見出し画像

パリ・オペラ座の日々1993~1994:4月19日 モントルイユの蚤の市

画像1

(写真はパリ20区からちょっと外側のモントルイユ。風情のある中心部とは違って、パリ郊外へ行くとこのような20世紀後半に立てられた近代的なアパートが目立ちます。殺伐としたムードで、滞在していた1990年代は地域によって治安も問題があったようです。語学学校の先生からは、日曜日は郊外のエリアに行かないようにと忠告されました)

4月19日(月)

11時くらいに起きて、モントルイユ(Montreuil)の蚤の市へ出掛ける。ガイドブックで見たらパリの三大蚤の市の中では一番近所での開催だったため。歩いて20分くらいで到着。とてもたくさんの店が出ていた。なんだかボロ市みたいな感じでガラクタが多い印象。結局10Fでチーズのおろし金を買った。高いのか安いのか?すぐ隣にカルフール(Carrefour)という巨大スーパー発見!カメラのフィルム、食器カゴなど購入して一度帰宅。

その後オペラ座まで出かけて再びバレエチケットを購入し、サン・デゥニ方面に向かって歩く。お店がたくさんあって楽しい。ポンピドゥー~レ・アルと歩き、ハンバーガーを食べて帰宅。なかなか盛沢山の一日。

帰宅したらアパートの台所の壁面が、工事業者によって破壊されていてびっくり。。

郵便局 15F
チーズおろし金 10F
ピーラー 8F
カルフールスーパー 145F
オペラ座チケット 60F
バレエ雑誌 30F
ハンバーガー 30F


パリのガイドブックで「三大蚤の市」という特集記事を見ていたので、どこか行ってみようよということで出掛けました。この三大蚤の市は全部パリ市と郊外の境界線の場所で開催されています。有名なのはクリニャンクールですよね。それからヴァンヴとモントルイユ。

この三つの蚤の市の最寄りのメトロの駅は全部「Port de 〇〇〇」という名称です。これは1840年頃に築かれたパリ市を囲む城壁(ティエールの外壁)の名残で、城壁に設けられていた各地の門の名前がそのままメトロの駅名になっています。ということでモントルイユの蚤の市の場合は、9番線のポルト・ド・モントルイユ駅が最寄ということになります。

ティエールの外壁は1920年代には撤去されて、その跡地がペリフェリック(Boulevard Peripherique)というパリ市をぐるりと取り囲む外周道路になっています。僕らのアパートもこのペリフェリックに近い場所でした。

画像2

(↑ ペリフェリックの様子。右側のN34と書かれた付近のPort de Saint-Mandeが僕らの住んでいた近所。モントルイユは二つ北上した門なのでそれほど遠くありません。その二つ上にはPort de Lilas、ゲンズブールの「リラの切符切り」を思い出しますね)

メトロでモントルイユに行くには、いちど中心街へ出て乗り換えしなければならなかったので、この日はペリフェリック沿いをテクテク歩くことにしました。徒歩で20分くらいで散歩にちょうど良い距離。買い物して荷物を持って歩くには長いので、後々シャリオ(日本だとお年寄りがみんな持ってるアレ)と呼ばれるカートを買うことになります。

画像4

(ペリフェリックの様子。東京でいえば環七といったところでしょうか。交通量が多く、周辺はどこかうら寂しい感じが漂っています。「郊外」という言葉がピッタリ)

肝心の蚤の市なんだけど、これがう~~ん。。。という感じで、なんだかガラクタ市みたいな印象でちっとも面白くなかったです。アンティークな品物は少なくて、中古の日用品が少し安く売られているだけ。結局新品のチーズのおろし金をひとつ購入して終了(笑)

ひと休みしようと駅前を見回すとカルフール(Carrefour)という巨大なショッピングモールを発見!これは大収穫でした。フランスに到着してすぐにフレデリック(アパートの管理人)に連れていってもらったハイパーAuchanはPorte de Bagnoletにあって、車でないと行けない距離だったんです。でもこのモントルイユのカルフールなら、ちょっと遠いいけど徒歩で買い物に行けます。アパートのそばのスーパーと比べると、こういったハイパーと呼ばれる巨大店舗は価格が断然安いし、品揃えも比べ物にならないくらい凄いんです。

画像3

(モントルイユ駅前のカルフール)

大喜びして店内を散策していると、案内係の店員さんがローラースケートでサ~~~っと滑ってきました!これにはビックリでしたけど、それくらい広大な店舗なんです。その後カルフールは日本の幕張などにも進出していましたね。

アパートの壁が壊れた件についてはまた後日語ります。。。
(これは後々けっこうトラブルの元になった)

いいなと思ったら応援しよう!