オシャレ大作成 #2 初めの一歩

先日、人生で初めてサイン会に参加した。
過去、トークショーとセットのサイン会に参加したことはあったけれどもサイン会オンリーは初めてだった。30歳にして、まさかの初参加。

ライブ等も実はほとんど参加したことが無い。
理由は多々あるけれども、何となく乗り切れないのではないか、ということと独特の空気感がどうしても苦手ということがあった。

そもそも人が沢山いる空間がとても苦手で、かつその場にいる人全員の一体感みたいなのが凄く苦手。原因はわからないけど、どこか客観視してしまい「なにしてるんだろう」って一瞬でも我に返ってしまうことがあるからだと思う。うん、我ながら何様なんだこいつって思う。
でもそう感じてしまうことがあるんだから仕方ない。これが「何となく乗り切れない」というところ。これは自分自身でも劣等感じゃないけど、エンタメをストレートなエンタメとして享受できない斜めに構えてる感じが凄く嫌。

そしてもう一つが独特な空気感。
最初から全部参加していればいいだろうけど、途中からの参加だったりするとライブなんかはすでに過去のライブで出来上がっているものがある。
それにどこか置いていかれている感じがする。
これは今までサイン会等のイベントにも参加してこなかった理由の一つ。

何度も参加している人達には目には見えない結束感があって、それをひしひしと感じると孤独感を感じるし、場違いなところに来てしまったといたたまれなくなるし、きっと場の空気を壊してしまっている、なんて勝手に思ってしまう。勝手にいたたまれない空気を感じて取ってしまう、

そうなると、もう足が向かない。向けられない。すくんでしまい、前に進みだせない。

でも今回ばかりはちょっと違った。
戸田真琴さん(https://note.com/toda_makoto)と飯田エリカさん(https://note.com/iidaerika)の写真集「神画」のサイン会抽選に当たるわけないよなって思って申し込んだら当たった。

戸田さんはセクシー女優で実際に初めて知ったのもAVではあったけど、著書を読んでからは作家としての印象が強い。著書は2冊とも読んでいて、一人が好きだけど孤独を感じて、かつ自分の進みたい方向ややりたい方向、他人との違い等、自分で抱えきれないものであふれかえってて色々なものを落としてしまい、心がささくれていた時にそのささくれを綺麗にはがしてくれた(って勝手に感じてる)

言葉の力って不思議で、直接言われるよりもぐっと刺さって、記憶にしっかりと残ったりする。まさにそれって言霊だよなって思う。戸田さんの著書は言霊であふれかえってた。すごい力強く背中を押してくれるわけではないし、かと言って寄り添って支えるって感じでもない。

でも、何となく「あなただけじゃないよ」って受け入れてもらえたような、そんな感じがあった。そしてその言霊は常に近くにいる、けど適度な距離を保っているという不思議な感じ。

そんな風に、ぽろぽろ落ちていた状態を拾い上げてもらったので直接お礼を言えるのであればなんて思ったのが抽選に申し込んだきっかけだった。

今までもきっとこういうイベントとかサイン会を沢山やられていたんだと思うけど、さっき書いた理由から参加しようとかは思わなくて足踏みしてたけど今回は意を決した。

そして「神画」も購入して事前に読んだけど、これはうまく感想を言葉にできない。一つ言えるのは時が止まっているようで、動いていて、でもやっぱり止まっていて、その瞬間その瞬間の美しさを切り取ったものだった。そしてそれに心はまた打たれた。

サイン会当日は案の定めちゃ緊張したし、やっぱり普段から参加しているんだろうなって人がいたりしていたたまれないというか孤独感がどうしてもあったけど実際にサインを書いてもらってるとき少しお話させていただき、その孤独感はなくなっていた。

面と向かって「ありがとうございます」って色々な気持ちを込めていうことができた。

そして同い年である飯田さんともお話して、同世代の写真家がこんな写真を撮るのかって刺激を受けて。やっぱりそれはまだ今の自分ではうまく言葉にできなくて。

でも、一歩踏み出してみてよかった。
やっぱり直接、お礼と感想を言えるのはうれしいことだし、気持ち的にも晴れやかだった。

本当に、ありがとうございます。

PS.
ネットの海には恥ずかしくて投げられない感想はいつかファンレターとして書き起こして送ろうと思います。

がわ



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