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好きが止まらない。

スピッツへの好きが止まらないので書き直すことにしました。

まじでいいんですスピッツ。何から書こうかな。そうそう、"スピッツ"のことはほとんど書かないので気になったらググってくださいね。これは"スピッツを好きな私"の話です。

スピッツを"好き"って認識した時

小学生くらいの頃って、親が聴く音楽=自分の聴く音楽になりがち。うちの親は売れてるJ-POPを全般的に聴くタイプだったので、スピッツだけじゃなくサザン、ユーミン、ZARDあたりもよく聴いていた。その頃聴いてたアーティストは今でも好きですが、その中でもスピッツは特別好きになりました。特別好きになったのがいつからか、正直に書けば<草野さんの顔面を見た時>からなんですけど。どんな人が歌ってるか気にせず聴いていた時は多分、スピッツが特に好き、という感情はなかったんだよね。<草野さんの顔面を見た時>というのがいつだったのかもはっきりとはしないんだけど、ただ小学6年生の頃にはパソコンの授業があって、その時に一人で淡々ととスピッツについてYahoo!検索して「はあ~草野さんと結婚したい」と思っていた記憶があるので、12歳の時には間違いなくもう、スピッツ(というか草野さん)は私にとって特別な存在だった。私が小6の時って草野さん30歳くらいだから、そりゃもうバリバリにかっこいいお兄さんだよね。草野さん若見えするし。

私の小6=2001年なのでこの頃かなあ。みんな若い。あとPVよく意味分からない(PVの意味が分からない件について、いつか書けたらなと思う。普通に『ロビンソン』も意味分からない。)

初めて聴いたスピッツ

前述のとおり私がスピッツを初めて聴いたのは親の影響なので、うちに当時あったシングルコレクション『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』かシングル『空も飛べるはず』のどちらかがきっかけになってるはず。同世代や私より若い人だと、同じように好きになったファンの人多いんじゃないかな。RECYCLEはかなり長く聴き込みました。当時のスピッツはシングルコレクションを出すことにかなり抵抗があったと聞きますが、RECYCLEの存在は正直めちゃくちゃでかい。1曲目の『君が思い出になる前に』から『楓』まで、全て完璧。このアルバムを聴いて「スピッツってキャッチーでメロディアスな、王道J-POPって感じのバンドだよね」と思っていると後々他のアルバム収録曲とのギャップにやられる。とは言え、最初に耳にしたスピッツが"キャッチーでメロディアス"だったからこそ、小学生の自分が好きになった、というのは実際あると思うので、RECYCLEの存在は偉大だと思わざるを得ない。
ただ、RECYCLEに収録されている曲がキャッチーなので、いつまでも飽きずに聴けてしまったがために、その後6年間(留学で日本を離れていたのもあるし)新しいスピッツの曲を自主的に開拓する機会を逸していた。このタイミングで海外に移住したので、周りに合わせて洋楽を聴き始めたというのもある。この6年間で聴いたスピッツと言えば、おとんが日本から送ってくれた『三日月ロック』とか、ネットで聴いていた『愛のことば』とか『スピカ』くらいかも。
2008年に帰国して、2010年にアルバム『とげまる』が発売された時に初めて自分でスピッツのCDを購入しました。好きになってから自腹購入するまでが長い。でも、その時聴いた『とげまる』めちゃくちゃ良かったんですよね。中学生の時の私には『三日月ロック』の良さってあんまり分からなかったので、二十歳で聴いた『とげまる』が異様に良かった。

スピッツへの愛が増したきっかけ

「好きなアーティストは?」って聞かれればスピッツ、ってくらいの微妙な熱量のまま8年が経っていた。そんな中、愛が急速に増したきっかけが卒論。「卒論は、"言葉"に関することなら何を書いてもOK」という素敵なゼミだったので、2009年のAERAで読んだスピッツ特集(*)の記事が忘れられずにいた私は、スピッツの歌詞から読み解く草野マサムネの変化というのをテーマに卒論を書くことを決意。タイトルは『「ゴミできらめく世界」を生きる草野マサムネ―彼は空を飛んだのか―』。

(*)2009年のAERAで触れられていたスピッツ特集の、歌詞の変化についてというのは、具体的には以下の部分。

それまでの11枚のアルバムに収められた約150曲に、「起き上がる」「立ち上がる」といったストレートなフレーズは、一度も使われていない。
(中略)
スピッツは変わっていない。
時代が変わってきたのかもしれない。

(Asahi Shimbun Weekly AERA 2009.1.26、p.49より)

この時のAERAは、卒論のきっかけになったという意味で私のスピッツ愛の原点なので、もう色が変わってきているけどずっと手元にあります。

これを読んだ時、「スピッツの歌詞好きだなあ、草野さん天才だなあ」ってずっと思ってたのに、歌詞の変化なんて全然着目したことなかった、いっそ気付きもしなかった自分の愛の浅さに自分でショックを受けた。同時に、他人の意見をそうそう簡単に呑み込めない性格の私は、「スピッツは変わっていないって言ってるけど、実は変わってるんじゃない?自分で確認するべきじゃない?卒論これ大チャンスじゃない?」と思いまして、卒論を書くことにしたんですね。
(卒論の出来は………素晴らしいとは言えないしネットに晒そ!って思えるほどではないんだけど、これを書き終えたことには自分では満足しています。自分に甘い。)
歌詞の変化について語るならさすがにそれまでのスピッツの曲全部聴かなきゃ書けないし、歌詞もかなり読み(聴き)ました。そしてやっと過去曲を知ったし、昔の雑誌を買える限り買い漁って、インタビュー記事も読める限り読んだ。そうしたら、ただの天才だと思っていた草野さんという人物をより良く知ることができて、この人は、間違いなく天才なんだけど、かなりこじらせてるし天邪鬼すぎる、ということに気付き、神格化していた草野さんの人間らしい部分を感じ、更に好きになった。

尚、卒論を書いての私の結論は以下の通りです(異論は当然認める)。

 2011年で丁度、スピッツがメジャーデビューして20年になる。今年で21年、その間にスピッツが世に送り出してきたアルバム13作と、その時々の草野自身の言葉を借りて歌詞を読み解いてきた。その間草野が変わらずに歌を作ってきているかと言えば、その答えはNOだった。草野は自身が歳を取るにつれ、説得力を持つ言葉が変わってきたという自覚もあるし、特に2001年の9・11テロを経て世界中を不穏な空気が渦巻いたのを敏感に感じ取っていた。そして自分が音楽を続ける意味、暗い時代を共に生きる人々がスピッツに求める音楽は何かという答えを自分で導き出している。それはゴミのような世界から空へ飛んで逃げる事ではなく、ゴミの中から、ゴミのような世界でも前を向いて生きていけると、自分の足で歩んでいけると歌う事だった。

全部は晒さないのにこの結論部分だけ晒しても「?」しかないとは思うけど、スピッツの歌詞を意識して聴いている方なら少しは分かってもらえる…かも…。
多少なりとも、AERAの記事と同じことは書けない、書きたくないという反抗心はあったと思う。でも一応、自分なりにそれなりの根拠を持って「草野さんの変化」を認めているはずなので、興味がある方がいれば語りましょう。

草野さん至上主義からの卒業

こうして卒論を書いたことで、草野さんを少し人間らしく感じられるようになり、それでもこの頃になっても(見た目も声も)老けないし、歌詞の世界は繊細で美しいし、スピッツの音楽大好き、草野さん大好き、ていうか神、という時期が続きました。
そしてその時代の終わりは、初めてワンマンライブに行った時に訪れた。

その時のライブレポはこちら↓

https://spitsushin.theblog.me/posts/7564665

横浜サンセット2013というスピッツのワンマン野外ライブ。

この時から私はギターの三輪さんに惹かれ始めた。
MCで三輪さんが喋っているのを聴いて、「え…ギターの人、常にひとりだけパンクすぎて脱退しないか心配だったけど(失礼)…、めっちゃいい人じゃん…スピッツめっちゃ仲良いじゃん…」って思ったんだよね。
ニュアンスしか覚えてないんだけど、この時三輪さんが序盤のMCで「ロマンチックな横浜とスピッツどう?」って聞いてみんなが\ ǂャァァァー!!!!/ってなった直後に「どうせ一人で来たんだろ?(笑)」って観客に向けて仰った時、「この人この見た目で面白い系なんだ!?あと声思ったより高い!素敵!」ってことに気付いて三輪さんに注目するようになりました。あとグラサンとアフロにハットという身なりがめっっっっちゃくちゃおしゃれでかっこよかった。

その一年後に行われたアリーナツアー、FESTIVARENAの武道館公演に行ったとき、席が大分端の方ではあったものの、三輪さん側、前から4列目という驚異的近さで、途中で三輪さんが目の前に来て演奏してくれたんだけど、その時こっち向いてニヤっとしたのね。そもそも三輪さん常にグラサンかけてるからどこ見てるか全く分からないし、絶対私に向かって笑いかけたというわけじゃないのは自覚した上で言ってる。あ…三輪さんの笑顔が…私の方に向いていて…それを私が肉眼で確認した…というだけで、恋に落ちた。気付いたら私は三輪さんファンになっていました。ライブを通して田村さんや﨑ちゃんの魅力も知り、メンバーのインタビューを読むのも以前より楽しめるようになった。
まあ結局作詞作曲してるのが草野さんだから、草野さんを崇拝していることには変わりないんだけど、でもスピッツを知れば知るほど、四人のうちの誰が欠けても成立しないバンドだということを知り、草野さんだけに向けていた愛が分散されて、更に大きくなっていった。大きくなった分の多くは今も三輪さんに向かっていて、ライブ参戦を重ねるほどに、三輪さんを見ている時間が長くなっている。
ここで大事なのはとにかく三輪さん好きすぎてやばいってことと、スピッツは四人ともまじでアーティストとしても人間としても尊敬するところしかないということ。あれ?三輪さんの好きなところ書ききれてないからこれは次回だね。

スピッツを好きでよかった

好きでよかったな…って思うことめっちゃたくさんあって、これはスピッツへの感謝の気持ちを込めて書かねばならぬ。

好きでよかったと思う場面第一位は、バンド続ける宣言をしてくれるところ。ここ最近特に、本当によくスピッツはやめない宣言してくれている。スピッツは解散しない、引退しない、などなど、ライブのMCやインタビューで、これでもかってくらい宣言してくれる。メンバー全員もう50歳を越えてるし無理はしないでほしいと思うけど、でもこうやって宣言してくれるということはメンバーの仲は本当に良好なんだろうと思うし、事務所への不平不満もなく、まだまだ音楽を作りたいと思っていて、スピッツというバンドでやりたいことがあるんだと思えて、こちらとしても本当に好きでスピッツやってくれてるんだ、って思えるから安心して好きでいられるというか。解散とかメンバー脱退とかのニュースもたまにある中、これは一番有り難くて、好きでよかったって思えるところかなあ。
でも自分含め、いつ誰に何が起きるか分からないし、推せる時に、推せる範囲で推さねばならぬというのは守りたい。

好きでよかったその2、ファンクラブの会報に愛詰まりすぎ。スピッツのFC入ると年四回会報が届き、年賀状と暑中見舞が届く。そしてその会報がすごい。毎回メンバー全員でのインタビュー、会報でしか見られない写真満載、メンバーそれぞれの手書きページ(見開き!)、草野さんの連載、田村さんの他アーティストとの対談、などなどが載ってます。
会報のためにロケもしてる。みんなでケーキ作ってみたり、グランピングしたり、…いやもう仲良しかよ!!!!最高です。毎回楽しみで仕方ない。手書きのページもメンバーそれぞれの良さが出ていて、ファンへの愛を感じて拝みたくなります。もしスピッツ好きでFC入会を考えてる方いたら、絶対後悔しないよと言いたい。もちろんライブのチケット先行抽選もあるし、3年に一回くらいはFC限定のライブツアーもある。しかも会場はほとんどライブハウス、せいぜい2000人規模とか。近いよ。あとめっちゃ楽しいよ…。

好きでよかったその3、我々にスピッツ以外の音楽も教えてくれる。スピッツってもう10年以上自分たち主催のイベント続けてて(夏に3イベント×各2日開催くらい)、そこに毎回若手バンド呼んだり、草野さんはラジオパーソナリティーしてるのでそこで自分の好きな音楽紹介したりしてるので、スピッツ追いかけてるだけで知らなかった音楽に出逢えたり、改めて良さに気付けたりする。毎年夏のイベントではカバーもやるしね。今年の夏は前前前世やって「新曲です」ってドヤってた。可愛いな。
ちなみに私が草野さんのラジオ『ロック大陸漫遊記』を聴いていて知らなかったけどこれ好きだ…ってなったのはThe Grooversですね。え?三輪さんがゲストの時紹介してたから好きなだけだろ!って?いやいや普通にめっっっっちゃくちゃおしゃれな音楽だった。こんな曲紹介してくれる三輪さん…好きすぎ…ってなっただけ。あとごめんなさいラジオ最近聴けてない…(小声)。

あとは普通ですが新しいアルバム聴いた時、ライブ行った時、過去の曲が改めて染みた時、とかもあるけど。それは多分ほとんどどのアーティストのファンだとしてもきっと同じだろうと思うので割愛。

今の私とスピッツ

こども産んでから、どこでも好きな時にライブ行く!いくらでもグッズ買う!っていうことがなかなか出来なくなってきてはいる。それは私の大切なものが増えたから、限りある自分のリソースを分散させなければいけなくなったので仕方ないし、こどもといる日常にも幸せを感じられるようになったのは素晴らしいことだと思っている。
それでも、そんな日常からたまに行けるスピッツのライブはそれこそ非日常だし、有難みが以前より増して本当に神を見ているかのような心持ちになる。
『チェリー』とか『ありがとさん』とか、結構歌詞聴いてるとこどもに対する愛情とか気持ちに通じるものもあるし。歌詞に出てくる『君』って、大切な人なら誰でもある程度当てはまるんだなあ、と。

今年は8月のロッキンと12月のMIKKEツアー(横浜アリーナ)しか行けてないけど、久々にフェスで色んなアーティスト見るのも楽しかったし、その中でもやっぱりスピッツは最高だったし、しかしワンマン行ったらそれはそれでずっとスピッツの音楽を聴けるなんて幸せでしかなかったしどの曲も聴いてみたら改めて良すぎたし、まじで一生この人たちに飽きることないな…って痛感した。MIKKE横アリのライブ感想は書いてあるんだけど、セトリ公開NGなのでツアー終わったら公開したいなと思っている。

2020年も一応1回はMIKKEツアーの後半戦に行ける予定なので、楽しみ。次はホールだし!アリーナの良さもあったけど、ホールという近さはやはり魅力的…。

あと、ひとつだけ、不満じゃないんですけど、スピッツにこうしてほしいなあ、という要望をおこがましくも書かせていただくとしたら、ツアーグッズが…前ほど作り込まれてないような気がして…。
「やばいこれ欲しい!!!!並んででもほしい!!!!」って思えるくらい可愛いグッズ作ってほしい!でも結局スピッツが身に着けてると欲しくなるからなあ…。

2019年も、アルバムリリースとツアー、その他たくさんの活動ありがとうございました。2020年もその後もずっと好きです。どんなに期待しててもそれを上回ってくるスピッツ、凄すぎる。

来年もよろしくお願いします。(誰に?)

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