『安南民族運動史』(9)~仏印進駐の頃のベトナム~
南アジアの民族の運命は、今や一日も看過すべからざるものとなった。西洋の圧抑に喘ぎつつも、自らの運命を自らの手によって拓いて行こうとする彼等が不屈の死闘は、われらに対して厳粛な省察と断固たる決意とその実践を要請する。
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昭和16年(1941)発刊の『安南民族運動史概説』は、序文冒頭を大岩誠先生のこの文章で始まります。
フランス領植民地の仏領インドシナと呼ばれていたベトナムは、当時の日本にどのように認識されていたのでしょう