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パリ・オペラ座の日々1993~1994:6月16日 パリ・オペラ座「ジゼル(古典版)② ヴュルピアン アデュー公演


6月16日(水)

寝坊したのちカルフールへ買い出し。何日ぶりかでお天気が良く暖かい。夕方はオペラ座へ。今夜はヴュルピアンの引退公演。隣のボックスから声をかけられて振り向いたら、なんとプランタンのU先生の教室で一緒だった友人がいた。東京の事情をたくさん教えてもらった。世間は狭い。ヴュルピアンご苦労様でした。

水 44F
カルフール 392F



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再度古典版のジゼル。この日はクロード・ドゥ・ヴュルピアンの引退公演でした。配役表の最後にその旨が明記されています。

ヴュルピアンは、日本にいる頃にパリ・オペラ座のLD「ディアギレフの夕べ」収録の「バラの精」で様子を知っていました。歴史に残る凄いダンサーという感じではなかったですが、ノーブルで優雅なダンサーという印象です。

パリ・オペラ座は厳格に定年が決められており、現在は男女ともに42歳までということです。たくさんの舞台を観てきたファンにとっては辛いアデュー公演ですが、その後も舞台に立ち続ける人もいますので、これはひとつの区切りということですね。

僕らがこの当時熱狂していたダンサーたちも、既にほとんどが引退してしまいました。二コラ・ル・リッシュは、まさにこの時のジゼル公演でエトワールに指名されたばかりでしたが、その後たくさんの舞台で活躍した後2014年に引退しています。スジェで溌剌とした魅力を発揮していたオーレリー・デュポンは、現在はオペラ座の芸術監督!ずいぶん長い時間が経過してしまったなぁとしみじみ思います。

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