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ヒッチハイクで3000mの北アルプス登ってきたよ(2日目)

こんにちは!林田です。

2日目、と言っておきながら1日目の後半です。

現時点のルート:西条発ー倉敷イオンモールー倉敷IC-備前(Now)

目的地の富山まではまだまだ遠い。


1日目の前半はこちらから。


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備前に降ろしてもらった林田は、わずか2分で次の車に乗せてもらうことができた。
しかも運の良いことに、次の車は滋賀まで帰省する途中だそうで、1日目の目的地としていた京都までワンウェイで送ってくださるとのこと。


かつてないほどスムーズなヒッチハイクの出だしに、驚く。
京都で泊まらせてもらう友人にも「4時半には京都着くわ」と一報入れると「早すぎるからどっかで時間潰せ」と言われるレベル。

運転手のおじさんがハンパない人だった。
現在は「神主」兼「幼稚園の園長」をやっているそうで、福山に経営中の園があるらしい。
しかし、園長になる前は「平和堂」という百貨店の中国支部を取り締まっていたらしく、今の経歴からは全く想像できない過去を持っていた。
ちょうど尖閣諸島問題で中国と日本の仲が悪く、中国支店が反日暴動の被害にあった様子が「ガイアの夜明け」にインタビューを受けたそうだ。



さらに過去の話を聞くと、どうやら教育学部の出身らしく、なんと学生時代中に世界中を旅していたバックパッカーだったという。
自分が今回の旅で目的地にしていた「立山」にも何度か登ったことがあるらしく、山頂から見える絶景を熱弁してくれた。モチベ急上昇

掘れば掘るほどオドロキのエピソードが生まれてくるし、自分とものすごく価値観がマッチする方だったので、話がメチャクチャ盛り上がった。
将来の話、学生時代の話、ビジネスの話、色々な経験をして、紆余曲折あった人生を生きた人だからこそ、説得力を感じるアドバイスをもらえた。

神戸あたりに差し掛かり、台風の勢いが激しくなる。
橋を通るときの横風で車体がゴウゴウと揺さぶられるが、盛り上がる車内にとってはもはやそんなことは関係なかった。

約2~3時間のドライブを経て、午後16時ごろ、京都の桂川PAに到着。
ここでおじさんとはお別れだが、最後に作戦会議を行った。
手書きの地図にヒッチハイクにオススメのルート、SA・PAを書き込んでもらう。やはり、こういった情報は、地元の地理に詳しい人に教えてもらうに限る。

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台風のど真ん中で豪雨にさらされないように、とビニール傘をもらった。
名残惜しさしかないが、おじさんのためにも何としても「立山」にたどり着かねばならない、決意を新たに桂川PAから友人の家へ移動を試みる。

よく考えると、PAから徒歩で下道へ降りる手段がない。
断腸の思いで、「進入禁止」と書かれていたような区域を通って下道へと抜け出す。かなりしんどかった。

台風が過ぎ去った様子か、徐々に雨があがり、青みがかかった紫色の夕暮れの空が、とても綺麗で、なんとも言えない気持ちになった。

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こんな感じ。

桂川PAから約5km、1時間近く歩き続け、ようやく友人の家にたどり着く。旧友と半年ぶりに再開し、一日が終わった気がしてホッと心が落ち着いた。

積もる話もあるだろうし、と京都の街を散歩しながら、五条付近の居酒屋へ連れて行ってもらった。


あの時は15歳やったのに、もうサシ飲みなんかする歳か、、、と感慨深さを感じながら、黄金色のビールを流し込む。一日の苦労がすべて報われた気がした。地鶏の炭火焼きが、とんでもなく美味かった。

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「食べかけじゃねえか」だって?しゃーないやん。
ホントにその時を楽しんでたら、写真撮ること忘れちゃうんだよ。

今の俺の大部分は、彼に影響を受けているのかもしれない。視野が狭く、何も知らなかった高校時代の俺に、沢山のことを教えてくれた。
洋楽のこと、服のこと、恋愛のこと、大学のこと、将来のこと、、、話は尽きない。俺ホンマ、人と話すん大好きながやね

「話してて楽しい」という人は沢山いるけど「話してて落ち着く」という人は中々いない。
普段当たり前のように接してる、周りの人に感謝せねば。

2時間半では全く話し足りなかった。
友人の家に戻り、缶チューハイ片手に、駄弁る。
もうすっかり暗くなった街を眺めながら「俺、いつもベランダから見ゆう、この景色大好きながよね」と夜を嗜む。

俺も、よく散歩する近所の公園から見る夜景が好きだ。
自分と向き合う時間をつくることは、大事だと思う。


一人の時間に向き合えず、寂しさを自分で対処できない人は、気づかぬうちに、人のための人生を生きてしまうことになる

的なことを誰かが言ってた。


「林田も吸うかや?」と、一本差し出された。
普段はタバコなんか吸わないけど、夜空に浸りながら吸った一本は、今までで一番美味しい一本だった。
旅はまだ始まったばかりだけど、やる気が出てきた。
また明日から、頑張ろう。