喪失を取り戻す-キツネの嫁入り/俯瞰せよ、月曜日

京都を拠点に様々な自主企画を行い、京都のインディシーンに大きな影響を与えているキーバンド「キツネの嫁入り」

2nd Album『俯瞰せよ、月曜日』の表題曲

不穏さ、妖しさを孕んだ牧歌的な音が鳴る。それは、自分の内にあった何か大切なものが喪失し、生ける屍のようになってしまった哀しみを唄っているように感じられます。
その最中、徐々に楽器が重なり始め、幾重もの音色が美しく鳴り響く。その音は喪失したものを徐々に取り戻す様に、そして喪失した事を忘れない様に、憂惧いしながらも生命感、熱情を帯びて前に向かっていきます。

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