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ズボラの成長と用途の可視化。

 昨今の都合でテレワークになり、通算でいうと4か月以上は家で仕事をしていることになる。いろいろ変わったことはあるけれど、服装が変わった。というか服の在り方が変わった。

 以前から服を制服として固定化してしまいたい、ということは常々思っていたし家にあるのは大体同じような形の服の色違いだ。

 それが、だ。

 こんな状況下だと、外に来ていくようなかっちりとした服装である必要はほぼなくなった。たまに出勤したり、外での打ち合わせがあったりで着ることもあるけれど、そうなると仕事着と言えるものは2~3着で充分。

 ところで皆さんは、寝間着と部屋着は同じですか。

 ものぐさズボラでおなじみの私は、同じでした。そうテレワークまでは。仕事から帰ってきたら即座に着替えて、なんならそれがそのままパジャマだったし、出かけない休日は着替えない休日だった。
 それが、部屋着と寝間着は別々になってしまったんですよ。家とはいえさすがに仕事中まで寝間着でいるのはしゃんとしない。けれど、家に居るのにぴしりとした仕事着を着たくはない。だから、まあ外には出られるけれど気も体も楽な部屋着に着替えて仕事をするようになった。それに合わせて、部屋着と寝間着が明確になり、休みの日でも寝間着から部屋着にきちんと着替えるようになった。おお~成長~とおもうが、こんなに低レベルの成長を喜べるのは多分私と親くらいだ。

 それにともなって、困ったことがおきまして。結局、服が増えたのだ。減らしたいし、減らしてきたのに。

 今までは①1週間強分の仕事着②数着の寝間着③外出する休みの日用の服、くらいで済んでいたのだけれど、今や①の仕事着はいつかまた出勤をする日々が来る時のために持ち続けなければならず、②は当然必要で③もまあ必要で、④として部屋着兼テレワーク仕事着の新枠を追加しなくてはいけなくなってしまったのだ。

 服が趣味の人はいい。とてもいいと思う。テレワークを手に入れると同時に、テレワーク用の服を買うという機会を手に入れたのだ。うらやましい。私は服に対してその情熱は注げなくって、単に「心地が悪いから変えたい」という理由でテレワーク用の服を買うことになった。

 いままでは、境界線があいまいだったのだ。

 仕事着は仕事着。休日用の服(要はカジュアルな服や仕事に着ていくには華美な服ですな)は休日用の服で別枠としてあって、寝間着と部屋着はあいまいに溶け合っていて、近所のコンビニくらいなら上着を羽織って下だけなにか履き替えようか、くらいの物だった。
 今や寝間着はお風呂上りに着替えて朝になったらすぐに脱いでしまうもの。部屋着は朝起きて着替えて仕事したり掃除をしたりご飯を食べたりしてお風呂に入る時に脱ぐもの。と明確に用途が限られてしまった。用途の可視化だ。

 服という必要なものなのに、人によって用途が増えたり減ったり、省略されたりする。客観的に見るとなぞなぞみたいで面白いけど、日本人は大体対象者なので悩ましい。

 いや、そもそも私が休日でもきちんと着替える人だったらこんな悩みなかったんだろうけれど。

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