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パリ・オペラ座の日々1993~1994:10月26日 パリ・オペラ座「ジェローム・ロビンス」①


10月26日

まだ旅の疲れが残っていた一日。イリフネで借りてきた本、(G)は「パリで日本語新聞を作る」、(雪)は「プロヴァンスの12か月」を読んでのんびり過ごす。残る3か月をどうやって過ごすかなど話し合う。

夜はオペラ座の「ジェローム・ロビンス」の初日。3つの演目はどれもすっきりとした演出・構成で楽しめた。特にラストのグラス・ピーシズでは、前回のトワイラ・サープとほぼ同様の音楽を使っているのに、まったく正反対の素晴らしさで大感動。ロビンスの音に対する感性は本当に素敵だ。何度も繰り返しみたくなった。

電話代 402F
ショッピー 97F
ポム・ド・パン 53F
オペラ座プログラム 50F


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細かい内容はすっかり忘れてしまいましたが、この本を借りたエスパース・ジャポンという組織の活動について書いた本だと思います。グラフィックデザイナーの堀内誠一さん、この小沢君江さんなどが中心になって、情報誌「イリフネ・デフネ」を出版し、その活動が現在も続く「OVNI」へと発展しました。


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これは手元にあった2017年の紙面。僕達のフランス行きにとって、このOVNIの存在がどれほど大きかったか。本当にお世話になりました。


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アノンスといって、不動産情報、求人情報も。僕たちのアパートはここで見つけました。

現在はwebでの情報発信もなさっていて、日仏交流という意味では本当に大きな存在です。



そしてオペラ座では、ジェローム・ロビンスの振り付けのプログラムが始まりました。ロビンス大好きなのでワクワクして劇場へと向かいました。

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ロビンスの振り付け三本。

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まずは「オン・ソル」 

ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」を使った作品で、”ソル”はドレミのソということですね(「地面」っていう意味もありますが…)

これは大傑作。個人的にはロビンス作品のベストではないかと思っています。特にアダージオの部分。音楽が良すぎるというのもありますが、それをさらに振り付けが昇華して泣ける泣ける!もう泣くしかないでしょ!と。それくらいの大感動。本当にジーンとして涙が出ました。


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他の二つの演目についてはまた別の日の日記で。


「En sol」は2008年の公演がDVD化されました。これアダージオの部分。前行って、後ろ下がって…これだけで感動しちゃう。


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