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ネロナムブル

子供の頃、親から「嘘つきは泥棒の始まり」って教わりました。でも、マス・メディア業界に入るようなエリートの親は、こんな「野暮な言葉」は使わなかったようですね。

ある医師がインタビューで「今、PCR検査をいたずらに増やそうとするのは得策でない」「無作為な大規模検査は現場は全く必要としてない」と答えたらしいのです。ところが、あるTV局が、真逆の意見となるよう編集して放送したとのこと。

「事実の伝達だけでなく、解説や論評も含めてジャーナリズム」との主張もわかりますが、「解説や論評」を「ウソ(ねつ造)」に置き換えちゃいけません。韓国では、「自分がやればロマンスだが、他人がやれば不倫(スキャンダル)」といったダブル・スタンダードを「ネロナムブル」と呼ぶようです。

きっと、他人に厳しく当たろうとするあまり「ウソ」をついてしまったんでしょうね。その上、「ウソ」がばれると、「医療現場の声の部分を放送につなげる、その受け止めを疎かにしていた部分がありました。この辺については大変おわびします」って意味不明な「言い逃れ」。

それって、自分に優しすぎるというか「ネロナムブル」すぎませんか?

 「泥棒になったって知りませんからね」。

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