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ベトナム英雄革命家 クオン・デ候 祖国解放に捧げた生涯

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2022/8/15に、アマゾン・オンデマンド出版した、掲題のタイトルの書籍の歴史的背景説明や注釈を投稿してます。
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2022年8月の記事一覧

近代ベトナム史への興味のきっかけ

 今から25年前、20代でベトナムに渡航して、今までずっとホーチミン市で暮らしました。子…

何祐子
1年前
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ベトナムの皇子クオン・デ候 家族写真の謎に迫る

 この写真なんですが、戦後の日本とベトナムで、『クオン・デ候の日本の家族写真』として出回…

何祐子
1年前
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ベトナム抗仏志士リーダー達のその後

 私が出版した翻訳本⇒「ベトナム英雄革命家 畿外候彊㭽 - クオン・デ候: 祖国解放に捧げ…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(17)

『「スマッシング・サクセス」(大成功)の海外評価を得た』   → 「ドンダン、ランソン、…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(16)

『西南戦争』   → 「西南戦争は、日本が近代国家として生まれ変わろうとする混沌の中で、…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(15)

『蓋棺論定』   → 杜甫(とほ)の詩。人の真価は、その棺が蓋に覆われた後つまり死後に定…

何祐子
1年前
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仏領インドシナ総督メルラン襲撃事件

 1924年6月19日、当時の広東沙面フランス租界のビクトリアホテル(=沙面多維亜飯店)で起こった、仏領インドシナ総督メルランに対する爆弾投下事件の詳細に迫ってみたいと思います。  事件の前後には、日本も関係しています。  メルラン総督は、西アフリカ総督を経て、1923年から1925年4月の期間、インドシナ総督に就任しました。  『ヴェトナム亡国史 他』(1966)に、『1924年(大正13年)5月、日仏親善の為に来日、帰途広東に立ち寄った時に沙面で襲撃を受けた。』とあります

本の登場人物・時代背景に関する補足説明(14)-「越南国民党」に関して

 『越南国民党』は、『安南民族運動史概説』やその他の資料によりますと、指導者の名は『阮大…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(12)

『勧遊学会』   → 『ベトナム亡国史 他』の解説に、この勧遊学会以外にも、「沢山の渡日…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(11)

『ベトナム光復軍』   → 「中国各地の軍事学校を卒業後、中国部隊に入隊して実施訓練を受…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(10)

『辮髪(べんぱつ)』   → 後頭部を除く頭髪を剃り上げ、残した毛髪を長く伸ばして編み背中…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(9)

『手紙の往来や学費の送金などを手配する会社を密に設立』   → 内海三八郎氏の『潘佩珠伝…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(8)-ベトナム王国皇子 クオン・デ候のこ…

 掲題(8)が抜けていました…。  それと、『クオン・デ候』に関する説明が足りない様に思…

何祐子
1年前
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本の登場人物・時代背景に関する補足説明(7)

『鄧子敬(ダン・トゥ・キン)』   → 南定(ナム・ディン)省行善社出身。 『曽抜虎(タン・バット・ホー)』   → 中部平定(ビン・ディン)県出身。『越南義烈史』に、「性格は天性豪邁で識見は卓越し」と記述が見える。17歳の時に兄の代わりに入隊し、早くから抗仏戦線に参加し軍功を挙げた。1885年出国して時機到来を待っていたが、日露戦争(1904)で日本が勝利した報を聞き、国内に戻り阮誠らの新党に加わった。ベトナム抗仏独立運動を海外展開への新局面を切り開いた先駆者で潘佩珠の道