「トランスフォーマー/ビースト覚醒」はビースト戦士がほぼでてきません
90年代に大流行したロボットアニメ「ビーストウォーズ」、割と多くの人が見ていたのではないだろうか。
主にアメリカよりも日本の方がある意味今までのトランスフォーマーシリーズよりもウケていた「ビーストウォーズ」。
よく考えれば小学生のころは毎度「ビーストウォーズネオ」や「ビーストウォーズセカンド」などをやっていたものだ。
とうとうネタに困った実写版トランスフォーマーシリーズがとうとうビーストウォーズネタを扱ったのが本作である…。
のだが、いかんせんヒットしていない。
これはどういうことだろうか。
あれだけ「ビーストウォーズ」がウケていた日本でも売れていないのだ。
これは答えは簡単だ。
なんと、ビースト戦士がほぼ出てこないのだ。
まあ、これはタイトルにもすでに書いているのだが、ビースト戦士はほぼ出てこないのだ。(二度目)
メインの悪役はスカージというユニクロンスポーンで、なんとビーストコンボイたちはほぼ刺身のツマ扱いされている。
この様子だとビーストメガトロンもこの世界では存在していないだろう。
さあ、子供のころに「ビーストウォーズ」を好きになっていた皆さんならわかるだろうが、「ビーストウォーズ」の面白さといえばゴリラとティラノサウルスに変形するロボットがドカドカと殺し合うその思いっきりの良さにあったはずだ。
のだが、本作のメインヴィランはスカージなのだ!
ちなみにスカージというのは原作であるG1アニメシリーズにでてくるこいつである。
ちなみに原作のスカージのポジションはデストロン軍のリーダーであり、破壊大帝でもあるガルバトロンにこき使わされているデストロン軍のヘタレというポジションだ。
同じヘタレでも洗練されたスタースクリームと違い、とことん無能でヘタレなのが笑えないのがコイツの特徴だ。
こんな小物を大ボスにしておいてビーストメガトロンをださないハリウッドは何を考えているんだ!?
こんな中途半端なヤツではなくがっつりビースト戦士をだせばいいのに…商売もヘタクソすぎないか?
ビースト戦士ですらうまく使えない今のハリウッドの体たらくよ…。
ビーストウォーズの面白さにすら気が付かないハズプロの無能さよ…。
まあ、サクッとネタバレをすると最終的にG1ジョーが出てくるのだが、今更ユニバース化なんかされても、いい加減そのユニバース化構想そのものに飽きているのに…そんなもんされてもどうなの!?という内容だ。
またm映画そのものスカスカの内容だ、ストーリーは今までの実写版トランスフォーマーシリーズと関係があるのか否かは不明だ。一応は90年代の設定ではあるが、この細かい部分ははっきり言って蛇足であったと思う。
お情け程度でヒスパニック主人公兄弟の兄弟愛なんかも描かれているが、別にこれが後半で生きていくわけでもないので…ぶっちゃけこれも蛇足であったと思う。
映像については確かに凄いといえば凄いのだが、バトルも盛り上がらないし誰が死んでもどうでもいい感じになってしまう。
ちなみに人間がトランスフォーマーに合体・変形するのは「超神マスターフォース」へのオマージュなのだろうが、これもいかんせん中途半端で、そもそも造形もヘボい。
まあ、そんなわけで全てにおいて中途半端な本作、今のハリウッドのだらしなさが全面的にあふれている映画だといえるだろう。
そんなわけで本作の点数は
30/100点
もっとがんばりましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?