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「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」をレビュー

※本レビューはネタバレを含みます

2019年の大みそか、友人と一緒に「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を観てまいりました。

一言で言うと、前作よりはマシだけど、だからといって面白いわけではない。

っていう感じでしたね。

まず本作は悪役はなんと旧作の「ジェダイの復讐」で死んだはずのダース・シディアス皇帝=パルパティーン議長が蘇るというまさかまさかの超展開でストーリーが始まる。

あのスノーク最高指導者は文字通りの「ハリボテ」でありパルパティーンが操っていた「かりそめの姿」でしかなかったのだ!!!

まあ、これも前作の「最後のジェダイ」で悪の大ボスだった最高指導者スノークを殺しちゃったからなあ・・・その尻ぬぐいなんだろうなぁ・・。

というか前作「最後のジェダイ」で散々立っていた要素は次から次に排除されていっている。

その代表的な存在がローズなのだが、前作ではポリコレのアイコン・フィンの恋人役として機能していた彼女だが本作ではぶっちゃけ死んでいたほうがマシなレベルのひどい扱いを受けている。

フィンとたっていたフラグはあっさりへし折られ、本作では申し訳程度に後方支援をする程度で華々しい死亡シーンすらなく気が付いたらいなくなっている程度にフェードアウトしていくのだ。

おまけにフィンの相棒というポジションは本作で新たに出てきた黒人娘に奪われてしまい、そちらとフラグがたってしまうというある意味辱めみたいな扱いを受けてしまうのだった。

この決断についてはJJエイブラムズはよくやった!といってもいいだろう。

流石にあのキャラクターはみるに耐えられないもんね・・・。

これは正直、前作で自分が立ち上げたプランをことごとく打ち捨てたライアン・ジョンソンへのエイブラハムズからのあてつけ・冷やかしの類なのだろう。

そんな主人公のはずだったフィンも本作ではあまり活躍せず、終わっていく。

元も本シリーズは「フォースの覚醒」でフィンがレイの前で大物ぶっていたころから話が始まっていたはずだ。

恐らく俺はフィンはレイを愛していたと思っている、それが公式設定で惚れているかはともかく異性として意識していたのは間違いないだろう。

そんな童貞大将のフィンちんだが、結局本作ではとうとうレイに「あなたには私のこと何もわかってないでしょ。」とあしらわれ、恋愛相手としては戦力外通告されてしまう。

フィンちんは何も得ずにこのシリーズは終了してしまうのだった、哀れ。

そんなフィンちんをさしおいてレイが恋愛をはぐくむのはもちろんカイロ・レンである。

映画本編は主人公レイとカイロレンのドタバタした愛憎ラブストーリーが展開されながら宇宙を巻き込んで壮大な「スカイウォーカー家」の御家騒動がまたおきる!という旧作シリーズのファンからみれば既観感バリバリのストーリーが展開されていくのだ。

主人公レイのオリジンがついに明かされるが、何と彼女の正体はパルパティーンの孫であることが明かされる。

そしてご存知悪役のカイロレンはダースベイダーの孫である。

相当のマニアであるならダースベイダーの父親はシディアス皇帝(の放ったフォース)であることを知っていると思うが、このレイとカイロレンの恋愛関係はかなりマニアックで近親相姦的な危険さをはらんでいるということがわかるのではないだろうか。

まあ、映画全体的にいえばぶっちゃけ最終的には気合で皇帝を倒すという打ち切り漫画の最終回みたいな展開が続いて…映画は終わるのだった。

最終的には皇帝の攻撃で命を失っていたはずのレイがカイロのキスで命を取り戻して蘇る(カイロレンは死ぬ)という90年代のアニメでは絶対あったようなお約束展開をやってくれるのである。

ここのひどさにはさすがの俺もびっくりであった。

まあ、なんというか製作者もヤケクソになって終わらせた感が満々の映画になっている。

総合的にいえば前作の「最後のジェダイ」よりはマシだけど、他のシリーズの最終作である「ジェダイの復讐」や「シスの復讐」を比べたら恐ろしく出来は下がっているって感じだろうか。

本作をみて俺が思ったことは「まあ、もうスターウォーズは終わりでいいんじゃない?」ってことである。

2010年代を代表するハリウッドの代表作シリーズがこの体たらくである、はっきりいって今のハリウッドオワコンなんじゃね!?

点数は35/100点




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