見出し画像

これからもBLEACHが好き

楽しみにしていたBLEACH EX in札幌に行ってきた。本当に何から話せばいいのか分からないけど最高な気分。
東京で始まった頃、東京に会いに行こうか本気で迷った。その頃コロナも蔓延していたし、仕事でも休みを取りづらかったから結局行けなくて。札幌に来るよ!と知った時本当に嬉しかったし、チケット発売の日には絶対初日の1番早い時間に行くと決めて仕事終わりにダッシュでローソンに買いに行った。

ずっと好きだった作品。小学生の頃にアニメから出会って、親にお願いして毎週ジャンプを買うようになった。お兄ちゃんが途中まで漫画を買ってくれて、それをずっと読んでいた。『日番谷冬獅郎』という漢字を書けるようにめちゃくちゃ練習した。難しい漢字知ってるね、と言われてニヤニヤした。6年生の時、初めて友達と映画を観に行った。(The DiamondDust Rebellion)カードゲームはしなかったけど、カードも必死で集めた。今も実家に大切にとってある。
もしもわたしに子供が生まれたら、『一護』って名前をつけるんだなんてことも本気で少し考えた。素敵な名前だね、何か一つのものを護り通せるように。
中高校生くらいの頃は難しい言葉、難しい英語も勉強するようになった。BLEACHの世界についていきたくて。巻頭歌やタイトルをノートに書き写してまとめていた。自分なりの解釈も添えて。ノートの端っこに、『goodbye,halcyon days.』と描いていた。
大学生になって少し難しいこととか社会のこともわかるようになって、読み返すとやっぱり少し見方が変わった。そして、ああ、いつの間にかみんな年下になってるな、なんてことも思った。
そしてBLEACHの連載が終わった。本当に終わってしまった。
働き始めた年に実写映画が公開されたり、完結してからもずっと話題になっている作品はすごいなと本気で感じられたし、嬉しかった。
そして、読み切り掲載(?と言っていいのか甚だ疑問ではありますが?本当に読み切りですか?)、原画展。アニメ続編。ずっとコンテンツを供給し続けてくれてありがとう。その間に、わたしは小学生から社会人になったよ。

原画展の内容を話すとキリがないけれど、総じて良かった。原画の美麗さはもう言うまでもないし、カラー着色はわたしの好みだし。あれ、このカラーって2006年…?すごく好きでジャンプのカラーページ取っておいてるな…なんていう、歳を感じる気持ちにもなった。びっくりした。無欠の果て…。言葉を失いました。感想は控えます。

何よりも嬉しかったのは、原画展にたくさんの人がいて、そこにいるひとりひとりが原画をしっかり見つめていたこと。友達や恋人、家族でいらっしゃってる方もたくさんいて、「この頃こうだったよね、ここが良かったよね」「このキャラ好きなんだよね」「ここ、泣けたよね」「これってなんのシーンだっけ?」そんな会話をしているのが尊すぎた。それぞれ思い出があるよね。みんな嬉しそうな顔をしていて時には涙を流したりもして。
わたしはひとりで行ったから感想の共有は出来なかったけど、ひとりの人もたくさんいて。みんな同じ目で見つめていて、その空間が好きだった。1枚の原画を見て、色んなことを思い出しているんだろうな。この人の好きなキャラクター、この人かな?なんて立ち止まる時間で想像をしてみたりして。
多分付き合いでいらっしゃった方もいて。でもその人に「ここのシーンが良くて!」のように説明している姿をみてニコニコしてしまった。わかるなぁ。好きな人の好きなものを知りたい気持ちも、好きなものを伝えたい気持ちも、わかる。同じくらい好きになってもらいたいわけじゃないけど、伝えたいよね。自分の好きなものはこれです!って。

年齢層も大人から子供まで。リアルタイムで読んでいたであろう同世代の人が多いのかななんて思っていたけれど、小学生くらいのお子様も、わたしのおばあちゃんくらいの年齢かな?というご夫婦もいらっしゃった。すごい。こんなに世代を超えて愛されているんだ。すごい…。
連載21周年。1年目から触れていた人も、21年目から触れた人もいるんだな。そして今、この瞬間初めて触れる人もいるんだろうな。作品はこうして時代も人も繋いでいくんだ、と感じた。とても嬉しくて、何様だと思われるかもしれないけれど、BLEACHを好きでいる自分が誇らしかった。
同じ空間に好きなものを共感出来る人がたくさんいるの、本当にいい。言葉がなくても伝わる気がする。物販で近くに並んでいた男子大学生の会話が耳に入ってきた。「織姫の友達の、たつきじゃなくて、誰だっけ…。BLEACHがまだ学園モノやってた時の」「ネルの周りのアランカルの、ペッシェじゃなくて…ドンドチャッカじゃなくて…もうひとり…言葉喋らないから名前名乗ってなくて思い出せない」みたいな会話をずっとしていて、ああ、本匠千鶴ね、バワバワね…なんて頭の中で解答していた。みんな好きなんだね、BLEACHが。


総じて愛情が重たいな、と、文章を書いていて思った。好きなものには重たいくらいがちょうどいいのかもしれない。だって21年以上の重みが作品にはあるわけだし、そこにみんなの気持ちが乗ったらもっと重たいよね。こうして世界は人の『好き』で溢れていくんだね。その『好き』で戦争は終わらないし世界は平和にはならない、けど、わたしは『好き』とか『面白い』を全力で伝え続けていきたいな、と改めて思った。

今までもこれからもありがとう。
今までもこれからも、ずっと好きでいるね。
わたしの人生に彩りをくれてありがとう、BLEACH。


余談

2年前にわたしの信条を書いていたのを見つけて、変わってなくて良かったなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?