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【映画】切ないような愛おしいような【陽だまりの彼女】

なぜか理由は分からないですけど、昔から犬とか猫とか、動物になつかれることが多く、いまも家の周りに住み着く猫とも“仲良し”です(笑)。決して、餌付けとかはしていないですよ。それに、人生で1度もペットを飼ったことはないんですけどね…。ただ、物凄く猫を飼いたい衝動には駆られてしまっており、もっぱらYouTubeで猫の動画を見て癒されています(笑)。

そんな中、「猫が出てくる映画でも観ようかな」とぼんやり考えていたら、見つけたのが『陽だまりの彼女』でした。中学生か高校生の頃に小説を読んだことがあり、詳しい内容は忘れてしまっていたんですけど、小説としては感動した記憶があるので映画を観てみることにしました。感想としては、世の中が落ち着いたら、まだ行ったことのない猫カフェに行ってみたいと思います(笑)。

ストーリーとしては原作に則って描かれており、王道のラブストーリーのだと思う。当時から惹かれ合っていた中学校の同級生が仕事現場で10年ぶりの再会を果たし、そこから付き合いはじめ、めでたくゴールイン。しかし、次第に真緒(上野樹里)の体に異変が起こりだし、浩介(松本潤)は真緒の秘密に気が付きはじめる。その後、幼いころに助けた猫が何か関係していると思った浩介はその秘密を探っていき、最後は正体を突き止める。そしてある約束を交わす。

~嬉しい別れ?悲しい別れ?~

多くの人が小説なり映画なりを読んだり観たりしていると思うので、ネタバレを気にせずに書くが、あの結末はハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか。この作品ではハッピーエンドに描かれていたと思うが、”別れ”という結末な以上、どこか悲しさが残ったのも本音である。

最後に2人は初めて出会った海の岩場で巡り会い、残された少ない時間を楽しむ。そして時が経ち、2人は違った形で出会うことになり、運命で結ばれているような感じであったが、あくまでもそれは”別な2人”なので、ちょっと違うかなと思った。

それよりも私が最も感動したシーンは、浩介と真緒の父親が道端ですれ違い、ぶつかる場面。お互いに真緒がいた時の記憶は無くしているため、他人同士の関係だが、真緒の父親が急に家に寄ってきた野良猫のためにたくさんの猫グッズを買い込んでいる姿を見て、ジーンときた。元警察官であんなに厳格なオヤジが1匹の猫にメロメロになるなんて。きっと溺愛しているんでしょうね。

~もし、自分が浩介の立場だったら~

そしてもう1つ思ったことは自分に置き換えてみたらどう感じるのかということ。現実ではあり得ないことであり、心配する必要はないことかもしれないが、突然、どうしようもできない理由で大切な人と別れなければならない状況になったら、おそらく、いや絶対に私は悲しみに明け暮れると思う。浩介みたいに冷静に現実を受け止めて、明るく振る舞う自信はない(苦笑)。周囲からは女々しいなと笑われ、その相手からは「シャキッとせい」と怒られている姿が、自分のことながらに目に浮かぶ。だからこそ、自分にとって大切な人、替えのきかない物、巻き戻せない時間は手放さずにしっかりと握っていないといけないと強く思った。

なんで予告なのにサムネイルが小藪なんだ(笑)。途中に出てきて浩介の企画にケチを付け、最後はただの酔っ払っためんどくさい上司なだけのなのに…。

~おまけ~

松潤の中学生時代を北村匠海が、上野樹里の中学生時代を葵わかなが演じていることにびっくり。2人とも7年前の映画なのでかなり若いが、いまならこの2人が主演を務めていても何の違和感もない。そして最大の驚きは松潤の弟が菅田将暉だったこと。いまでは超人気俳優となっている男だが、この映画ではまだ顔が完成されていなくて、すごくあどけなさが残っていた。7年の月日でかなりの男前に成長したんですね(笑)。

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