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親を改心させることはゴールではない【川島さん06】

教えてくれたのは:毒親脱出の専門家の川島崇照さん

プロフィール

■おとなの親子関係相談所 代表
■川島崇照メンタルトレーニング・オフィス 代表

新潟県出身、1974年生まれ。 ストレスを抱えた親から毎日のように否定や罵倒を受けていた。 家のなかでは日常的に怒鳴り声が飛び交っており、そのせいか、いつもビクビクしながら親の顔色を伺っていた。 社会人になってから自信のない自分を変えたいと考え、あるとき受けたカウンセリングをきっかけに、自分の親の不健全さに気づく。それまでに悩み続けてきたことの原因が見つかった瞬間。 自分の心が回復していくなかで、同じように親子関係で悩む人を救いたいと考え、会社を辞職しカウンセリングを学び始める。 その後、2011年にカウンセラーとして独立し、おとなの親子関係相談所を設立する。 妻と子ども2人をこよなく愛す。

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話を聞いてみた

nigeruno:私川島さんの話を聞くまで、毒親問題のカウンセリングって聞くと、「親の改善」とか「脱出」みたいなのがゴールかなと思ってたんですけど、実際は「親が完璧ではなくても安全な状態にする」とか「自身の気持ちの整理をしていく」ってところに重点を置いてるのが意外だなって思いました。

川島:そうですね。親子関係の問題が綺麗になくなっていくのはあんまりなくて。なので、そこの解決を目指すといつまで経っても解決しないってことがよくあるんですよね。

nigeruno:解決しないですねー

川島:重要なのは「親から支配・依存されずに、自由に生きられる状態になる」ことだから。親の心の中に問題が残っていたとしても、それは親が頑張る話で。子供の方は、その親から影響されないで自由に生きられれば、子供にとっての解決になります。なので、みんな多くの人は親を変えようとするんだけど、それは解決につながらないんですよね。

nigeruno:確かに。私も親変えようって考える時期とかあって、そういう人多いんじゃないかなって思います。

川島:なので「親の支配を受け入れない自分に変わる」っていうのが、一つの解決の目安。例えば、親から何か言われたらきっぱり断りましょうとか。そういう関わり方のやり方もあるし、今までは恐怖心・罪悪感を感じて離れられなかったけども、もう親には問題があって親が変わろうと努力しないわけだから、そういう親から物理的に距離を取るのもいいよねって気持ちを切り替えるというのも一つの解決のやり方ですね。

💡親から支配・依存されずに、自由に生きられる状態にする
💡親を改心させるかどうかはゴールではない
💡親の支配を受け入れない自分に変わる

続く…

あとがき

どんなに辛くても家族は壊したくない、親に自分の気持ちに気づいてほしい…こんな考えの人って少なくないと思います。

そんな想いから、「親に行動を改めてほしい」「謝罪してほしい」なんてこともあるのかもしれませんが、それって根本的な解決にはならないってことですよね。

「親の支配を受け入れない自分に変わる」これがまさに目指すところなんでしょうね。

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