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名探偵コナンと現実の探偵の業務の違いについて

俺は子供のころ月曜日・水曜日・金曜日・日曜日はほとんどゴールデンタイムでアニメがやっていた。

その中でも月曜日といえば名探偵コナンをみてから金田一・犬夜叉あたりをみて、世界丸見えを観るという黄金コースをたどるのがもっぱら日常だった。

一部のフォロワーはご存知だと思うが、俺はとある探偵会社で助手・WEB担当として働いてたことがある。

その俺からみた、名探偵コナンのリアルなところと全くリアルではないところを比較していこうと思う。

ちなみに、今でも絶賛連載中のコナンだが・・・・実はもう15年も読んでいなかったりする。

なので今のコナンはどうなのか知らないので、俺の子供時代のおぼろげなコナンのイメージからくるものだが、少しその程度ご了承いただきたい。


・探偵が殺人事件の捜査をすることはまずない。

名探偵コナンでよくあることだが、コナン達が殺人事件に巻き込まれそこで捜査をしていくという展開が大体のストーリーの流れだったりする。

しかし、現実的に考えれば探偵が殺人事件の捜査をするということはほとんどといってない。

まず殺人事件・強盗・窃盗などというのは刑事の仕事であってそこに首をつっこむのは警察に対しての侮辱行為に他ならないからだ。

現実社会でもしも、小五郎やコナンが殺人事件の捜査なんかしていたら現場から追い出されるのが常だろう。


・現実の探偵は警察と仲が悪い

名探偵コナンにおいて目暮警部だったり、警察はかなりコナン達の協力者としてたびたび助けてくれることが多い。

しかし、現実的に考えれば探偵と警察というものは実は仲が悪かったりする。

これはなぜかというと、基本的に探偵は基本的に民事が業務の範囲内でありそれをオーバーするのは警察への敵対行為に他ならないからだ。

もっといえば、質の悪い・かなりあくどい探偵会社はいるので警察はそういった悪徳探偵をマークする必要があるからだ。

もしも、これをみているあなたが「探偵に必要な資格はないんだ!」といって依頼人から依頼を受けても素行調査をしてもまず普通に考えて、警察に捕まれば秒のスピードで書類送検される可能性が極めて高いだろう。

小五郎は確かに元刑事でありコネがあるのかもしれないが、警察関係者であったとはいえ、もう今現役でなければもう関係はない。

つまり割と小五郎を慕ってくれたり、捜査に協力させてくれる目暮警部は滅茶苦茶いい人なのである

そういえばコナンでも横溝兄弟の弟(名前忘れたけどそういう人いたよね)がかなり探偵を嫌悪して露骨に敬遠するような言動をしていたが、現実的に考えればあれはかなりリアリティーがある人物描写だといえるだろう。

子供のころはいかすかないやつと思ったが、あいつはあいつで警察という組織に所属する人間としてみればまったくおかしくない。むしろ目暮警部よりもまともな対応をしているといっていいのである。

・毛利小五郎のような探偵はめちゃくちゃ有能

小五郎といえば作中では割とコナンからもバカにされているキャラとして描かれている。

だが、それは大きな間違いだ。

まず、現実的に廃業する探偵が多い中、タレントとしての看板もあり知名度もある。

これは探偵会社としては欠かせない所で、小五郎はたとえ引退しても恐らくある程度の収入は見込めるのではないかと思っている。

現実の探偵業務で推理力が必要な場面というのはぶっちゃけ限られており、推理力よりも接客スキル・営業能力の方が物を言い、口のうまさやコネだったり上客の方が大事だったりする。

小五郎はその点で言えばカンペキであり、変に屁理屈ボーイで誰に対しても上から目線で空気が読めない工藤新一(コナン)よりもはるかに現実的な探偵としては出来がいいのではないだろうか。

とどめに別れたとはいえ仲のいい弁護士の元女房もいて、法務対策もバッチリである。

さらに弁護士というのはかなり美味しい案件をまわしてくれる、まさに上客だ。小五郎の奥さんだった妃英理さんも普段は離婚裁判とかで情報収集を必要としているだろう。

そういうときこそ探偵の出番だ。

実際に弁護士とバッティングをすることはおかしくないことだ。

小五郎のような人間はメディア受けもいいし、下手をすればコメンテーターとしてテレビ番組に出てもおかしくはないだろう。


・まとめ

いかがだっただろうか、みなさんも名探偵コナンを別サイドからみてみてはどうだろうか。


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