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アートは世界を救う?

ドイツ政府は(3月11日未明)このような表明をしました。
「この非常時だからこそ、文化機関と芸術家への強く支援していく必要がある。それを私たちは約束する」

以下、翻訳)

「カルチャー、クリエーション、メディアにおける(今の)状況を私たちは見捨てたりしません」
(2020年3月11日 ドイツ政府より)


しかし、ドイツの国営銀行が大変なことになっているのは周知の事実。


ドイツには芸術家社会保障(Künstlersozialkasse、以降 KSK)という、芸術家や著作家を援助するための社会保障システムがあります。

国が芸術家たちをサポートするという姿勢は、さすがパトロン発祥の地ヨーロッパ。

日本も見習う部分もあると思います。


たしかにカッコいいよ。ドイツ。


ただこの外国の表明に便乗する日本人の自称アーティストたちがいるのがキモく感じてしまう。

多くのイベントが中止に追いやられ、経済的な打撃がハンパないことになっています。

恐怖心を煽りたくありませんが、さらにこれから起こり得る経済的な二次被害がもっと怖いことになります。


ドイツの銀行が破綻すれば、もちろんユーロにも影響が出るし、それは日本にもその被害が訪れてくる。

そんな時に、『アーティストを支援する表明』をしたドイツはやっぱりドイツらしいがこれで本当に救われると思いますか?


それで救われると勘違いしている自称アーティストたちが多くいる。

それはドイツの御家芸であって、日本人の自称アーティストには関係のないこと。

普段から納税もしていない甘やかされた環境で育ってきたサバイバル能力もない自称アーティストたちは、自分たちが助かることだけを考えている。

キミたちにとって芸術ってなんだ?

働かなくていい口実か?

それで誰か救ってきたか?

働かないのを、芸術のせいにしないでくれ。

キミたちのやってることは芸術なんかじゃない。


今まで一人でも大切な人を守った事があるか?


キミたちがのんきに芸術家ごっこができるのは、日本のおかげなんだよ。

文句が言えるのも、働かなくても生きていけるのは日本のおかげなんだよ。

こういう世界的な大不況の時こそ、働いてくれよ。

なんでもいいから。


自分たちばかり救われる事を考えていないで

キミの事を甘やかしてきた親や社会のために

なんでもいいから役に立つことをやろうよ。


芸術家気取りしてる場合じゃないよ。


3.11は日本人ならまだ覚えてるよな?


被災地の壮絶さはテレビでも見たことがあるよな。


そいうところに東京からボランティアにきて

「私たちは歌うことしかできませんが、被災地を応援するために全力で私たちが作った歌を捧げるので聞いてください!」

とか、わざわざ仮設住宅で大声で歌われたって自己満にもほどがあるよな。


被災者たちは、そんな歌を聞くより

お腹が空いてるんだよ。家族を探してるんだよ。明日が心配なんだよ。

ゆっくり寝たいんだよ。


歌うことしかできないっていうのは、ウソだ。

キミたちがやれることは芸術ごっこじゃない。


今は芸術を優先するときじゃない。

そんなことをやっても誰の心も動かない。


今やれることは他にもたくさんある。


キミたちは、こういうときだからこそ

身近な人に勇気を与える行動ができるチャンスなんだ。


それは、被災地でオニギリを握ることだっていい。

不機嫌な人がいても自分だけ笑顔でいるのが最高のボランティアだ。

年寄りに声をかけてあげることだけでも充分だ。


お金を使わなくても、今できる範囲の事を精一杯やるんだよ。



歌をうたって満足したから帰るんじゃなくて、もっと人に寄り添ってあげること。きちんと相手の声を聞くこと。


そういう人との時間が培われた分、

キミの歌や芸術に、感動が生まれる。


みんなが感動するのは作品ではなく、その人間が育んできた「ストーリー」なんです。

だからその人間がつくった作品には感動を生み出す力が宿るのです。

そこに価値が付随します。

そういう「ストーリー」を構築していく人は、みんな芸術家です。


この未曾有の不況だからこそ

独りよがりにならずに

みんなで一つになって助け合っていきましょう。


すべての命は本来、うつくしいものです。





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