世界女子カーリング選手権"惨敗"で見えたもの
カナダ東部シドニーで開催されている世界女子カーリング選手権2024は出場全13カ国総当たりの予選リーグが終了。SC軽井沢クラブが出陣した日本代表は3勝9敗で11位、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックに向けた国としての出場ポイントは3点だけ獲得して終了しました。
私もスケジュール表を共有するなどして応援していたのですが…
日本の国としての世界ランキングは4位と大看板を背負っての出場となったけれども、チームとして比較すれば出場国中9位、さらにはSC軽井沢クラブのレギュラーメンバー4名中3名は世界選手権初体験と1名は18年ぶりという状況で終始苦戦したことは結果が表しています。
惨敗すると毎度噴出する「選考方法」
この世界選手権に出場するのは各国から1チームのみでそれぞれの決め方があるのですが、日本は日本選手権一発勝負で出場するチームを決めます。国によってはそれぞれの役割で優秀な個人を選出する、日本におけるサッカーや野球と同じような形式をとりますが、カーリングはことさらコミュニケーションが大事なスポーツということ、競技人口が潤沢でない状況で色んなチームから人を抜くとチーム運営が難しくなるなどの事情で現在の選出方法になっていると考えられます。毎度、世界選手権の結果が芳しくないと選出方法について批判も出ているようですが、日本選手権以外に選考にふさわしい試合があるか、そして海外の試合も加点すると海外に遠征できる財政力が間接的に評価ポイントになってしまうなど、色々と課題があるわけです。
女子カーリングは次のステップへ進む途上
日本国内では今、SC軽井沢クラブをはじめ、ロコ・ソラーレ、中部電力、北海道銀行、フォルティウスと有力チームが群雄割拠となっていて、競技としては活性化の途上にあるのでこの流れを止めないほうが良いと思います。一方で、年に一度の世界選手権を例えば(結果的にも含めて)これらで持ち回るような形になると国として世界と戦う力を育むには時間がかかり、国内の活性化と世界で勝つことはトレードオフな印象もあります。
個人的には、代表選考方法についてはそのままにしておきつつ、日本協会など関係者の努力でたとえば次回日本選手権開催会場を直後の世界選手権会場に近い条件にする努力をする(製氷、気温、湿度など)ことでサポートする流れができればよいのかなと思いました。他のスポーツはこのあたりどうしてるんでしょうか…
…と生活パターンを変えてまで12試合も追いかけていると色々と思うところが出てきます。ひとまず、SC軽井沢クラブの皆さん、関係者の皆さんお疲れ様でした!
男子もスイスで3/30(現地)から開催され、日本代表=コンサドーレの初戦ではイタリアと相対します。男子も世界に向けて牙を研いでいます。こちらも楽しみましょう。
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