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パリ・オペラ座の日々1993~1994:12 月18日 次々とパリに到着する友人・親族たち


12月18日

友人のMさん御一行がパリに到着したとのことで、早速チュイルリーのホテルに会いに行く。パックツアーにセットのホテルとのことだが、すごく豪華で良いホテル。一緒に外出して街をブラブラ歩く。チュイルリー→ボザール→サン・ミッシェル→シテ島。そこでゴーミヨ推奨のレストランで食事。シェフが日本の方で、まずまず良いお店。静かな場所で気持ちよく食事できた。

サント・シャペルでステンドグラスを見る。大きくて緻密で素晴らしい。その後はノートル・ダム、パリ市役所、カフェで一服して解散。楽しかったけどすごく疲れました。

レストラン 260F
St.chapelle 入場料 34F


12月のラスト2週間になり、ここで急に日本からの来客が急増しました。日本で社会人として生活していると、ある程度まとまった休暇が取れるのはお盆と年末年始だけですものね。仕方ないことなんですが、同じタイミングでみんながやって来て案内してよ…となって、ちょっと困ってしまいました。

久々に日本の友人たちと会っておしゃべりできるのはもちろん嬉しいことですから、この日も和気あいあいで楽しく過ごしました。案内すると言いながら、じつは自分たちも初めて訪れる場所もあったりして。

日記の記述だとあちこち巡っているように読めますが、じつはこれはすごく狭い範囲をウロウロしているだけで移動距離はたいしたことありません。パリはとてもコンパクトな町なんです。

この日の白眉はシテ島のサント・シャペルでした。

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セーヌの中州のシテ島、サン・ルイ島というのは面白い場所で、パリのど真ん中に位置するにも関わらず、とっても静かで独特の雰囲気があります。シテ島の方は、ノートルダム寺院、パレ・ド・ジュスティス(司法機関が集中している場所)など観光名所が集中しており、サン・ルイ島の方は古い館が立ち並ぶ高級住宅街になっています。

訪れたサント・シャペルは、シテ島のパレ・ド・ジュスティスの一部のような形で保存されている教会です。

ルイ9世が収集した聖遺物を収めるために建設された教会で、1248年献堂ということですから大変貴重な建築物です(まあパリの市内はこんなのばかりだけど…笑 ちなみにノートルダム寺院は1250年頃完成)。


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この教会を特別なものにしているのは、何と言ってもこのステンドグラス。ただただ美しくて、キリスト教徒でない自分でも敬虔な気持ちになります。

採光面積が大きくて、縦長の独特な形です。ここには旧約聖書をテーマとした1134の場面が描かれているということです。


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