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2勝8敗。R3年の挑戦結果

本年もよろしくお願いいたします。

昨年は、様々挑戦できた年でしたーー><

\その結果と学んだことを共有します/

1.圃場別施肥設計

一番大きなチャレンジでした。今まではすべての畑に定量(同じ量)の肥料を入れるという簡易な方法で肥料を与えていましたが、各畑の状況をしっかり診断して、畑に応じて最適な肥料設計を行いました。

結果、失敗でした>< おーまいがー T へT

これは、僕が可給態窒素という成分を知らなかった為によります。簡単にいうと、窒素は十分に畑にあることがわかったので、窒素を抑えめに設計した畑では窒素を入れませんでした。

ところが、窒素にも植物が吸えるものを吸えないものがあるとのことなんです><そこを知らなかった為に、窒素不足の畑が発生しその畑では、1反あたり0.5トンしか収量が出ませんでした。。。
※目標収穫量 4トン/1反 1反=10アールのこと

ただし、上手くいった畑では収量が3トンを出すことができました。

当然ですが、食べれるものを食べれる分ちょうど施肥するということの前提として

食べれないものがあってもダメでした><

これは今年リベンジしたい一番の失敗です。おーまいがー T へT

がんばります。

2023.6.20追記
上記ですが、ご指摘をいただき基本的には土壌診断における窒素表示は植物体が吸える無機態窒素を表示しているとのことでした。教えていただきありがとうございます。不勉強ですみませんmm となると、どうしてあんなに初期生育が悪かったのか。改めて原因の追求を行いますmm

2.バイオスティミュラントの活用

土壌の生物性の改善にバイオスティミュラントを利用しました。

ぼくらが作ったのは、乳酸菌もみがらぼかしという手つくりぼかし肥料です。ぼかしという技術はすごい技術だと感じました。

有機質は、腐食(くさる)か発酵かのどちらかしかありません。このぼかしという技術は、有機質に微生物の餌を混ぜることで、植物に吸収されやすい形にすることで、即効性のあるいい肥料ができます。

これは大成功でした。イエア!
苗床にこのぼかしを入れると3ヶ月間ほぼ追肥なしでいい苗ができました。活着(植えてから根をはるまでのこと)も非常に良かったです。

費用対効果も優れているなと感じました。これは今年も継続します!

3.土壌消毒をやめました

これまで、20年以上続けてきた土壌を殺菌することをやめました。
土壌の菌を毎年すべて殺してしまうことをやめるのは、土壌の生物性を回復させたかったからです。

今、さつまいも業界で大きな問題が起きています。さつまいも基腐病という感染症が猛威を奮っているのです。効果的な防除法もまだなく、戦々恐々としています。

ひとつの要因として土壌のちからが低下しているためではないかと思っています。この病気もカビの一種だと言われています。カビを完全に根絶防除することは不可能です。

僕は人間の腸内のような環境を土壌で実現することを目標としています。
悪玉菌もいて善玉菌もいる、そしてどちらにも属さず優勢なほうに味方する日和見菌がいる。

悪い菌を根絶することをいい意味で諦めて、良い菌が繁殖しやすい環境を作っていきたいと思います。

そういった意味で毎年の土壌消毒をやめました。

結果、全く問題ありませんでした。むしろ良くなりました。イエア!

いままでの「こうじゃなくてはいけない」という考えを明確な根拠のもとに決断し変化させていくことの大事さを学びました。

4.サル撃退カメラ

結果、失敗でした。おーまいがーTへT

原因は、完全にさるの姿を感知できなかったのと、通知を受けてもすぐに追いかけに出動できないこともあり、、

やはり、感知してからの対応をどうするかまで検討する必要があると学びました。

感知して通知がきても、実際は
スーパーカブでサイレン鳴らしながら追っ払うというwwしんど。

今、一番検討しているのはモンキードッグです。

AIやロボットがこれからの農業にとって一番大事なことは明白ですが、分野によっては、動物のちからを借りたり昔からの知恵のほうが効果的だったりもすると学びました。

モンキードッグまじすごいです。犬猿の仲!

5.太陽熱養生処理 from BLOF理論

power of plantsの小林くんが教えてくれたBLOF理論の最重要テクニックである太陽熱養生処理をやってみました!

BLOF理論については以下を参照

かなり興味深い技術で実際、栄養価もあがることが実証されています。
ぜひマスターしたい技術なんですが、微生物培養とその微生物のエサとなる中熟堆肥の確保、マルチによる完全密閉が必要で、実際かなり難しいです。

また水分も必要なので、灌水設備がない露地では難易度高デス

僕等はまず中熟堆肥の確保ができなかったので、アドバイスをいただいて笹サイレージという資材を代替として利用してみました。

かつ、微生物培養も納豆菌の培養が上手くいきませんでした。多分温度の問題だったと思います。菌が増えやすい水温で再チャレンジしたいと思います。

成功すれば、耕盤を微生物の発酵作用で破砕できるというすごい技術なんですが1ヶ月後確認してみて耕盤は破砕できていませんでした。。

また再チャレンジします!ただ、雑草の死滅には効果があったようで3ヶ月たった今でもほとんど雑草が生えてきません。養生処理をしていない隣の圃場は草だらけなので、若干の成功はしていたんだと思います。

雑草が生えてこないのはすごく助かります><

まとめ

昨年挑戦した代表的な5個をピックアップしました!失敗たくさんしましたが、全て前進への大きな力になりました。

今年は昨年の失敗を活かして、飛躍できるように新たな挑戦をしていきます。

人のやり方でうまくいくより自分の考えたやり方で失敗する方がマシだ。

Fyodor Dostoyevsky
フョードル・ドストエフスキー

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