暗闇ボクシングでクリエイティビティは高まるのか?創業者の圧巻の行動力で立ち上がったb-monster
こんにちは!合宿人の七香です。
先日、暗闇空間で自分だけに集中できるボクシング・フィットネス、b-monsterに合宿人チームで体験に行ってきました。
企業のチームビルディングとしてお問い合わせも増えていると聞き、合宿人としては日帰り合宿のコンテンツとして興味深々。私たち合宿人はそれぞれの組織課題に合わせた合宿をオーダーメイドで提供しています。合宿コンテンツのバリエーションをさらに増やすため、私たち自身もさまざまな新しい体験に日々チャレンジをしています。
今回の記事では、私たちの体験レポートとb-monster創業者のひとりである塚田美樹さんの創業ストーリーと共にお届けいたします。
暗闇ボクシング・フィットネス、b-monsterとは?
b-monsterは大音量の音楽と照明と共に暗闇の中でボクシングを行うエンターテイメントとフィットネスを融合させたエクササイズです。都内をはじめ大阪、名古屋、そして海外含めて12個あるスタジオはそれぞれコンセプトが異なります。
今回私たちは12スタジオの中で唯一キックの動作もできる渋谷スタジオの体験会に参加をしてきました。
合宿人チームのb-monster体験記
着替えを終えてスタジオに入るとそこはもう異空間。暗闇の中で白い人型のサンドバッグがブラックライト照明に反応して陳列する姿はアーティスティックなコンセプトのクラブのような空間でした。待機時間からテンポの良い音楽が流れていて思わず踊ってしまいそうになりました。
45分間のプログラムの中で、最初にパフォーマー(インストラクター)の方から基本の動作の説明があり、その後は大音量の音楽やレーザー照明と共にエクササイズに集中する時間が始まります。
最初の15分くらいは見よう見まねでなんとか着いていこうと頑張っていましたが、慣れてくると人目を気にして綺麗に正しい動作をしようという気持がいつの間にか消え去って、音楽に合わせて自分が楽しいと思える動きに集中するようになっていきました。自然光の入らない暗闇空間も非日常ですが、そもそも筆者にとっては何かを思いっきり殴る・蹴るというのもほぼ人生で初めての体験で、自分が伸ばした手や足にサンドバッグが当たる衝撃も新鮮でした。
時間経過と共に目の前にある人型のサンドバッグが何かにくすぶっている自分の分身に思えて、その自分を破壊するような意識に。あまり汗をかかない筆者でも汗が目にはいるほど汗だくになりながら45分間を終えた先に感じたのは「空っぽ」のすがすがしい自分。エネルギーを使い果たしたおかげで余計な思考も消えて、心地よい疲れとともに思考も身体も視界もクリアになった心地よさを感じました。
瞑想とは真逆の人工空間での大音量の音楽とアクティブな動作で得られた効果は瞑想に近かった
体験を終えた感想をメンバー同士でシェアしたところ、「日常ではいかに人からの目線を気にしているかということに気づいたよね。」と全員が口にしていました。明るいところで行う動作は、いかに上手に正しい動作をするか?ということに意識が向いてしまいますが、暗闇の中だと誰にどう見られているかなどおかまいなしにただ自分の世界に集中することができるんです。そして、その先にあるのはリセットされた「空っぽ」の爽快な自分。
瞑想が広く受け入れられるようになってきた昨今ですが、意外と瞑想に対して苦手意識を持っている方も多いように感じます。(筆者もあの手この手で瞑想に挑戦したものの、全く習慣化することできずにいる一人です。)
瞑想を「心身をリラックスさせ、集中力の向上などの効果をもたらすもの」と考えると、b-monsterでの体験ではとても近い効果を感じました。
b-monsterのエクササイズは暗闇の中で人工の光と大音量の音楽、そして絶え間ない動作、静けさをベースにした瞑想とは真逆の要素ばかりに思えますが、得られた効果がとても近いというのが面白い発見でした。
組織のチームビルディングや経営合宿コンテンツにもおすすめ
もう一つ、チームビルディング的な感想としては体験後にチームで対話をしたところアウトプットが次から次へと出てきたことに驚きました。45分間のエクササイズで自分に集中して無駄なエネルギーと思考が削がれたおかげで、思考がクリアになってエクササイズ前では出てこなかったような発想やアイデアなどがどんどん湧いてきました。
合宿時間の確保が難しい経営チームなど、アクセスの良いb-monsterで心身共に空っぽにした後にチーム対話や日常では描けない未来を描くという半日経営合宿の1コンテンツとしてぜひ取り入れてみてください。(実際に法人からのお問い合わせが増えているというのも、体験をしてみて納得をしました。)
「前向きにアクションできる人を世界中に増やしたい。」b-monster創業ストーリー
さて、ここからはb-monsterの創業者の塚田美樹さんにインタビューをさせていただいた、創業ストーリーやこれからのビジョンについてご紹介いたします。
合宿人:
塚田さん、よろしくお願い致します。
とても斬新なコンセプトのb-monsterの創業ストーリーをお話いただけますか?
塚田美樹さん:
よろしくお願いします。
b-monsterを創業したきっかけは、大学卒業を控えた2月に妹と行ったニューヨーク旅行でした。ニューヨークで初めて体験した暗闇でのボクシング・フィットネスがあまりにも楽しかったんです。初回は楽しいけれど動作に追いついていけなかったのがくやしくて、翌日もう一度チャレンジして、そこですっかりはまってしまいました。
当時の私はダイエット目的で日本のボクシングジムに行った経験もありましたが、蛍光灯の下で鏡に向かってもくもくと動作を繰り返すのが全然楽しくなかったんです。でも、暗闇の中で音楽に合わせて行う暗闇ボクシングはとても楽しくて衝撃的だったんです。当時は日本国内でボクササイズが流行し始めていましたが、シャイな日本人には明るいところで行うボクササイズよりも暗闇の中で行う方が向いているのではないかと思ったんです。そこで、帰りの飛行機の中で共同創業者の妹と事業計画を作りはじめ、大学を卒業した3月には7月のオープンを目指して法人登記をしました。
合宿人:
圧巻の行動力ですね!もともと起業には興味がおありだったのですか?
塚田美樹さん:
そうですね、もともと起業願望はありました。学生の頃から合コン服のレンタルサービスや、卒業旅行をする学生とアマチュアカメラマンをマッチングするサービスにチャレンジしたことがありました。仲間内でやっていたのと、単価が安すぎてビジネスとしては全然成立しなかったのですが(笑)
合宿人:
今では多店舗展開をするb-monsterですが、1つの店舗をとってもかなりの人員が必要になるように思えます。どのようにしてスタッフを集め、まだ日本になかった暗闇ボクシングのプログラムを作っていかれたのでしょうか?
塚田美樹さん:
求人に関してはフィットネスの転職求人サイトに掲載して、幸運なことに店長経験者を含めた10名の社員に入社していただくことができました。そうは言っても、大学を卒業したばかりで面接をしたこともなかったので面接時の福利厚生に関する質問にも答えられず、後日回答にさせていただいたり、メンバー集めのプロセスも手探り状態でした。その後、スタッフが決まってからは10名全員にニューヨークに行って実際に暗闇ボクシングを体験してもらって、一緒にプログラムを作っていきました。
合宿人:
法人登記のスピードもすごいですが、メンバー集めからプログラム作成のスピード感もめまぐるしいですね。この頃苦労されたことなどはありますか?
塚田美樹さん:
ありがたいことにスタート当初から集客面での苦労はありませんでしたが、オープン開始から3ヶ月で予約が取れないパンク状態になってしまってお客様からのクレームが殺到してしまい、そこから3ヶ月後に2店舗目をオープンさせたのでスタッフとの信頼関係やメンバー同士の調整では苦労しました。
当時のb-monsterでは「パフォーマー」というインストラクターが花形で、フロントスタッフとの待遇の差などから亀裂が生じてしまったことがあったんです。そこで、評価制度を整備するなど、会社として職種格差のない環境を作っていきました。
合宿人:
ここまでのお話が創業から1年も経たない内に起きたことだと考えると、想像を絶するスピード感と濃い創業ストーリーですね、ありがとうございます。
それでは最後にこれからのビジョンをお聞かせください!
塚田美樹さん:
暗闇ボクシングはとてもハードな運動なので、皆でやると達成感を共に味わうことができるので、チームで体験したいという法人からのお問い合わせも最近増えています。従来通りのフィットネスとしてのご利用はもちろんですが、ようやくコロナ禍を抜けはじめたところでもありますのでチームのアイスブレイクとしてご利用いただけるような機会やプランを増やしていきたいと思っています。
b-monsterの「前向きにアクションできる人を増やす」というビジョンに向けて、前向きにアクションできる人、チームを増やしていきたいと考えています。
塚田さん、ありがとうございました。これからもエネルギッシュなチャレンジが楽しみですね。
暗闇ボクシングの体験後、
南足柄で滝サウナをやっている合宿人仲間である加藤雅大さんの「南足柄を合宿で盛り上げていきたい」というテーマでブレストをやりました。
事前に話した時は、南足柄でいい合宿場所を見つけて企業に来てもらいましょうという程度の話でした。
b-monster体験後は、
・そもそも南足柄だけでなく小田原も含めた西湘エリアで(範囲の拡大)
・まずは西湘エリア周辺でチャレンジしている人たちを集め、自分のチャレンジの創出と、地域を盛り上げるための合宿をしていこうと呼びかける
というようにアイデアが広がったのを実感しました。(※あくまで体験してみての感想です)
アイデアが広がるのもそうですが、何より、トランスミュージックと映像と照明により夢中で運動に集中してスッキリするので、感じていたモヤモヤが終わってみるとなくなっていくのはわかりやすい変化として感じられることと思います
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