政治に無関心であること/見えない重荷に苦しむ貴方へ

【はじめに】


「次の選挙どうする?」
「わっかんねー! とりあえず金くれそうな人でいいんじゃん?」

その考え方、むしろお金を奪われますよ。
と、当時の僕や、その知人達に教えてやりたい。

今回は、そんな話をしたいと思います。



【無関心な人にとっての政治って?】


”政治家がテレビや街頭で何かを言うこと”です。

たまに国会の決定で何かが決まると、それで困らされる事ばかりなので、それを決めた人の顔だけ覚えて、「こいつ嫌い!」と思い込みます。

政党にはまったく興味が無いし、なんならこの大人達はいつも喧嘩してるなぁ、くらいの認識です。

メディアのやり方は犬の躾によく似ていて、単刀直入に良い人、悪い人を映し方で見ている人に刷り込んで、政治に関心の無い人種を、自民党王政へと誘導してしまいます。

論点ずらしが特に酷く、次から次に派手な話題を流すばかりで、何一つ真相の究明などはされません。

でも政治に興味の無い人間からしたら、それでいいんです。

彼らは悩むのではなく、喜んだり、怒ったり、悲しんだりしたいだけですから。

「うーん、このニュースは考えさせられるなぁ」なんてなる時間、高い税金を払いながら必死に生活費を稼ぐ日々の中には、ほとんどありません。

恥ずかしい話、僕もそうでした。

社会人からリタイアして、子育て一本に絞っても、やる事は続くし、むしろ成長に合わせて増えていく日々。

色々あってその子育てからも離れることになり、ようやく暇になりましたが、今度は鬱の悪化。

本当なら、社会的弱者であればある程、政治に関心を持ち、行動に移すべきなのでしょう。

それが頭のどこかでわかってはいても、毎日の生活が苦しければ苦しいほど、政治どころか、不安と向き合う時間そのものから離れていく訳です。

そんな僕が本格的に政治に関心を持つ時間が出来たのは、SNSを出来る程度には鬱が落ち着いてきた、ここ最近の事でした。

一応年金の支払いでヒーヒー言った時や、レジ袋の廃止の時期には、何度か調べてみようと考えたことはあったんですけどね。

そうなったらそうなったで、そもそも何を調べればいいのかさえわからないんですよ。

だから結局、「まぁなるようになるか」の精神で、ボーッとニュースを見て、コメンテーターが怒っていることに一緒に怒り、嘆いていることを一緒に嘆き、不安がっていることを一緒に不安がるフリをする訳です。

そんな時でもミヤネ屋だけは何故か嫌いだったので、あれは不思議な番組だなぁと思っています。いやホントに。むしろ何がそこまで嫌だったのかなって…、まぁいいか。



【無関心な人にとっての自民党】


野党の批判にめげずにコツコツ仕事をしている総理大臣とこの政党です。

実際は誰に批判されようがダラダラと能弁だけ垂れて何もしてないどころか、意味のわからない事ばかりする、最悪な王族みたいな集団だと考えています。

ほんとに昨日知ったんです、戦後約70年間の日本をほとんど自民党政権が回してたって。

小学生の頃は社会の教科書で、“小泉総理はとにかく凄い人だった!“と教えられ、それを無邪気に信じたりもしてましたよ。

そしたら郵政民営化はあの人が進めちゃった事だって言うじゃないですか、びっっっくり。

同じ教科書に、“政治家は誰でもなれます。ということは、総理大臣も、誰もがなれるんです”なんて書いてあったのに、自民党以外が国民の生活に関わる機会なんてほとんど与えられて無くて、その自民党の中でも世襲制ばかり。

僕ね、「いつかおれ、総理大臣になりてえんだ!」って言っちゃってましたよ、その頃。

そりゃ笑われる訳ですよ。 だって僕の家の家長はごみ収集業者の工場長に過ぎなくて、その家長でさえシングルマザーに貧しく育てられ、高校も中退。

蛙の子は蛙ですが、自民党の方達からしたら、蛙どころかほとんど空気みたいな人種なんでしょうね。

嫌な空気は吸いたくないので見て見ぬふり。

政治家って国民の意見をまとめ、実行に移す人達かと思ってたのに、違うんスね。

残念。 上級国民集団。 お仕事溜めっぱなし政権。

権力で人を殺す。 ヤクザよりおっかねえ。 次はどんな不祥事がヌルリと無かった事にされるのでしょう?

昨日のニュースが気づいた頃には都市伝説、気にする人はうるさいと非難。

これが自分の住んでる国の事だなんて、未だに信じられませんよ。


【政治に無関心な貧困者の暮らし】


いやね、これ、ほとんど自由なんです。

毎日ヒーヒー言って働いて、行きつけのスーパーの自社ブランドの安いビールを買って帰り、コンビニで80円のコロッケを買う。

家でバラエティ番組を見て、「たまには発泡酒じゃないビールを飲みたいな」なんて言いながらビールを飲み、コロッケを少しずつつまむ夜。

また税金が上がったな、レジ袋が有料になっちゃったな、コロナは大変だな。

でもビールは飲めたし、コロッケは美味いし、明日も朝が早くて大変で、給料日には車のローンの返済もあるけど、毎日なんだかんだ楽しいから、まぁいいかぁ。

別れた奥さんは元気にしてるかな。

ずっと子供を欲しがってたのに、俺の手取り17万じゃ大学も行かせられねえって、揉めに揉めて、別れちまったけど。

元気にやってりゃ、それでいいんだ。

「あー、安くてまずいビールが、今日もうめえ!!!」

なんて、じわじわと自分の首が締められてることにも気づかず、小さな幸せで満足して過ごすんです。

今言ったのは色々な知人の経験談をわかりやすく合体させたものに過ぎませんが、僕は自分の親が40代で転職したあと、まさかの手取りが当時の僕以下、20万円未満になってしまった時、危機感を感じてました。

で、親戚や職場のフィリピン出身の方が言う訳です。

「君の給料なら、向こうでガレージつきの一軒家に住めるぜ!」

詳しく聞きたかったのですが、詳しく聞くともう日本に居たくなくなってしまう気がして、聞けませんでした。

でもいいんです、僕も自慢のバイクに乗れば楽しかったし、毎年年末年始や春の時期はいつも苦しかったですけど、その向こうには達成感があったりして。

…なんて、タイムマシンがあったら、当時の自分をぶん殴りに行ってると思いますよ。

自民党の政策は貧しい人間から選択肢を奪う、悪い意味でよくできたやり方だと思います。

ゆるやかに社会の隅に追いやり、当人達が危機感を感じて声を上げた時、既に誰にも届かない。

僕も今はこうしてnoteなんて書いてますけど、鬱で働けなくなった当初は半年近く少ない貯金と借金でやりくりして、20代前半の頃にはカード会社のブラックリストに載ってしまい、携帯や家すら自力じゃ借りられない状況になってますからね。

そんな時にも届くわけです、「年金払ってね!」。

で、ニュースで見るわけです、「年金支給年齢引き上げ!」。

(あちゃー、俺、生まれる国を間違えちゃったのかな?)

(フィリピン? フィリピン行けばよかった?)

(まぁいいか…どうせもう死ぬし。 この薬で楽になれるといいな…)

で、無事生還した後、ようやく生活保護というシステムを知り、バイクを手放し、免許の更新を諦め、携帯も家も失い、着の身着のまま食うのがやっとのお金を貰える生活に辿り着けました。

働かなくてもお金が貰えるなんて、すごいハッピーエンドですね。

「あなたはカウンセリングを受けた方がいいと思います」

と、病院の先生や行政の方に言われますが、生活保護はカウンセリングまでカバーしてません。

そもそも働けるかどうかは別として、携帯が無ければ探す術も無し、バイクが無ければ移動手段も無し、そもそもそこまで落ちぶれた履歴の人間に職は無し。

あ、こうやってホームレスが生まれるんだな、勉強になったなぁ!!!

そこだけプラスに考えました。

で、また届くんです、「払い忘れの年金払ってね!!!」。

総理さんとこに火炎瓶投げ込もうかな…瓶にこの紙突っ込んで…って、わなわな震えた記憶があります。

もちろんしませんでしたよ、寿命が縮まるだけで、なんの意味もありませんから。



【政治に無関心な人間に気づきのきっかけを】


その為には色々なやり方があると思いますが、皆考えるのをやめるほどに疲れきっているので、「消費税撤廃!」なんて言っても「どうせ無理っしょ」。

「さらば自民党政権!」なんて言っても「うるさいよ」。

「森友問題に関心を!」なんて言っても「月末の食費問題であっぷあっぷだよ」で終わります。

そもそもその食費の計算なんてレベルの、生活に必要不可欠なお金さえあっぷあっぷな状態にも、実は政治が関係している。

そのことに、貧困者の多くが気づいていません。

「俺があの時に賢い選択肢をしてればなぁ」

「もっといい仕事につけてればなぁ」

賢い選択肢ってなんですか?

賢い選択肢を選ばないと苦労する国ってなんですか?

いい仕事ってなんですか?

どうすればそれにつけるんですか?

誰もその本質は考えませんが、後悔と反省だけはし続けます。

ええ、謙虚なもんですよ。

特に地方に住んでると、街頭演説を聞く機会すらありません。

自民党政権の被害者となって困窮した時には、もう声を上げる気力すらありません。

政治に無関心な者は自民党政権のやり方にじわじわと追い詰められ、最後、その事実に気づいた時には、黙殺されて終わるだけです。

これ、書いててもう、しんどいです。

当時の事を思い出しただけで、しんどいです。

でも読んだ方が政治に関心を持つきっかけになれば、と思って書いています。

そう、これしかないんです。

届くまで声を上げ、届いた人も声を上げ、明確に「今の日本を作ったのは自民党だ」と伝えきる。

これしかないんです。

声が届いた“元”無関心な貧困者でも、それしか浮かびません。



【あとがき】


なんだろう、ちゃんと書きたいことが書けている実感が無いのですが、ここ1週間くらい抱えてたモヤモヤは形に出来たかと思います。

僕ね、国会中継がそもそもいつ、どのチャンネルでやってたのかも知らなかったですよ。

選挙もそろそろ行こうかなって思ってて、気づいたら終わってたりして。

そういうのはもうやめます。

なので、たまたまこれを読んだ政治に無関心な方も、一緒にやめてみませんか?

ため息をつけるくらい、肺に空気が、心に不満が溜まってるなら、それを声にして呼びかけましょう。

「政治に関心を」。


ちなみに今のとこ、僕はどこの政党なら推せるのか、いまいちピンと来ていません。

国会中継を2回だけ見た分には立憲なんですけど、一応他のとこも知っときたいな、と思って、湧き上がる興奮を抑えて過ごしています。

この記事をきっかけに政治に興味を持たれた方がいらっしゃれば、一緒に考えられるといいですね。

お互い、推しの議員さんが見つかった時には、存分に語らいましょう。

それでは、ここまでお付き合いくださった方がいらっしゃれば、本当にありがとうございました。

失礼します。

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