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経営者と組織を自由にする旅。はじまりは、変なおじさんとの出会い

「経営者としての自分のあり方を磨きたい」「組織に核心的な変化を起こしたい」そんな想いを持ち、進化のための機会を探していた、株式会社ギャプライズ 代表取締役CEO甲斐亮之さん。弊社グローバルコーチングとの出会いを通して、経営者としてのあり方、そして組織全体に大きな地殻変動が起きたと言います。成長の壁に直面している経営者、自分のあり方が組織や社会に与える影響力の大きさに気付き始めた経営者のために、進化のプロセスを気前よく語ってくれました。

※インタビューは本多(弊社代表、経営塾講師、担当コーチ)、角中(経営塾講師)、小川・上江洲(弊社パートナーコーチ)が行いました。

「外側にある正解を探す」フェーズから「内面への探究」へ

グローバルコーチング(以下、GC)  弊社との出会いを教えてください。

甲斐 Facebookで知り合いの経営者の投稿を見てグローバルコーチングの「Visionary 経営塾」の存在を知りました。経営者としての自分の器(あり方)が会社に与えている影響を実感することが多くなっていた時期で、何かいいきっかけや機会、出会いを探していたんです。自分の器と会社の状態がリンクすることを感じている経営者は結構いると思うんですけど、その器って、日々広がったり、縮まったり、弾力性のある生き物だな、ということも感じていて、それを自分でコントロールできるようになりたいと思っていました。

GC どんなものを求めていたんですか?

甲斐 これまで「どこどこの組織で上手くいった〇〇」とか「流行りの方法論、ロジック、フレームワーク」を色々試してきました。その結果、知識や引き出しが増えて、得られた成果も少なからずあったんですけど、今の自分に100%フィットしているか、と言われたら、そうではないということを感じていたのです。

GC  何に気づいたんですか?

甲斐 「正解を外に求めていること」ですね。
「待てよ、外に正解を求めている自分って、そもそも何者なんだ?」という疑問が生まれたんです。
外に正解を探すフェーズを卒業して、自分の内側に信じる軸みたいなものを作りたかった。
Visionary経営塾の説明会のことを知ったのはそんなタイミングでした。

変なおじさんとの出会い

GC どんな期待を持って説明会に参加したんですか?

甲斐 実は事前の情報はほとんどなくて、何に興味を持ったのかも覚えていません(笑)

GC (笑)。説明会の感想は?

甲斐 「とても陽気な変なおじさんがいるなぁ」です。(笑)
 ※注:弊社代表の本多のことを指しています。


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甲斐 これまで色んなコンサルタントやコーチに出会ってきました。皆さん、質問が上手くて、こちらが目指していることを明確にして、そこまでの道筋を付けてくれる。ある意味で、想定の範疇であり期待どおり。コーチに対してはそんな印象を持ってたんですけど、本多さんからは違うインパクトを受けました。

GC  どんなインパクトだったんですか?

甲斐 「何か変なモノ食べてるでしょ!?」と突っ込みたくなるくらい陽気で、全身と表情と声の大小を上手く使って参加者をウェルカムして、とてもよい雰囲気な場を作ってくれていました。
真面目に言うと「自由自在に色んなモードを行き来する人だなぁ」と感じていました。そして、この幅の広さと自由さに「僕が求めていたのは、これだ!」と魅力を感じたんです。実は「ギャプライズ」という僕たちの会社は、驚き、気づき、成長の「絶対値」を大きくすることを大切にしていて、会社の価値観との相性の良さも感じていました。

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甲斐 相手に合わせて空気を読むことも、時と場合によっては必要だと思うんですけど、空気を作り出す力も欲しい。出会った人にまた会いたいなと思ってもらえる、来てくれた人にまた来たいなと感じてもらえる、そういう場を作れる自分でありたい、という想いが湧き出てきて、目の前にその見本がいるぞと。

甲斐 人という存在をどう観るかという人間観や成人の発達段階の話にも感銘を受けましたね。知的好奇心も湧いてきましたし、いい意味で自分の思い込みや偏見がぶっ壊されるのも感じました。何をやるかは分からないけど、飛び込んでやってみよう、という気持ちに自然になっていました。

GC 参加してみてどうでしたか?

甲斐 最初から驚きでしたね。だって講師二人が講義中に「次はこっちやろう、いや、こっちがいい」って言い合いを始めるんですよ(笑)。普通の講義って、教える内容とタイムラインがきっちり決まっていて、先生はそれを教える人、受講生はそれを受け取る人という構造じゃないですか。そんなことを想像していたら、全然違うことが起きた。最初は「大丈夫かよ?」て思ってたんですけど、二回目からは「また始まったぞ!」と楽しくみていましたね。そして回を重ねて「ここは、みんなでつくる場なんだ、それがリアルな学びを作るんだ」ということに気がついたんです。なので、私たち受講生もレクチャーを受け取るだけでなく、学びを提供していたと思います。(笑)

GC その通り!(笑)

甲斐 「会社もこんな場にしたい」と思うようになりました。これまで全社会議で、経営者として発言する時は誤解を与えないように、正確に、しっかり伝えなきゃいけない、という考えが先行して、言葉も表情も硬くなってしまっていました。そうすると、その言葉を受け取る社員も硬くなりますよね。そして、受け手は聞くだけ、メッセージをもらうだけ、という関係が当たり前のものとして固定化してしまっていました。
これは理想的な状態ではないな、もっと進化できるぞ、みんなで作る場にしたい、と思うようになったんです。

GC 素晴らしい!

甲斐 あ!今気がつきました。それを教えてくれてたんですね!
教える側、教わる側が固定しているのではなく、一緒に場を作っている。を表現してくれていたんだ!

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コンテキスト=場を作る経営者へ


GC 具体的にどんな変化がありましたか?

甲斐 まず、社内で僕がメッセージを発信する機会が増えました。同時に使う言葉も変わりました。「こういう場にしたい」「一緒につくってもらいたい」「つながりを大切にしよう」と言う言葉が自然に増えてきました。

GC 言葉の変化の背景にある「あり方」はどう変わったんですか?

甲斐 僕個人がどう思うか、と言うより「自分は場である」という認識が強くなってきました。自分が影響を強く与える範囲では、みんなに幸せで「あって」欲しい。そう想うようになったんです。今はコロナ禍で、一見不安定な世の中ですけど、不安というのは自分自身が作り出すものでもあるので、「不安」を生み出す要素を取り除いてあげることに経営者としての自分のリソースを注いでいます。社員のみんなと幸せに働ける場を作ることが経営者としての自分の仕事だな、と思っています。

GC 素晴らしい!経営者=場を作る人に変わったんですね。

大きな進化を引き起こした4つの要因とは


GC  経営塾で印象的な場面はありますか?

甲斐 印象的なシーンだらけですよ!笑。寸劇したり、相撲をとったり…※。普通、そんなこと想像していないですよね。ワークとしては、ロープワークとか、タマネギワークとか、免疫マップが印象に残っていますね。※注 所定のプログラムではありません。その場から生まれてきたアクションです。

GC  身体を使う系ですね!

甲斐 そうですね。身体を使うワークで体験し、自分自身の過去の経験を振り返り、理論を学習し、仲間のサポートが合わさった時に、大きな進化が起きましたね。

GC 素晴らしい!その四つがワークしたんですね。ここからは、理論を使って俯瞰的に振り返りながら前進しましょうか?

甲斐 はいお願いします。

組織の外側と内側の変容


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GC   この図はKen Wilberの「変革の4つの領域」を弊社にて編集したものです。私たちは個人の内的領域にアクセスすることで、個人と組織の内外の変革を起こし、それが成果につながる。という全体設計を持っています。ここまでのインタビューでは、内的変化(意識や認識)と個人の外的変化(行動や振る舞い)の振り返りをしてきました。ここからは組織の変化について聞きたいと思います。

甲斐 はい。

GC 組織にはどのような変化があったんですか?

甲斐 直近で象徴的な事例があります。上の図で言うと右下(組織/外的)に当てはまると思います。弊社は2月末からフルリモートワーク体制に移行しました。体制の移行自体はコロナ禍では珍しいことではないかもしれませんが、経営者として驚いたのはその移行スピードです。方針が決まってから、何と中1営業日で、セキュリティの問題、就業ルールの問題、その他多数ある問題を解決し、移行が完了したんです。誰しもが答えを持っていない状態でスタートして、自分たちで考えて、チームの中で試行錯誤生まれ、というプロセスを経て、自立的にやりきった様子を見て、組織の進化を実感しました。一昔前なら、僕が質問ラッシュを浴びる展開になっていたと思います。

GC 何が影響して、進化したのですか?

甲斐 スピーディーな体制変更ができたのは、ここ1年で左下の領域(組織/内的)の組織文化が進化したことの影響が大きいと思っています。

GC どんな進化があったんですか?

甲斐 弊社には6つの事業部門がありますが、そのミッション・ビジョンを事業部毎に決めてもらいました。自分たちは何を目指すのか、なぜこれをやるのか「why?」をチームメンバーで決めることによって、自立自走の文化が生まれてきたと思います。僕は経営者としてミッション・ビジョンの確認、共有だけさせてもらって、後の手段は任せる、と言うマネジメントに変化しました。

GC マネジメントが変わったんですね。

甲斐 部長陣のマネジメントも進化しています。よくありがちなんですけど、トッププレイヤーから上がってきた管理職はマイクロマネジメントをしがちです。弊社でもそれが主流でしたが、ここ一年で「why?」にフォーカスをしたマネジメントへと確実にシフトしています。その結果、僕が暇になりました。目的を共有して、そこがズレていなければ手法は任せる、と言うコミュニケーションを重ねた結果「やり方、手段」について僕への相談がほぼ無くなったんです。

GC 社員からの声は?

甲斐 コアなメンバーがずっと居続けてけてくれている、というのがありがたいですね。事業的に目立ちやすい面もあるので、ヘッドハントやスカウトをよく受けているみたいですが、ギャプライズで働くを選択してくれている。口々に「ここにいた方が成長できるから、残っている」と言ってくれているようです。給与面にフォーカスすると、転職した方が上がるメンバーも多いかと思うのですが、それでも選んでくれている、というのは嬉しいですね。

GC 何が変わったと思いますか?

甲斐 変化し続ける、成長し続ける、人の成長にコミットする。という基本的な価値観は変わっていませんが、フォーカスが変わった気がします。最近は、成長するかどうかは本人の選択次第だと思っているので、個人に対して「もっと成長にコミットしろよ〜」的な執着は減りました。一方で大切にしているのは、成長できる場をアップデートし続ける、そこに僕がコミットするということですね。

大きなインパクトと継続のための仕組み


GC 最後に、ストレートに質問します。経営塾、コーチングをやってよかったですか?

甲斐 いや〜、いい質問しますね〜!笑。はい、もちろんやってよかったです。
個人としては、未だに自分の未熟さを感じて自己嫌悪になることがありますが、それを自分自身が望んでいるあり方に持ってこれる、たとえて言うなら「ギアをニュートラルにリセットできる、真ん中に戻せる」そんな場としていきています。コーチングを通して、定期的に凪の状態になれることが助かっています。

GC 経営塾とコーチングを同時に進めることに効果を感じましたか?

甲斐 大きなシナジーを感じました。これもたとえですが、湖に小さな石を投げても小さな変化しか起きないですよね。湖に大きな変化を起こしたいなら、大きな石を投げる必要がある。経営塾は大きな変化を生み出す場でした。自分自身の大きな思い込みや偏見に気付き、新しい在り方を発見できた場でした。そして、このインパクトによる波が湖の向こう岸までたどり着くためには、継続が必要です。僕にとってコーチングは、その新しい在り方を継続させる場として機能しています。

経営者仲間へのエール

GC  自分が感じた変化や進化をどのような経営者に伝えたいですか?

甲斐 悩んでいる人、悩み抜いた人、壁にぶち当たっている人ですね。あとは、自分自身の変化が会社や社会に与える影響の大きさを感じている人。経営者としての軸が見つかっていない人。これまで外に答えを求めてきた人。思いつくのは、そんな経営者です。
このままの延長だと120%〜130%成長までは見えるけど、2倍3倍の成長は見えない。そんな壁に当たっている経営者にもフィットすると思います。目先の成果ではなく、中長期的、核心的な変化を経営者個人としても、組織としても起こしたい人がいたら、オススメしますね!

GC 経営塾の仲間はどんな存在でしたか?

甲斐 昔、リポビタンDのCM「ファイト!一発!」って分かりますかね?
その世界観です。崖から落ちそうな仲間の腕をガッツリ掴んで思いっきり引き上げるやつです。まさに、それです。仲間の進化を上から引き揚げたり、仲間に引き揚げてもらったり、仲間の助けがあっての大きな進化だと思います。仲間の存在の大きさを感じました。そんな仲間と出会えるのも経営塾の魅力だと思います。

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編集後記

「甲斐さんの会社で働きたい」。インタビューをしながら、そんな想いに駆られるほど、情熱的に、そしてロジカルに、経営者個人として、組織としてのトランスフォメーションについて語ってくれました。仲間に向けたエールを話すときの言葉選びの慎重さが印象的でした。経営者仲間と共に強いインパクトのある進化を引き起こすことにご興味がある方はVisionary経営塾を、自分自身のあり方に核心的な進化を起こしたい方はエグゼクティブコーチングをぜひ体験してみてください。あらためまして、気前よく自分を分かち合ってくれた甲斐さんに心からの感謝をお送りします。

●お問い合わせ大歓迎!!

Visionary 経営塾
https://gcoach.jp/exectiveseminer/

エグゼクティブコーチング
https://gcoach.jp/exective/


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