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【アーカイブ動画公開中】Tokyo-London Financial Seminar 2023開催レポート〈後編〉

皆さんこんにちは!
今回は、2月2日(木曜日)日本時間18時30分からロンドンにて開催した、Tokyo-London Financial Seminar 2023についてご紹介します。本日はその後編です!

▼ 前編はこちら

前編では、基調講演、ゲストによる講演の4セッションの模様までご紹介しましたが、講演の後、セミナーはファイヤーサイド・チャット形式の対談に移りました。

突然ですが、皆さんはこの「ファイヤーサイド・チャット(Fireside Chat)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? アメリカ合衆国のF.ルーズベルト大統領がラジオを通して国民に政策を説明したことから始まったもので、暖炉の前から聴衆に語りかけるような、リラックスした形の座談会のことです。

日本に駐在した経験もあるワディントン氏(写真右)が、自社の取組などを紹介

対談は、資産運用におけるイノベーションの未来をテーマに、IA Engineの責任者ジリアン・ペインター氏(写真左手)が聞き手として質問を投げかけ、英国のフィンテック企業、BlueFire AI最高経営責任者を務めるルーク・ワディントン氏(写真右手)がそれに答える形で行われました。なお、IA Engineとは、英国資産運用業界のデジタル化を目指すアクセラレータープログラムです。

やり取りの一部を紹介しますと、ペインター氏から、英国におけるフィンテックへの投資額が2020年から2021年の1年で83%増加したとの説明があると、そうした市場が形成された英国の特徴として、ワディントン氏から、活気のある顧客基盤を有していること、また資金調達の面で優れていること、さらに失敗しても再挑戦することが受け入れられていること、といった意見が述べられました。

そして対談の終了後、パネルディスカッションが行われました。

英国政府の立場から、日本のビジネス環境の変化などについて述べるリュシオン氏(写真右から2人目)

パネリストとして、写真左手から、SMBC信託銀行 非常勤取締役でFinCity.Tokyoアンバサダーローラン・デュプス氏Tractable株式会社パオロ・フェデーレ氏英国国際通商省(※)で金融サービスチーム長を務めるヒュー・ドゥ・リュシオン氏の3名、そしてモデレーターとして、JETROロンドン事務所次長﨑重雅英氏(写真右手)に登壇していただきました。
Tractable株式会社は2019年に東京に進出した英国企業で、2021年度の東京金融賞(金融イノベーション部門第3位)を受賞されています。フェデーレ氏は、同社で事業開発担当ディレクターを務めています。
※ 国際通商省は、2023年2月7日付でビジネス・通商省に改組

自社が東京に進出した際の経験を話すフェデーレ氏(写真左から2人目)

パネルディスカッションでは、「金融系外国企業の東京進出成功に向けて」をテーマに、外国企業が東京でビジネスを行うに当たっての “環境の変化”“機会や魅力”、そして“課題”という3つの観点で、パネリストから自身の経験や意見などが述べられました。
“環境の変化”としては、ここ数年、都のリードにより官民の議論が進み、支援サービスや補助制度なども増えたという評価の声があった一方、英国のフィンテック企業で働く人の約半数が英国以外の出身であるように、 日本のフィンテック市場の更なる発展には国際的な視点が必要、という意見がありました。
“機会や魅力”では、他国に比べて圧倒的に確実性が高いことや市場が成熟していること、また来日する外国人だけでなく、その家族も幸せに暮らせるという発言がありました。
また“課題”として顧客のニーズが多岐にわたるという点が挙げられましたが、同時にそのニーズに応じることは自社の成長にもつながる、という意見 がありました。

最後のプログラムは、シティの参事会員アラスタ・キング氏による閉会挨拶です。

セミナーの総括を行うキング氏

キング氏は、セミナーを通して、日英、そして都とシティの間にさまざまな共通点があることが明らかになったとし、ビジネスの面からも、2国間、2都市間の関係はますます強くなっていくだろう、と述べました。

その後、会場ではネットワーキングが催され、ロードメイヤー小池知事在英国日本国大使館の松田康宏公使の挨拶に続いて、登壇者や参加者が自由に交流したのち、Tokyo-London Financial Seminar 2023は幕を閉じました。

ネットワーキング冒頭、挨拶を行う小池知事

コロナ禍により、ロンドンでの開催は2020年1月以来3年ぶりとなりました。セミナー中はもちろんのこと、会場開催ならではとも言えるネットワーキングにおいて、小池知事やロードメイヤー、日英の金融関係者の方々が対面で意見交換を行う様子は、大変感慨深いものがありました。
登壇者の方々をはじめ、セミナーにご協力いただいた皆様に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、ここまで前・後編にわたってセミナーの模様をご紹介してきましたが、以下のURLから全編がご覧いただけます!是非ご視聴ください。

▼ 日本語通訳入り

▼ オリジナル音声(英語)


なお、前編でもご紹介しましたが、小池知事の基調講演の内容は、「国際金融都市・東京」プロモーションビデオで構想の全体像を掴んでいただくと、よりわかりやすいかと思います。
東京都がなぜ国際金融都市を目指すのかを説明した動画と、海外に向けて具体的に紹介した動画の2種類をご用意しています!
海外向け動画のナレーションは英語ですが、日本語字幕が表示可能です。またそれぞれショートバージョンもありますので、是非ご覧ください。

そして、これまでの記事でも触れてきたように、都は、「国際金融都市・東京」構想の取組の一環として、シティとの連携を深めています。ご興味のある方は、是非過去のセミナー動画やnoteなどもご覧ください。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに!