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本と洋服がスキ。 好きなものに囲まれて生きていきたい。

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本と洋服がスキ。 好きなものに囲まれて生きていきたい。

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抱きしめたい一冊

就職活動の最中、 現実逃避の仲間としてたまたま手に取った作品が私の宝物になった。 数年前、正規職員じゃない自分は、鬱々とした気持ち、ムカムカとした気持ち、悔しい気持ち、メラメラとした気持ち、萎える気持ち、100種類くらいの気持ちをリュックに押し込んで熱心に図書館に通っていた。 「正直この勉強全部意味ないんじゃないか?」 「もっと死ぬほど勉強しないとダメなんじゃないか?」 なんて矛盾だらけの考えが頭の中に常に居座り、遊んでいる時の自分は悪だと思っていた。 今思い返すと本当に

    • わたしのMotherland

      Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」に行ってきた! 友達が見事にチケットを当てて、私を誘ってくれたのだ。 あ、私は親しみを込めてAdoをAdoちゃんと呼んでいます。以後宜しくお願いします。 突然だが、私はとても声が低い。 思春期はそのことを死ぬほど気にしていたし、動画内の自分の声を聞くのが大キライだった!いつも聞いてる声と違うし、おまけに通常よりマシマシで低く聞こえる!笑 可愛らしいことを言っても最高に可愛らしくない声。ほんとにほんとに、自分の声を聞くのが嫌

      • 帰り道はスキップをしながら音楽を

        4ヶ月ぶりに美容院に行った休日の話。 数年ぶりにパーマをかけた。 もうかれこれ6年くらい耳下までくらいのストレートボブヘアをしていたのだが 段々同じスタイルなことに飽きてきて、ひっさしぶりにパーマでもかけるかと思い立った。 実はひどい癖毛で 伸びてくると決まって髪の毛が横に飛び跳ねてしまう。 前に美容院で、そういう時はパーマかけて誤魔化しちゃえばいいんですよ〜! なんて粋な意見を拝聴したので、今回はその手法を取りに行ったわけだ。 結論から言って、大満足。 (明日以降も

        • 不気味で可愛らしい人【シザーハンズ】

          名作だ、とことあるごとに色んなところでそう聞いていた【シザーハンズ】。 アマプラのマイリストに登録して何ヶ月?いや、何年…? 遂に鑑賞できた。 見る前のイメージは、ホラー系かな、と思っていたので全く気が進まんくて、 そんでもってちょっと読み齧ったあらすじには切ない系と受け取れる説明書きがあったから、なかなか見る気が起きなかった。 私は、映画から楽しい気持ちや進む活力を貰いたいから暗かったり悲しくなる物語はあんまり好きじゃない…。 でも、まあ、感想から率直に述べると、

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        抱きしめたい一冊

          🤟【Codaあいのうた】

          第94回アカデミー賞を受賞した「Codaあいのうた」(CODA)を見て、私が決意したことについて。 2020年のコロナ禍。 多くの施設が休館となり、顧客と従業員が顔を合わせることのなくなった時間が日本中に多くあった。 私の職場も、日本中にあった多くの中のそのひとつで、顧客からの連絡はほぼ全て電話にて行われていた、所謂アナログな会社だ。 期限を超えてしまったキャンセル連絡は全て電話にて行われていて、毎日その電話対応やコロナのせいで発生した多くの業務に追われ、イライラし疲弊

          🤟【Codaあいのうた】

          夏が終わった

          今年も夏が終わった。 私の大好きな夏が終わってしまった。 日焼けは大嫌いで毎日日傘を持ち歩いていたし、 セミを始めとする虫は苦手。 プールにも海にも入りたくないし、 スイカもそんなに好きじゃない。 それでも私は季節の中で夏が一番好き! なんでかわからないけど、 底抜けに大きな空は本当に見事な存在感で、 大きな雲はどんだけ見ていても飽きないくらいに美しい。 セミも静かになった夏の夜は、 昼間とは別世界のようでなんか特別感があって サンダルを履いて向かう夜のコンビニはちょ

          夏が終わった

          大嫌い 春なんて。

          「春は出会いと別れの季節」 人生の節目としては必要だけれど、私は嫌いだ。 だってわたしは、 泣いてしまうから。 「大変お世話になりました。」 その言葉から始まる挨拶は、いつだって温かく、そして悲しい。 特別な気持ちの篭った挨拶は、聞く人にいろいろなことを思い起こさせる。 嫌なことがいっぱいあったとしても、記憶ってなぜだか美化される。ほんとに恐ろしい。 変わっていくことは仕方がないし、悪いことではないと思う。 人も環境もココロも。 それでもやっぱり、人との別れはできるだ

          大嫌い 春なんて。

          たまゆら

          砂村かいりさんの「アパートたまゆら」を読んだ。 (※ネタバレあるかもです) 図書館にあると知って探しに行ったのに 検索結果の書棚になくて諦めた。 じゃあ本屋で買おうと思って職場近くの本屋に寄ったが在庫なし。 家の近くの本屋で探したら、検索結果の書棚に、またしても無いときた!! もうこれは諦めきれん、と店員さんに探してもらったら別の棚に紛れていたと。やっと見つけた。 なんだろう。終始気持ちのいい風が吹いてる様な作品だった。 おしゃれな珈琲店にいるような? 出てくるキャラク

          たまゆら

          私の大好きな歌は 私の大切な家族には聞こえない

          自分の大好きなことや、将来の夢、拠り所にしていること、それらが家族にとって「よく分からない」ものであるとき、私はどうするだろうか。 Coda あいのうた 家族の中で唯一の健聴者であるルビーと、その家族との物語。 兄ロッシの演技が個人的にいちばん、くるものがあった。 だって、自分たち家族3人のために、いちばん幼い妹が夢を諦めようとしているんだもん。お兄ちゃんの気持ちを思ったら、もうやりきれなかった。「こっちのことは俺らに任せて」と簡単には言ってあげられないこと、兄として妹の

          私の大好きな歌は 私の大切な家族には聞こえない

          いつかの遠い未来を思っている時が1番幸せだった。

          私は、今この瞬間に幸せを感じるのが苦手らしい。 楽しみな予定ができるとその日を迎えるまでが最高に幸せで、毎日ワクワクする。 その日はどんな格好をしようか、アクセサリーはどれを身に着けようか、靴は何がいいか、毎日暇さえあれば頭の中はシアワセなきもちでいっぱいだ。 それなのに、その日を迎えた私の気持ちは案外盛り下がっている。 どうしてなんだろう。 想像していたシアワセを手に入れたはずなのに、私は何一つ満たされていない。シアワセな時間を手に入れた瞬間から、私はそれが終わる時のこ

          いつかの遠い未来を思っている時が1番幸せだった。

          折れた翼でどこに行こう?【ジョゼと虎と魚たち】

          2020年の終わり、「ジョゼと虎と魚たち」を見てきた。 題名からは何も想像出来なかった。ファンタジー映画かと思ったくらい。 私は海が好きだから、予告映像に海があっただけで好印象だったけど、ストーリーは事前にチェックしてなかった。 ある日予告もなく、理不尽に、夢へと続く道のりが塞がれたら、私はどうするだろう。 恒夫は、優しくて爽やかで真っ直ぐな青年だった。そんな恒夫でさえも世界を憎んでしまいたくなるんだ。どれだけ絶望すればいいんだろう。どこへ怒りをぶつければいいんだろう。

          折れた翼でどこに行こう?【ジョゼと虎と魚たち】

          欲張りな本の虫

          2020年は、たくさんの本に外の世界に連れ出してもらった。 外出自粛が叫ばれるなか、私はたくさんの人生を旅した(気がする)。 人に自慢できるほどにたくさん読んだわけではないけど、ここ数年で1番本を読んだかもしれない。私は同じ本を2回読むことはなかなかないけど、それでも“これは!“と思った本たちをもう一度読み直したり、気になった本・話題の作品を衝動的にネットで買ったりもした。 今までは、図書館で本を借りることがほとんどだったから、新刊や話題作を鮮度のあるうちにチェックしたこ

          欲張りな本の虫

          いつでも思い出したい

          その景色を見た時の感動を忘れたくないから写真を撮りたい。 夕日って、ほんとにすぐ、姿を変えるから不思議。 もう二度と戻ることのできないこの日が、どうしようもなく大切な日になった気がする。 もっと上手に写真を撮れるようになりたいな。。。 #カメラのたのしみ方

          いつでも思い出したい

          私にとっての仕事

          学生時代は好きなことを仕事にしたくて就職活動をした。 でも、3年働いたら、結構お腹がいっぱいになっている自分がいた。寝る間も惜しんで勉強をして、悔しい思いもたくさんしながらやっと手に入れた椅子だったけど、案外すぐにその輝きは消えていた。 ‘’好きなこと”だったけど、思ったより熱くなれない冷めた自分がいたし、「仕事とプライベートは分けたい。休日まで仕事に縛られたくないや。」なんて、クソ生意気な自分がいた。 きっと私は、手に入らないものにただ漠然と憧れていただけだった。 転職を

          私にとっての仕事

          アタタカイことばとツメタイことば

          最近、 言葉を発するときや メールを打っているときに 「この言葉で大丈夫だろうか。」と、 立ち止まり、 焦ってどもってしまったり、 数行のメールがいつまでも送れなかったりする。  最近の私は、 「言葉のチカラ」に敏感になり過ぎてるのかもしれない。 コロナウイルスという脅威に 怯えながら生活している現在、 みんな少しずつピリピリとイライラとしている。(気がする。) ちょっとしたことで怒りを顕にしたり、 やりたいことができない不満を どうにかして発散しようとみんな躍起になっ

          アタタカイことばとツメタイことば

          Dear my 친구

          普通ってなんだと思う? 当たり前に勉強をして、やりたい仕事を見つけ、定職につくこと。 女の人は男の人を好きになって、母となり、孫を持つ祖母になること。 男の人は女の人を好きになって、仕事に明け暮れ、家庭を守ること。 みんながただなんとなく望んでいるもの。 それが世の中がいう「普通」なのかな。 自分とは違う考え方の人を異常者として扱う。 恐ろしい言葉で殴りつける。 でもきっと私も、 無意識にそうしてしまってることがあると思う。 自分が経験したことでないと ほんとの意味で

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