金曜日はお金の話をしよう6『オッズ1.1倍の重み』

先週のお金の話はこちら。

競馬を嗜んでいるとオッズ1.1倍という表記を見ることがあります。
地方競馬であればオッズ1.0倍、元返しなんていうことも多々。
そこまで圧倒的な人気であれば確実だろうと思いますが、100円買って当たっても戻ってくるのは110円なのです。
嗜むくらいであればそれで良いですが、欲をかいてしまうと1,000円くらい戻ってきてほしいなと10,000円くらい買いたくなるもの……。

良いことなのか悪いことなのか自分の競馬にはビギナーズラックというものはありませんでした。
何度も語っていることですが、競馬デビューは2021年の日本ダービー。
単勝オッズ1.7倍の某お馬さん。
周りもそれが堅いだろうという感じだったので、なんとなく単勝複勝5,000円ずつを買ってみることに。
最後の直線でも某お馬さんが勝ちそうなレース展開だと思ったが、一頭それよりも速い末脚で追い込んできた。
結果は御存知の通り、ハナ差で2着。
複勝は当たりましたが結局は赤字。
「オッズ1倍台が負けることなんてあるのか……」と愕然としたのを覚えています。

人間、損をしてしまうとどうにかして取り戻したくなる心理が働くもの。
次週に開催される安田記念の展望で「今度こそ某お馬さんが堅いでしょー」というゲストの話を聞き、再チャレンジすることにしたのです。
単勝オッズ1.5倍の某お馬さん。
再び単勝複勝5,000円ずつ、この時点で先週の分は取り戻せないのですが、とりあえずトントンくらいで当てたという実感を味わいたかったのです。
レースは直線で馬群から抜け出したと思いきや、外から更に速いお馬さん。
結果は御存知の通り、アタマ差で2着。
「あぁ、1倍台って実は当てにならないんだな……」と再び愕然。
まあ、これが当たっていたら1倍台に注ぐ金額がエスカレートして5,000円、1万円、10万円、100万円となっていたかもしれないのです。
競馬歴4年目でまだまだ経験は浅い方ですが、1倍台はハイリスク・ローリターンと学び、1倍台のお馬さんにそんなに注ぐ気にはなれないのは最初の1歩2歩のおかげです。（？）

さて長々となってしまったが本題は『オッズ1.1倍の重み』です。
1.1倍と書くとなんとも少なく見えますが、10%の利益と考えると急に大きく感じませんか。
ちなみに株式投資で10%の利益も上げたら大当たりの部類です。
まあ、そもそもの土台が違うのでそれぞれ比べるのがおかしいのだが、株式投資の世界では数%の評価損益で一喜一憂するものです。
まあ、動かす金額が数万円から数百万円になるのだから数%の利益でも金額としては大きめのリターンとなるわけですが。
ちなみにオッズ1.001倍（？）くらいの利益のためにチャレンジすることが自分はあります、競馬ではそんな細かいオッズはもちろんありません。
1.001倍と言われるとピンとこないが要するに0.1％の利益。
1,000円でやっと1,001円。
10,000円で10,010円。
100,000円で100,100円。
1,000,000円で1,001,000円。
そのくらいの利益のために信用取引で100万円台を注ぐこともあります。

そう、さっきの競馬と言っていることとやっていることが逆なのです。
もちろんハイリスク・ローリターンという点は変わらないかもしれませんが、1.001倍こと0.1%くらいの利益を得ようとするならば、経験上では確実性もそれなりな体感があります。
競馬は1.1倍以上の利益を得られる代わりにハズレたら投入金額全額マイナス確定という高難易度に対して、株式投資は相当のハズレを引かない限りは投入金額数%マイナスというくらいで挽回もしやすかったりするのです。

別に競馬だったり株式投資が良い悪いの話をしたいわけではないのです。
ただオッズ1.1倍というのは堅いように見せかけてそれだけの重みがあるなと最近感じおり、そもそも回収率100%を目指すのもなかなか至難の業なのかなと感じている次第です。
競馬は嗜む範囲で予想力を鍛えるものと思うのです。
今日はこの辺で。

ギアでした。゜ω゜)ノ

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