ジェンダー観で感じるジェネレーションギャップ

「男性なのになよっとしている」「女性らしい品がない人だ」「なんで早くお嫁さんを見つけないんだろう」

反吐が出るような文言ですが、実際にわたしが耳にした言葉です。


あまり、若い人はこうだ。年寄りはこうだ。と言いたくはないですが、どうしてもジェンダーに対しては理解の差が年代で開くな。と感じます。

今はそう言ったことには配慮する時代ですから、あからさまには言わずとも根本的なところでわたしの親世代以上は「男性」「女性」という区切りに縛られているように感じます。


仮に、心と体の性別が一致しない人が、自分のグループにいるとしましょう。そこで、批判する、嫌悪感を示す人の割合はわたしの周りには少ないように感じます。

同性愛者もしかりですが、きっと周りに言ったときの反応は「へぇ、そうなんだ」程度のようなきがします。実際、身の回りに何人かいましたし、それに対してだれも咎めることはしていなかったです。

結婚に関しても、するのがあたりまえと言う感覚はないです。


しかし、わたしの親世代は当然のようにこれとは逆の意見をもち、当然のように話すのです。もちろん本人たちからしたら普通のことなので、悪気はないです。

悪気はなくとも、わたしにはどうしてもトゲがある言葉のように聞こえてしまいます。


わたしは今、同性の彼女がいますが、これを親には言ってません。わたしと母親は別に仲が悪いわけでもないし、母親の正確に大きな難があるとも思いません。いたって普通なのです。

普通だからこそ、言いにくいです。

わたしの母親はきっとわたしが同性の人と付き合っていると思ってないでしょう。

わたしは子供が嫌いですし、それを昔から母親は知っていますが、当然のようにわたしが子供を産んだ時の話をします。

もちろんですが、付き合う人は男性だとおもって話します。


むかし、「もしわたしが女の子と付き合ったらどうする?」と聞いたことがありました。かなり昔なので自分が女性と付き合うとも思っていなかった時期です。

それに対する答えは、「あなたの恋愛観だから口は出さないけど、かなり悩んじゃうなぁ」と言われました。

わたしの母親はかなりの心配症で、気持ちもあまり強くありません。きっとここでいう悩むは、「数日悩みこんで寝不足になり体重が落ちる」程度には悩むのでしょう。そう言う人です。

きっと彼女にはそれが普通のことなんでしょう。別に同性愛を差別しているわけではないです。けれど、認める”努力”をしなければいけないくらいには認めにくいものなのだと思います。


そういう時代だからとは言いますが、それに対する自分の根幹にある気持ちはどうしても出てきてしまいますし、ごまかせません。そんな根幹の気持ちにわたしはジェネレーションギャップを感じるのです。








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