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リアル&オンラインのハイブリッド合宿〜ピクシブ株式会社 VRoid事業部 未来合宿〜

こんにちは!合宿人(がっしゅくじん)です。

本記事では、2022年12月に実施をしたピクシブ株式会社 VRoid事業部の未来合宿についてレポートをいたします。

今回の未来合宿は、リアル参加が21名、オンライン参加が10名。合宿地にいるリアル参加メンバーとオンラインメンバーをzoomで繋ぐという、ハイブリッドスタイルで実施。

日常はフルリモートで業務を行い、デジタルコンテンツを提供する彼らが合宿をすることになった背景から当日の様子、そして合宿後の振り返りと気づきに至るまでをご紹介いたします。


事業部合宿を実施した背景

VRoid事業部の未来合宿は、マネージャーの古賀和樹さん、岩田慎吾さんから、「場所のテーマと選び方、アジェンダ、進め方を一緒に設計・実施して欲しい」とのご相談をいただいたことから企画がスタート。

ピクシブ株式会社の新規事業として立ち上がり、誰でも3Dアバターの製作ができる「VRoid Studio」を初めとしたサービスを展開するVRoid事業部は、現在35名規模の事業部です。

組織が30人規模に差し掛かるころにさまざまな課題が生まれるように、事業部単位でもいわゆるこの30人の壁と同じような現象が起きます。

VRoid事業部もまさにこの30人規模周辺で起こる以下のような課題から、合宿を実施することになりました。

  • 人員が30人規模に差し掛かったころから縦割り化が進み、コミュニケーション量が減少

  • フルリモートであることからリアルで顔を合わせたことがないメンバーが居る

  • メンバーそれぞれが事業に対する熱い想いを持っているものの、それを共有する場がない

このような課題を乗り越えて、「熱量を維持したままメンバーの目的を一致させていきたい」という目的に向けて、今回の合宿企画が始まりました。

合宿の企画内容とスケジュール

このようにしてスタートをした合宿企画ですが、あくまで合宿人では企画を「共創」することを大切にしており、それぞれのチームが持つ背景とストーリーを元に、合宿の企画をしていきます。

合宿までの間にマネージャーの古賀さん、岩田さんとの打ち合わせを何度か繰り返しながら企画を進めていきました。

VRoid事業部の場合は、チームとして初めての合宿であることや、リアルな場におけるコミュニケーションが得意ではない方もいることを考慮した上で、古賀さんや岩田さんを通じて合宿人が企画をしたプログラム案をメンバーの皆さんに共有をしていただき、個々のフィードバックをいただきながら調整を重ねて企画をしていきました。


打ち合わせを重ねて決まった当日のスケジュール

こうしてスケジュールが決まり、合宿では個人の未来を描くため、仕事において好きなこと、仕事以外で好きなことを抽出していただくプレワークをメンバーの方へお願いし、準備が整いました。

VRoid Studioを使用して作った合宿用のキャラクターを登場させた未来合宿のしおり。
VRoid事業部のみなさんが生み出したアバターも合宿メンバーとして参加をするイメージで製作しました。

未来合宿当日

こうして迎えた合宿当日。
合宿会場であるタカオネと、オンライン参加をzoomで接続し、マイクやスピーカーを使用して、合宿会場の様子をオンライン参加のメンバーにもリアルタイムで伝えられるようセッティングを行い、合宿がスタートしました。

今回の合宿場所は高尾山口駅の目の前にあるタカオネ。高尾山周辺の豊かな自然にかこまれた立地ながらも、京王電鉄高尾山口駅から徒歩1分という好立地にある宿泊施設です。
タカオネには焚き火をする中庭スペースや、貸切ができて眺めの良いラウンジスペースがあり、プロジェクターやマイク、スピーカーなど合宿に必要な設備も整っています。


スクリーンにオンライン参加者の様子を映しながら実施した様子。オンライン参加組は、VRoidで製作したアバターを着て参加する方も。

今回の合宿のテーマは「時代を捉えて確度の高い機能・遊びを提供するために未来を描こう!」

合宿で掲げたテーマに向けて、個人の価値観と向き合うワークから始まり、合宿が進んでいきます。
未来合宿のプログラムを進めるなかで驚いたことは、VRoid事業部のみなさんのアウトプット量の多さ。一度ワークが始まると各々の口から次々と言葉が発せられ、場が盛り上がっていくことを感じました。
(グループ別のテーブルにかなり多めに置いたポストイットが、合宿開始から2時間後にはほとんど残っていないほどでした)

オンライン参加組が利用している共同編集ツールの画面を見ると、真っ白だったホワイトボードの画面があっという間にポストイットで埋め尽くされていきました。


ひとたびワークが始まるとリアル会場のデスク、オンライン会場のホワイトボードが瞬く間にポストイットで埋め尽くされていきました。

特に印象的だった瞬間は、それぞれのメンバーが未来で実現をしたい世界観を出し合って対話をする「理想の未来に向けたテーマ対話」のパート。未来のVRoid事業部で実現をしたいテーマが溢れ出るようにそれぞれのメンバーから発表されました。
合宿前は個人のなかに閉じこもっていた、ひとりひとりが持つ熱量の高いアウトプットが共鳴しあって、事業部の未来を描き出した瞬間でした。

合宿序盤の個人の本当にやりたいことを抽出するパートからスタートし、個人が描いた未来がチームで行った対話でチームの未来と重なった瞬間の皆さんのいきいきとした表情がとても印象的で、鮮明に記憶に残っています。

また、合宿の休憩時間も会話が弾んでいる様子で、合宿という非日常を皆さんが楽しんでいる様子が垣間見えました。

対話テーマが自然に生まれた夜の焚き火時間


円になって焚き火を囲み、パチパチと音を立てる焚き火を見つめる時間。
日中はファシリテーションの流れに沿ってそれぞれが内側に抱えていたテーマと向き合いましたが、夜の焚き火時間は余白の時間。あらかじめ、「焚き火を囲んで〜を話そう!」というテーマ設定をしていなかった中、自然とメンバーから「今年一番印象的だったことって何ですか?」というテーマの投げかけが出てくる場面も。

日常のミーティングのように与えられたお題についてやりとりをするのではなく、参加者みずからテーマを出しあって語りあうことができるのも、業務から離れた合宿だからできること。

VRoid事業部のようにデジタル濃度が高く、日常では感情よりもロジカルが優位なチームほど自然に囲まれた環境で焚き火を囲むなど、日常との振れ幅が大きい体験が与えてくれるものが大きいのかもしれません。

まとめ:合宿は回を重ねて「練度」をあげていくもの

合宿後の匿名式の振り返りアンケートでは、アンケートに回答いただいた20名のうち、80%以上の方から今回の合宿に満足をしているといったフィードバックを頂きました。
特に多くの反響をいただいたのが、相互理解のパート。
チャットコミュニケーションが発達していて、オンライン環境を駆使しなが日常の業務をおこなうVRoid事業部ですが、デジタル環境では難しい「人と人になって、お互いの内側にあるものを共有する」という深いコミュニケーションがの価値を、今回の合宿体験を通じて感じていただいたのではないかと感じます。

このほか、
「3Dアバターを着てオンライン参加ができたことで、3Dアバターの存在意義を再確認ですることができた。」
「昔はオフィスで密にコミュニケーションを取れていた事業責任者とこれからはもっと対話をしたい。」
など、合宿をして改めて得た気づきに関するフィードバックも。

マネージャーの古賀さんと岩田さんからは、合宿後にこのようなコメントを頂きました。

「合宿のようなリアルコミュニケーションの場が得意ではないメンバーからも、合宿をして良かったというフィードバックをもらえたことは大変嬉しいことでした。
合宿は、回を重ねて練度を上げていくというイメージが大切だと考えています。一度の合宿で理想の形にするのではなく、合宿は続けていく前提で数回やって初めて見えてくるものがあるので、今後もクオーターごとに合宿をしていきたいと思います。」

合宿の練度を上げていくなかで日常のステージも上がっていく。そのために合宿のリズムを意識していくことは合宿体験を日常に活かすための重要なポイントです。


今回のVRoid事業部の未来合宿は、合宿のリズムをつくり、濃度を上げていくための第一歩でありました。
VRoid事業部の皆さんが未来を描く合宿を共創させていただき、本当にありがとうございました!今後も練度を上げながら共に最高の合宿体験を創っていきいましょう。


【編集後記】
今回の合宿の休憩タイムでメンバーの方に「VRoidモバイル(自分で作成したアバターを現実の世界に登場させて撮影ができるアプリ)の使い方レクチャーをお願いした場面がありました。

そのなかで、「実はこれからこういう機能を追加したいと思っていて。」「まさか合宿で活用していただけるとは思いませんでした、嬉しいです!」と、皆さんが愛情を持って事業に取り組まれていることを肌で感じた瞬間でした。

カメラを通じて皆さんが創り上げたアバターが生みの親である皆さんの合宿の世界に飛び込んでいる様子が感動的で、夢中で写真を撮ったことを覚えています。
(次回の合宿ではもう少し上手に撮影できるように、VRoidモバイル操作の腕を磨いておきたいと思っています)

皆さんの熱意があふれる深く、濃い合宿時間にご一緒させていただき、本当にありがとうございました。

自分が作成したアバターがカメラの中で歩き、そこにリアルに存在する様子が撮影できるVRoid Mobileのアプリを使用して撮影した写真。
VRoid事業部の技術力に何度も「すごい!」を連発してしまいました。




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