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iPaaSスタートアップのPrismaticが$22Mの資金調達を発表

(Tech Crunchの記事から抜粋)

近年企業のITチームは膨大な数のツール、アプリ、システムを扱う必要があり、2022年時点で平均的な企業は130のソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)アプリを使用していると言われています。

確かにSlackやTeamsから始まり、オンラインストレージ、CRM、マーケティングツール、人事ツール、、、と数えていったら130になるんでしょうか。ちょっと多すぎる気もしますが。

多すぎるSaaSによる問題もたくさん発生しており、例えばとある調査では80%の企業がアプリ統合の課題によって、データの分断や部署間の連携不足が生じているとコメントしています。

Prismatic創業者のMichael Zuercherは、過去自身で立ち上げた最初のスタートアップ、公共安全機関ソフトウェアプロバイダーのZuercher Technologiesを立ち上げる際に、こうしたSaaSアプリ統合の課題を直接経験しており、彼は自社のサービスを顧客に導入するために顧客の他のソフトウェアの統合を約600種類以上は体験したといいます。
これは同社のサービスを顧客に売るためには必ず必要なプロセスでしたが、最終的には研究開発能力の半分以上を占める大きな負担となりました。

この期間を通じて、彼は顧客企業のSaaSの統合がソフトウェア企業にとって大きく未解決の問題であることに気づきました。

これに対する解決策として、iPaaS(Integration Platform as a Service)があります。これは組織が単一のダッシュボード画面でアプリ、プロセス、データを統合し、一体として運用するためのクラウドベースのサービスです。
顧客からの圧倒的ニーズを背景にiPaaS市場はすでに確立され一気に成長しており、2020年には34億7千万ドル、2025年までに90億ドル以上の市場規模に成長すると予測されています。


こうしたiPaaS市場の中で、Prismaticもアプリ統合の開発を合理化し、SaaS企業が同社ソフトウェア経由で簡単に他サービスと接続できるようにすることを目指しています。

他社との差別化要素として、Prismaticは、低コードの統合デザイン、ネイティブ開発環境、管理コンソール、顧客が統合を切り替えて設定できるマーケットプレイスなどを提供しています。

Prismaticは、シリーズBの資金調達ラウンドで$22Mを獲得し、これまでに合計$34Mを調達しました。今回の調達資金は、スタートアップの約50人のチームの拡大、研究開発の拡大、既存のツールとソフトウェアの強化に充てられる予定です。

Prismaticは現在の顧客数を明らかにしていませんが、顧客層はスタートアップからフォーチュン100企業まで幅広く、2023年を通じて年間の継続的な収益成長を達成したということです。

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