスを実現させるため独立までの道程や、スキルアップを果たした成功体験談をご紹介します。

開発経験を積みたくても積めない正社員時代

2001年からIT業界に身を置き、2013年まではエンタープライズ系や金融系システムのプロジェクトに参画し、金融系SEやオープン・Web系エンジニアのキャリアを積んできました。フットワークが軽く、周りから頼られる存在であったことから、協力会社の進捗管理や顧客との折衝業務、若手メンバーのマネジメントを任される機会が多く、設計フェーズやテストフェーズの案件を中心に担当。これまで3度の転職を経験していますが、なかなかコーディング業務に専念できる環境に巡り合うことができませんでした。

フリーランスを考え始めたきっかけは、自分が希望する開発の仕事に就くため。将来的にマネジメントの道を進むうえでも、ある程度の開発スキルを身につけておくことが必要だと考えています。スキルアップを図るためにも、様々な開発案件に携わり、経験値を高めたいと思うようになりました。

「正社員で働いていた頃は二次請け・三次請けの案件が多かったのですが、会社に希望を出しても、なかなか実装メインの案件にアサインしてもらえず。過去にはJavaの実装経験が少ないことで、面談でNGとなったケースもあります。受託開発を手掛けている会社に開発スタッフのポジションで転職したはずなのに、開発以外の仕事ばかりが回ってきたときは、さすがに自分のキャリアパスを見直さなくてはいけないと強い危機感を覚えました。」

ギークスに相談して、不安な気持ちを払拭

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正社員で働いていた13年間の経歴を振り返ってみると、Javaコーディングの実務経験は1年に満たないという状態だったことから、開発スキルには自信がありませんでした。その頃、知り合いのエンジニアがフリーランスになったことから、フリーエンジニアの働き方に興味を持ち始めます。

当時、R.Uさんが抱いていたフリーエンジニアのイメージは、自分のスキルに自信があるハイスペックなエンジニア。38歳でフリーランスへの転向を考えたとき、様々な不安を抱えていました。会社を辞めてフリーランスになったとしても、案件が見つからなかった場合は無職になってしまう。一番懸念していたことは、年齢に見合うスキルや経験がないのではないかということでした。

「ギークスさんに相談に行く直前まで、”あなたのスキルでは紹介できる案件がありません”とスキルシートを突き返されたらどうしようかと思っていました。ドキドキしながら登録しに行ったことを今でも覚えています。そんな不安な気持ちを正直に伝えたところ、担当者の方から”案件はありますよ。まずは退職の日取りを決めましょう!”と力強く言ってくれたんです。次の仕事の保証がない状態で会社を辞める事はとても怖かったですが、その言葉で背中を押してもらい、会社を辞める勇気をもらいました。」

geechs job(ギークスジョブ)を利用して感じたことは、一人一人と密にコミュニケーションを取りながらマッチングしてくれる安心感があるということ。過去に登録した転職エージェントでは、転職コンサルタントから求人票に書いてあること以外の情報を聞く機会はほとんどありませんでしたが、ギークスの専任担当は開発体制や現場で導入しているツールや技術、人間関係についても細かく把握しています。悩みや希望をしっかりと受け止め、経験値を十分に考慮して案件の紹介を行っていたことから、クライアントとの商談の場において、スキルアンマッチを感じることは全くありませんでした。

フリーになって思い通りのキャリアパスを描く

会社という組織に属している以上、必ずしも社員全員が希望する仕事に就けるとは限りません。フリーランスなると自分で自分の仕事を選べるようになることから、思い通りのキャリアパスを描ける環境であると実感しています。2014年からフリーランスの活動を始め、ようやく希望していた実装メインの案件に就くことができました。今はJavaエンジニアとして、設計〜開発、リリースまで一貫して担当。常に新しい情報や技術に触れ、刺激の多い現場で成長を実感できることも仕事のやりがいに繋がっています。

「私の場合、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでフリーランスになりました。実際にやってみると、自分で確定申告をする以外はお客様との商談や仕事の進め方など、正社員で働いていた頃と何も変わりはありませんでした。前職で一緒に働いていた後輩たちにはフリーランスの実態を伝え、スキルアップを図るためにもフリーランスになることを勧めてます。一度フリーランスを経験して、数年後にフリーランスから正社員に戻る道もあると思っています。」

この先もエンジニアを続けていくのであれば、雇用形態にとらわれず様々な開発現場でスキルを磨くことが重要。明確なキャリアプランを持って自分の市場価値を高める努力をしていれば、フリーランスの実績や経験も強い武器となります。

生涯現役エンジニアでいたい

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長年ウォーターフォール型開発に従事していましたが、フリーランスになってからはBtoCのWebアプリ開発の案件を担当し、アジャイル開発の現場で経験を積んできました。アジャイル開発においても、過去に担当した業務系システムの案件で培った品質管理やプロセス管理、ドキュメント作成の経験が活かされ、今ではJavaのコーディングやパフォーマンスチューニングを強みとしています。

これまでに担当した業務系システムの案件では、クライアントの要望を受けてから設計・開発作業を進めていましたが、BtoCの案件では正解が目の前にないため、エンジニアであっても、プロデューサーやデザイナーの視点を持つことが必要であると実感しています。

「他のポジションの仕事にも興味を持たないと、いいモノ、いいサービスは作れません。そこが難しくもあり、この仕事の面白いところでもあります。 今後の目標はマネジメントも実装もできるフルスタックなエンジニア。システム開発における全体像を把握し、マネジメントだけでなく自分でも手を動かせるようなエンジニアを目指しています。生涯現役エンジニアでいるつもりなので、歳をとってヨボヨボになってもコードを書き続けていたいですね。」

<取材後記>
フリーランスになることは選択肢の一つ。これまでの転職でやりたいことを実現できなかったことから、独立を決意しました。生涯エンジニアとして仕事をしていくため、自分の目指すキャリアパスを常に意識しながら仕事に取り組んでいます。時代のニーズにマッチした新しい技術をどんどん吸収し、マネジメントスキルとテクニカルスキルを兼ね備えたエンジニアとしてさらなる成長を遂げていくことでしょう。R.Uさん、取材撮影にご協力いただき、本当にありがとうございました!

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