自然の様に無常に流れる-nhhmbase / 水辺の鼓

通常のリズムの枠に捕らわれない変拍子の中でも、更に予測不能なリズム感を持つ、異才のポストロックバンド「nhhmbase」

ギターのリフが水面にゆっくりと波紋を生み出すように、一つ一つしずくの様に零れ落ち、それに呼応する様に一本芯の通った特徴的なハイトーンな歌声が繊細に響き始め、包み込んでいきます。様々な表情を魅せる自然現象が気ままに発生しては、消えていく様に無常に流れ、ポツンと取り残され、言いようのない和の趣の様な、哀しさを感じられます。しかし、その哀しさがなぜか心地よく、癒されます。

静かな空間の中、特に夜に聴くと、楽曲の空気感を一層感じる事ができます。

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