モヤ〜とする
この本のご本人様のツイがTLで流れてきて、あー分かるって思いリツイしたんです。何かそう、料理が上手とか洋裁、手芸が好き!となるとよく言われる
『いいお嫁さんになれる』
それがモヤ〜とするんです。
そんな事を描いてある漫画です。ご本人様のツイから
それで、何故モヤ〜ってするか突き詰めていたら、ふと思い出した事が…
息子が小学生の時、クラブを選ぶ時ハンドメイドクラブを選んだんです。
そうもちろん男子ひとりでしたね。そして、担任の先生から言われたのが
「男の子ひとりだとつまんないだろうから、第二志望にしました」
と。本当になんなんだろうとその時思いました。コレね、逆に女の子が、サッカークラブだったら、一人でも頑張れ!とかなったんでは、というか、事実そうでしたから。
ジェンダーフリーとか言って、全然違う現実に、愕然となったんです。本人はちょっとショックだったみたいですね。実はもっと失礼な事言われたんですけど、まあそれは、仕方ないかな? と。
そして、この女には、手芸、料理は天職(嫁)みたいに言っていて、実際はそれで商売をしない永久就職を薦めてくる。そしてその仕事は、男がする物ではないという、その上、無給だよ。こんな不条理はないよね、という気持ちだったんだね。
それ以外にも、何故、料理が上手ならコックとか料理人を勧めない? とかあるんですよ。
そう男だったら包丁一本晒しに巻いてとかの料理人目指せなんですよね。
この包丁一本晒しにもなんか嫌なセリフですよね。
そんなこんな事がモヤ〜の原因かと思いました。
女として生まれてからそつなく無理しなく、安全牌で生きていく。だって女は弱いだから守って貰った方がいい。そんなプログラムを暗にインストールされているんですよね。
手芸が好きならそれでどう商売するか? 料理が好きなら美味しい料理のレシピを売ったり、体力が有れば料理人になったりと何故女の子には言わないんですかね。
手作り品は高いですよ、でも現実は暇な時に作っているのにお金取るんですか?とか言われます。言われた事ありますよ。
その辺がモヤ〜としてきますよね。褒めている反面、それ仕事にならないし、儲からないから誰かに養ってもらえって。
だから私は今まで、料理が好き。手芸が好きって言えなかったんだと。なんか人生半分くらい損しているかも。好きな事を好きって言えないんだから。
人なんか関係ないとか言われるけど、結構、関係ない人がとやかく言ってくるんですよ。所謂、外野がね。
そもそも手芸って小さい頃に無駄に試行錯誤を繰り返し、それから制作していくんですよ。ちゃんとできるようになるまで時間がかかるんです。
今編み物しているので、編み物の話になるんですけど、色んな編み方を覚えて色々編んでとしないと、編み図読めないし、ゲージ? なにそれとかね。この編み図でこの糸で編めるの?とか分からないんです。洋裁もそうですね。
料理なんか、もっと大変。メニュー決めて買い物に毎日行ければいいけど、そんな優雅な事できるのは一部の特権階級くらい。大体、冷蔵庫にある物で何か作るとかですよね。
調味料もある程度揃えてないとできないし、だから、作るより買ってきた方が早いし、美味しいもん。
じゃあ、なぜ、作っているのか? もうコレ、人生の命題だと思ってます、私自身では。
何か作っていないと生きていけないんです。頭がふつふつしてきて手が動くんです。
活字中毒者が活字を求めるように、何か作ってます。ちゃんと出来上がってないモノもあります。でも作っていないと無理です。
もうこのモヤ〜を飛ばすために、料理も手芸も好きって宣言しようかな? と思ってます。
あとね、コレもTwitterのTLで流れてきたのですけど、男子が編み物しているのキモいとか言うの辞めようよ。
なんかこの辺も息苦しくなる原因かも。男が、女の領域に入るとすげーバッシングがくるんですよ。上に、書いた息子の話みたいにね。なんでなんだろう? 性差なんて、テクノロジーでカヴァーできるのにね。
この自分のテリトリーを脅かすモノってすごく怖いと思うけど、自分の心の狭さって、他人を謗っても、不安は拭えない。
もうちょっとしたら好きなモノしていれば、生活できる世界が来ると思っていたけど、段々それから遠くなっているんでね。もう少し他人に優しくなれる世界あっていいよね。そんな事思って書いてます。
毎月海外に出たい。特に深センで暮らしたいと思ってます。食べること作ることが好きなので、材料を買ったり、現地で料理したりしています。もちろん食べ歩きも