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壁を超える

プログラミングのマンツーマンのレッスンをしていて、受講生の方が「あー、なるほど」と わからない点を理解され 壁を超える瞬間があります。わたしは、この一瞬が非常に重要なことであると感じていて、これを聞くと嬉しく感じます。

わからないとモヤモヤ感があり、「なんで、こうなんですか」と質問を受けたときに「これは、これこれこーいう理由で・・・」と説明するのですが、この「あー、なるほど」が多ければ多いほど その人の実力として身についていくように思います。しかしながら、少しくらいわからない点は、「まぁいいか」って、本当はわかっていないのに進んでしまうケースも結構多いんじゃないかと思います。

なかなか、受講生のわかっていないことをわかるのは難しいなぁと思うことが多く、特にオンラインでのレッスンが定着してくるとなおさら 本人からしつこいくらい質問してもらわないと講師の感度も スクリーン越しでは鈍くなるように感じます。「大丈夫ですか」と確認すると「大丈夫です」と返されてしまうので 先に進んだものの、「おっと、さっきのもわかっていなかったんじゃないのかなぁ」と後戻りすることがあります。ちょっとしたモヤモヤなのですが、そのまま進むと砂上の楼閣と化してしまうのですね。そこで、本人自身が確実に理解につなげたいと強く希望される方には、対面レッスンもおこなっています。手取り足取りできる点で、やはり対面では それはそれで いろいろと良いこともあります。(※マスク着用や三密・換気には注意しています)

ただ もう一つ厄介なことは、講師としても わかった気にさせてしまいたいということがたまにあるのです。特に 時間内で受講生の満足感を得ようとすると、このわかった気にさせたい気持ちが強くなって、本人の「納得」ではなく あたかも「納得」したかのように「説得」してしまいたい衝動にかられます。本当はよくわかっていないところに、目を瞑ってしまうのです。結局これでは、トータルで見ると本人の自己成長はなされないことが多いわけで、その場しのぎのやっつけになってしまうのです。

そこで、2つのツールを用意しました。1つ目は、1000本ノックです。例えば、Excel VBAの事例ですが、
   Dim a As Variant
   a = Range("A1:C10")
この場合の aはどうなるのか? 答えは、「2次元配列にセルの値が入る」のですが、この2次元配列を理解しているかの確認をします。

非常に短い問題ばかり1000問で、基礎的な知識を知っているかの確認と自力でプログラムを書くトレーニングを行います。1000本ノックって、「スパルタじゃん」と思われるかもしれませんが、はい スパルタです。『学問に王道なし』、更に できるようになってきた受講生では ストップウォッチで時間設定をして、早く たくさんの問題に触れて、できなかった問題は日をおいて次回もう一回やるようにしています。ほとんどの問題自体は非常に短いのですが、結構 落とし穴のあるものを多く作りました(性格悪い?)。知らないこと発見機となってくれてます。

もうひとつは、レッスンロードマップですがこちらは 別の機会にご紹介します。

今後も 講師の「わからないと言わないでー」オーラを出さないようにして、「あー、なるほど」と「わかった!」をたくさん引き出して、きちんと独り立ちできるようにサポートしていきたいと思います。教え子たちのなかでも、「あー、この生徒さんとなら一緒に仕事してみたいなぁ」と思える生徒さんたちがたくさんいて、そんな若い人たちの人材育成を支援できる今の状況に感謝したいと思います。感謝と恩返し(半沢直樹?)、そのためにも 自分自身もっと勉強しなければと 自分自身にも1000本ノックで いや10000本ノックで頑張りたいと思います。(やはり、半沢直樹ばりに・・・)

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