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【映画】「クロール ―凶暴領域―」普通過ぎるワニ映画【ネタバレ注意】

先週の土曜日、前々から気になっていた「クロール ―凶暴領域―」をみてまいりました。

はっきりいって普通過ぎて60点ぐらいの映画だなとおもいました。

前評判はかなりよかったんだよね・・・。

うん、ロッテントマトでも批評家もオーディエンスも評価は高めだったからかなり期待をしてたけど・・・。

ちょっとイマイチだったかな。


巨大ハリケーンに襲撃されて洪水寸前のフロリダの田舎街が舞台で

あらすじは

水泳選手の主人公は父親と飼い犬が心配になって連絡をしたけどでなくなったため、捜索しにかつて住んでた我が家に向かうが・・・そこにいたのはケガをした父、そして巨大なワニの群れの姿だった!!!

という非常にオーソドックスなワニワニパニック映画なのだ。

確かに王道だけど、逆を言えば優等生すぎる。

過去に名作になったワニ映画といえば「アリゲーター」「カニングキラー」だけどこの二つは女子供相手に容赦ないハードな展開から信じられないぐらいの緊張感アホみたいに強いワニの恐ろしさが引き立ち、主人公も等身大のキャラだったためそこそこ感情移入ができた。

ところが、本作の主人公はどんなにワニに噛まれても大けがはせず傷ついても割と平気に泳ぐぐらいの行動ができる。

おまけに父親に至ってはワニに片腕を食いちぎられるが、平然と歩いて行動をしている。

ここまでくるとタフすぎて別の世界の生命体に見えて仕方ない。

あとそれから水陸両用の行動ができるワニという猛獣を使っておきながら、サメと扱いは変わらなく陸上でのサバイバルや攻防などはなく、ほとんど水の中でのサバイバルや攻防に終始している。

せっかくワニという生命体を使っておきながらこの体たらくはなんだろうか。

これならサメでも十分だろう。

ついでにいうとお目当ての殺人シーンも味気なく、食われるやつは気が付けば食われて終わりで監督の以前の作品である「ピラニア」と比較しても残酷描写はかなり抑えめである。

こういう上品な姿勢が批評家に受けたんだろうが、はっきりいえば面白みがない。

もう少し印象的な食人シーンやワニの大殺戮などが描かれればもっとコアな映画になっていたのではないだろうか。

上でも言ったように、全体的に言えば60点ぐらいの作品だ。


こういう題材を映画化しているのだからもっと攻めている映画を作らないとダメだよ。


貶してばっかだけど、登場して3分ぐらいであっさり食われる火事場泥棒一味とか最後まで五体満足で生存するかわいいワンちゃんとか細かいところは結構よかった。

あと上映時間も短いのもかなりよかった。

最近の映画は長すぎるよ・・・・。





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