【映画レビュー】天気の子はつまんなかったです。
※このレビューはネタバレを含んでおります。これから観に行くという方は自己責任でお読みください。※
今日、観ました。
わかり易く言うとつまんなかったです。
前回の「君の名は」は意外と嫌いではなかったけど、今回のこれちょっと微妙だったね・・・。
前回は良くも悪くも子供同士の青春物という内容であったけど、今回は大人たちの事情も複雑に絡んでいてその大人たち事情とやらがビミョーにみえてくる。
家出少年が主人公だが、まず家出する理由が最後まで断片的でイマイチ理解ができない。家で家族からDVを受けているとか家族から軽い扱いを受けているなどという描写も特にないので、正直感情移入が難しい。
感情移入ができないキャラを主人公にするのはサスペンス映画やホラー映画ではよくあるので、それはそれでいいのだが今回の一般層目当ての恋愛映画でそれをやるのは間違いなのではないか。
前回の「君の名は」はそこらへん普通の高校生が主人公だったのでまだ感情移入ができた、残念ながら今回の主人公はただの電波くんにしかみえないのである。
今どき、地方在住で東京にあこがれを抱く10代というのもかなり設定として無理があるのではないだろうか。
主人公だけではなく周囲のキャラクターも正直現代日本を舞台にした作品とは思えないほど頭のおかしいキャラクターしかでてこない。
まず主人公を追いかける刑事の一人がリーゼントだが、警察・デカという仕事をしている人間は体育会系体質があるのでまずリーゼントとかいうふざけた髪型はまず許されない。
そして恐ろしく軽率ですぐに暴力をふるおうとしたり、銃を抜いて射殺しようとしたり少なくともこんな危険人物はは刑事にはなれない。
すぐに落とされるか問題になり地方に左遷されて終わりだ。
次に主人公を拾ってやるオカルト系ライターのカップルが出てくるが、これが典型的なアニメオタクが考える「サバサバしたカッコいい大人」のステレオタイプでみていてグロテスクそのものである。
どう考えても主人公を誘惑しているとしか思えない女先輩、ライターの割には厚い客がいるとは思えない無能なおっさん、仕事をしているのはほとんど主人公だけという体たらくだ。
そういえば序盤で無防備に寝ている女の先輩のおっぱいをもうちょっとで触りそうになるシーンがあるが、先輩の女は「もう主人公のエッチ!だめだぞー☆そういうことは!」程度で終わる。
いやいや、下手したらセクハラですから!!!
もういっそ女先輩と主人公のラブストーリーにしてそこからオカルトに絡めればいいのに申し訳程度に超能力者の少女がメインヒロインとして出てくる。
本作のメインヒロインも主人公同様、子供だけで生活しているという貧困した生活を送っているキャラだがこれも設定に無理がある。
いくらなんでも中学生の姉と小学生の弟だけで生活させるというのはこの日本ではよっぽどのことがない限りないのではないか。
そこら辺を突き詰めればもっと貧困化していく現代日本を風刺した内容の傑作アニメになっていたのではないかと残念でならない。
この超能力少女が転機を操る能力を持っており、巫女か何かでいずれ異次元世界に送られてしまい・・・・・この世界からいなくなってしまう。
それを悲しんだ主人公は周囲のサポートがあり、少女を取り戻しに行くのだがここらへんがイマイチ掘り下げが浅く気が付いたらハッピーエンドで終わっていた。
つまりグダグダと主人公と超能力少女のどうでもいいラブストーリーが延々と流れた結果気が付けば映画は終了していたのだった。
前作の「君の名は」は優れた音楽が主題歌として流れ、それも含めて流行したが今回は特にそういった音楽も印象に残らずに終わっていった。
長々と書いたが、総合的にいえばこの映画の点数は10点だろう、いい点は探そうとしたが見当たらなかった。
0点でもいいが、よくもこんなマニアックな映画を堂々と流そうとしたなとその大胆不敵さに免じて10点で許しておいてやろう。
追記
誰かが広告が多すぎるといっていたが、やたらと主人公がヤフー知恵袋で質問したりマクドナルドで食べたビッグマックがおいしかったとか言い出してるのは言い逃れできないクロだとおもわれます。
この映画でしつこいぐらい企業の広告がみれるので、企業広告が好きな人はみればいいのではないでしょうか、以上。
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