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人と会うと元気になる

最近は「人と一緒にいるのが苦手」、「一人の方が気楽でいい」っていう人が増えている気がします。

私も一年間の引きこもり経験があるくらいですから、そっち寄りの人間です。一人でいるのが苦にならず、よほど仲がいい人を除いてはあんまり人と一緒にいるのが好きではありません。

コロナ禍で自粛生活が要請されていた頃も、普段の生活がそもそもそんな感じだったので、ほとんど何の変化も影響もありませんでした。

…と、当時は思っていたのですが、自分の気づかないところで影響はありました。

やはり孤独が過ぎると、心のバランスが崩れます。

一番そう感じたのが去年あった大学の卒業式でして、久しぶりに大学の同期と会って、みんなとわいわい喋りながら学位記を持って、記念の写真を撮ってもらった時のことです。

画面に映った自分の顔を見てびっくりしました。信じられないくらい暗かったのです。

顔に全然覇気がなく、上手く笑えていません

これ、自分では満面の笑みで撮ってもらってたつもりなんです。

無事卒業を迎え、久々の同期との再会の喜びも加わり、どれだけニコニコ顔で映ってるんだろうと思ったらこの顔なので、衝撃の一言でした。

ああ、無意識のうちに鬱っぽい感じになってたんだろうなあと、そこで初めて気づいたのです。

卒業前の一年間はほとんど家にいながら、ただひたすら文学作品を読みふけったりゲームをしたりする日々でしたから、考えてみれば無理もありません。

孤独に耐性があると思っていても、やはりバランスは必要なんですねえ。


あの頃と比べると、今は新しい仕事が始まったこともあり、人と会う機会がとても多くなりました。

それで最近よく感じるのが、人と会うことによって得られるエネルギーの大きさです。仲のいい友人は当然ながら、仕事上の付き合いに過ぎない人でも、会って二言三言交わすだけで、なんだか自分の中に前向きなパワーが生まれます。

クリエイティブな仕事は家で一人でやることが多いですが、一日家でずっと取り組む時と、人と会ってから帰ってやる時では、「さあやるぞ」という気持ちの入り方が全然違うのです。

元が引きこもり体質なので、平均的な人よりも心の反応が強いのでしょうか。やはり人は一人では生きていけないのだなと、改めて感じます。無人島に漂着したロビンソン・クルーソーも、一番欲しいのは話し相手だと言っていましたからね。

おかげ様で今は表情の暗さも消え(たと自分では思っています)、気持ちにハリのある生活が送れています。

ストレスを感じやすい気質なので、一人でいるのは好きだし大事な時間ではあるんですが、今後は少し割合を見直そうと思います。

もし私のように一人の時間を長く過ごしすぎている人は、試しに人と一緒にいる時に自分の笑顔を撮ってもらうといいかもしれません。

以前の自分と比べて暗い顔になっていたら、生活を見直すきっかけにしてみてください。鬱の兆候は、気づかないうちに忍び寄ってきますから。

私の経験が、誰かの参考になれば幸いです。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。

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