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パリ・オペラ座の日々1993~1994:5月10日 Chez la vielleとParis Historique

5月10日(月)

雪が10時のバレエレッスンに出るため早めに起床。お昼は豪華に外食してみた。かねてからチェックしていたシェ・ラ・ヴィエイユ。ルーブルの近くにあるお店でMenuを食べた。結構な出費だったけどとっても満足。美味しかった。

その後ノートルダムに行き観光。バラ窓が美しい。帰りにサン・ポール近くのParis Historiqueという観光案内所みたいなところに寄ったら、地下の13世紀に造られたCaveを見せてくれた。案内のオバちゃんが一生懸命英語で説明してくれた。親切にしてくれて嬉しかった。
BHVでノート 10F
レストラン昼食 440F
スーパー 42F


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(Chez la Vieilleの外観 画像はMadame Figaro-jpのサイトから)

ノルマンディー旅行ですでにゴーミヨーを参照したレストランは体験済みでしたが、パリでちゃんとしたレストランに入るのは初めて。どれかのガイドブックを見て行ったと思うんですが、その記事がどれだったか…。

店構えを見ていただければ分かりますが、どちらかというと気軽なビストロのような風情でした。でもお料理は軽いヌーベルなものではなくてトラディショナルな重い皿ばかり。最後に出されたムース・オ・ショコラのどっしりとした味わいが記憶に残っています。日本のカフェで出されるようなものとは全然違って、黒くそして重い(笑) チョコレートにそのままかぶりつくような迫力がありました。

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妻の絵日記。基本的にポトフが組み込まれたムニュで、妻はagneau(子羊)、僕はveau(子牛)のポトフ。すごく美味しい。ポトフとはこういうものかと教えてもらいました。チョコムースについても「これでもか!というくらいチョコの成分が強く、ネバ~っとしている。今日のお料理の中で一番のインパクトはこれだったかもしれない。量も多く圧倒された」と書いています。

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これは雑誌マリ・クレールの記事だったと思います。この記事を日本で読んでいて訪れたのでした。お昼のみ営業って書いてありますね。面白い。

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Mme Biasin Adrienneのお名前。なぜかシェ・ラ・ヴィエイユが消してある(笑)(?)

↑のフィガロジャポンの記事によると、経営が変わってよりモダンな内装で再出発しているみたいです。でもずっとトラディショナルなテイストは変わらずお店が継続してるのは嬉しいですね。




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シェ・ラ・ヴィエイユはルーブルに近い場所だったので、その後ノートルダム大聖堂を観光して、メトロ一番線のどこかの駅へという感じで散歩したんだと思います。バスチーユの隣駅のSt.Paul(サン・ポール)そばでこの施設に出会いました。

Paris Historique(正式名称はAssociation pour la sauvegarde et la mise en valeur du Paris Hitorique パリ歴史保存修復協会)という組織で、パリの歴史的建造物の保全のために活動している団体です。Wikiで調べてみたところ、1960年代のマレ地区(サン・ポールもマレ地区の一部)は荒れ放題のエリアで、歴史的な建造物は荒廃し次々と取り壊されていました。そこでこの団体が設立され、歴史的な考証を踏まえて街並みを保全する活動を始めたということです。現在ピカソ美術館(1985年開館)として美しく整備されているホテル・サレ(Hotel Sale 塩税徴収官がかつて住んでいた館)も、このような流れを踏まえて誕生した美術館なのでしょう。

英語OKのスタッフが常駐してくれていて、この日も地下に残っている13世紀の遺構について詳しく説明してくれました。地下へと降りてゆく階段が危なっかしく傾いていて、恐々降りて行ったのをよく覚えています。

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(写真はParis HistoriqueのHPから。13世紀に造られた地下のカーヴの遺構。ボールト~穹窿~天井が素晴らしいのです。素朴な造りだけど700年前そのままと思うと感動しました)

マレ地区全体についての解説も受けられますし、イベント情報などの発信も行っているそうです。

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(カルナヴァレ博物館)

マレ地区にはカルナヴァレ博物館・図書館などもあり、”風情あるパリの街並み”を感じるお散歩には最適のエリアだと思います。


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