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5社の「住みたい街ランキング」を比較・解説します!

こんにちは。GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)グループ PRチームです。

いま大きく変わりつつある不動産業界に関する情報をお届けするマガジン「オープンファクトブック」。不動産業界のニュースや課題、業界を知る上で欠かせないキーワードなどを解説します。

今回のテーマは、「住みたい街ランキング」です。TV・雑誌でも話題になるランキングなので、居住地がランクインするとちょっぴり嬉しく感じる方も多いのではないでしょうか。

住みたい街ランキングは、複数の会社から公開されており、その調査方法はさまざまです。今回のオープンファクトブックは、5社の住みたい街ランキングを紹介することで、各社のランキングの特徴をお伝えします。

アンケート調査に基づいた住みたい街ランキング

SUUMOの 住みたい街(駅)ランキング

株式会社リクルートが提供する不動産情報サイト「SUUMO(スーモ)」は、全国のマンション、一戸建て、土地などの販売・売却情報から賃貸・リフォームまで、住まいに関するあらゆる情報にアクセスできる不動産総合ポータルサイト(https://suumo.jp/)です。

SUUMOは2009年からさまざまな住まいに関する調査を実施しており、「みんなが選んだ 住みたい街ランキング」は、3月〜6月の間にかけてその年のランキングが発表されています。

調査方法は、首都圏と関西圏のエリアを対象に、各エリアに在住する方へインターネットでのアンケートを実施。「住んでみたい街(駅・自治体)」1位~3位を回答してもらい、1位=3点、2位=2点、3位=1点と配点しランキングを算出しています。

今回は2022年と2023年の首都圏版 住みたい街(駅)ランキングの上位10位を紹介します。
https://suumo.jp/edit/sumi_machi/

1位から4位に順位の変動はなく、横浜は6年連続で1位という結果に。
横浜、吉祥寺、大宮、恵比寿、新宿、目黒、池袋、鎌倉の8つのエリアが2年連続でトップ10にランクインしています。2022年に5位だった「浦和」は12位まで順位を落とし、2022年8位だった品川は11位になりました。

SUUMOの住みたい街ランキングの特徴は、配点形式の調査方法です。1位にランクインした街(駅)の合計数を順位付けるのではなく、1位〜3位までに配分されるポイントの合計で作成されているため、より多くの人が住みたいと感じる(上位だと感じる)エリアを知ることができます。

いい部屋ネット 住みたい街(駅)ランキング

「いい部屋ネット」は大東建託リーシング株式会社が運営するお部屋さがしサービスです。賃貸物件を探せるWebサイト(https://www.eheya.net/)と、全都道府県に展開する約240店舗でお部屋さがしをサポートしています。

いい部屋ネットのランキングは、大東建託株式会社が運営する賃貸未来研究所が実施しており、「街の住みここち&住みたい街ランキング」として2019年からスタートしました。首都圏や関西圏に限らず北海道、福岡、宮城、東海、全国版など複数区分のランキングがあるため、例年5月〜8月にかけて発表されています。

調査方法はインターネット調査で、賃貸未来研究所が企画・設問設計したアンケートに国内在住のモニターが回答する形式です。調査テーマごとに設問設計が異なりますが、住みたい街・行政区の調査は、フリーワード・サジェスト方式で住みたい駅・行政区を一つだけ入力してもらい、入力されたワードの集計でランキングを作成しています。

それではいい部屋ネットの「住みたい街(駅)ランキング<首都圏版>」の2021年と2022年の結果を紹介します。
https://www.eheya.net/sumicoco/ranking/shutoken/sumitai_station.html
https://www.eheya.net/sumicoco/sumicoco2021/ranking/shutoken/sumitai_station.html

1位に吉祥寺、2位に横浜が、共に4年連続でランクイン。
吉祥寺、横浜、みなとみらい、鎌倉、中目黒、浦和、大宮、恵比寿の8つのエリアが、2年連続でトップ10という結果になっています。

いい部屋ネットの住みたい街ランキングの特徴は、回答者数の規模が非常に大きい点です。首都圏版では、約5.3万人の回答を元にランキングが作成されています。

成約データに基づいた住みたい街ランキング

Modern Standard 年収1,000万超えプレイヤーが選んだ住みたい街ランキング

「Modern Standard(以下、モダンスタンダード)」は、株式会社RENOSY PLUSが提供する高級賃貸仲介サービスです。都内の高級マンションやタワーマンションを中心とした賃貸物件が探せるメディア(https://www.m-standard.co.jp/)を運営し、富裕層や高所得者の方向けのお部屋探しをサポートしています。

モダンスタンダードのランキングは、高級賃貸の特性を活かし「年収1,000万円超えプレイヤーが選んだ住みたい街ランキング」の名称で2021年にスタートしました。例年3月末にランキングが発表されていますが、2022年以前のランキングは「RENOSY(リノシー)」の名前で公開されています(※)。
※2023年3月より高級賃貸仲介サービスの名称が「RENOSY 高級賃貸」から「Modern Standard」へ変更

調査方法は実際にモダンスタンダードが仲介した成約データを活用。モダンスタンダードに掲載された東京23区の賃貸物件のうち、年収1,000万円以上の物件成約者をエリア(※)ごとに集計してランキングを作成しています。

それではモダンスタンダードの「住みたい街ランキング」の2022年と2023年の結果を紹介します。
https://www.m-standard.co.jp/ranking/sumitaimachi/

2022年はトップ10のランキング外となった豊洲が、2023年では1位の結果に。豊洲は前年から15位のランクアップとなりました。赤坂、恵比寿、六本木、三田、勝どき、神宮前、西新宿、上大崎の8つのエリアが2年連続でトップ10にランクインしており、その内港区は3つと人気の高さがうかがえます。

モダンスタンダードの住みたい街ランキングの特徴は、エリアごとにランキング対象者の職業や平均年収が紹介されている点です。単純な順位だけでなく富裕層が集まるエリアを知ることができ、成約データを基にしたランキングならではの情報です。また、エリアごとの住みよさスコアをAIが算出。地域の特色がデータドリブンに可視化されています。

LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング

「LIFULL HOME'S」(https://www.homes.co.jp/)は、株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービスです。賃貸、一戸建て・マンションの購入、注文住宅から住まいの売却まで、住まいに関するさまざまなサービスを提供しています。

LIFULL HOME'Sの住みたい街ランキングは2015年からスタートし、「買って住みたい街」と「借りて住みたい街」の2つのテーマが、それぞれ首都圏・近畿圏・中部圏・九州圏の区分で発表されています。ランキングは例年2月〜3月の間で公開されているようです。

調査方法は、実際の問い合わせ数を基にしたランキングです。首都圏・近畿圏・中部圏・九州圏(※)のLIFULL HOME'Sユーザーを対象に、LIFULL HOME'S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計しています。

※首都圏は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県、近畿圏は大阪府・兵庫県・京都府、中部圏は愛知県・三重県・岐阜県、九州圏は福岡県、が対象

それではLIFULL HOME'Sの首都圏版「買って住みたい街」ランキングの2022年と2023年の結果を紹介します。
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/shutoken/

勝どきが4年連続で1位という結果に。2022年に2位にランクインした白金高輪は、12位まで順位を落としています。ランクアップが目立ったのは2023年5位の田町です。2022年の順位から56アップと大幅に順位を上げた結果となりました。

LIFULL HOME’Sの住みたい街ランキングの特徴は、実際の問い合わせデータを基にした「買って住みたい街ランキング」が知れる点です。賃貸は身軽に住まいを変えることができますが購入となればそうはいきません。実際の問い合わせ数を基に、購入で人気を集める街と賃貸で人気を集める街を比較できる点はLIFULL HOME’Sならではの情報です。

ARUHI 本当に住みやすい街大賞

「ARUHI(アルヒ)」(https://www.aruhi-corp.co.jp/)は住宅ローンサービスを核とし、住みやすい街と家探しから、住み替え時や住み替え後の暮らしまで、ライフステージに合わせたさまざまな商品・サービスを提供しています。
 
ARUHIの「本当に住みやすい街大賞」の特徴は、名称にもあるように「住みやすさ」に注目している点です。理想ではなく、実際にその地域で生活するという視点から、住まい選びの参考になることを目的としているため、街(駅)ごとの魅力や紹介が細かく紹介されています。
 
ランキングは、ARUHIの住宅ローンサービスの利用者が購入した物件データを基に住宅や不動産の専門家たちで構成される選定委員会による審査で作成。2017年からスタートし、これまでに関東・関西・福岡・東海・宮城・静岡・北海道・広島・北陸・愛知とそれぞれの地域で住みやすい街大賞を選定しています。
 
ここでは関東地域の2022年、2023年のランキングを紹介します。
https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/town_ranking/kanto/

2023年は西八王子が第1位という結果となりました。2年連続でトップ10入りしている街(駅)は神奈川の辻堂のみとなり、ランキングの入れ替えが目立ちました。

さいごに

今回ご紹介した5社の最新ランキングを集約しました。

各社のサービス内容や調査方法の違いでランキング結果は大きく変わります。賃貸で住むのか、購入で住むのか。アンケートで人気を集めた住みたい街なのか、成約データを基に選ばれている街なのか。実際の住まい探しでランキングを参考にする場合は、各社の違いと特徴を把握した上で活用していただければと思います。

今後もオープンファクトブックではさまざまなトピックをご紹介していきますので、お楽しみに!

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株式会社GA technologiesについて

GAテクノロジーズ 会社概要
社名:株式会社GA technologies
代表者:代表取締役社長執行役員 CEO 樋口 龍
URL:https://www.ga-tech.co.jp/
本社:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー40F
設立:2013年3月
資本金:72億3879万8466円(2022年10月末時点)
事業内容:
・ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」の開発・運営
・SaaS型のBtoB PropTechプロダクトの開発
グループ会社:イタンジ株式会社、株式会社RENOSY PLUS、株式会社神居秒算など他12社


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