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強烈。モンゴルの旧正月。

 モンゴルのお正月は旧正月で「ツァガンサル(白い月)」と呼ばれます。 旧暦に従って決められるので日取りは毎年変わります。(2016年は2月9日が元旦) ツァガンサルには家族、親戚などが集まりごちそうを囲みながら、厳しい冬を乗り越えて春を迎える事に喜び、一年間の幸せを祈ります。「ツァガンサル(白い月)」の白はモンゴルでは純粋さを表現し、モンゴル人が尊ぶ乳の色でもあります。お正月は何も悪いことがない真っ白な月という意味もあるそうです。

モンゴルに行く以前から噂は聞いていました。
「シンジルとツァガンサルは覚悟しておけ」と。

日本でも新入生や新入社員はお酒や食べ物による洗礼を受けると思います。
これが公式はさておき。
僕もなかなかに洗礼を受けてきたので、正直舐めてました。


ある日の朝。出勤して靴を履き替えていると、
院長「今日はボーズ(蒸し餃子)を1000個作るよ!」
僕 「いいね!」

冗談だと思ってノリで返しました。

前置きしておくと、
※コロナウイルスの時期で院長は医師です。
※ボランティアは安全のために夜中はあまり出歩きません。
※途上国で体調を著しく崩すと、適切な医療が提供できない場合があります。
※もし対応できない場合、チャーターを使用するケースもあるそうです。
※自費で数百万〜数千万を負担する可能性もあると、強く注意を受けました。
※次の日も朝から仕事です。


19:00 仕事終わり。院長より「ちょっと待ってて」と。

21:00 首都郊外のモンゴルゲルに到着。タクシーで2時間気絶。

21:30 強烈旧正月開始。


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大きいスーパーの袋3つ分の肉と言えば伝わるでしょうか。
とにかく大量の肉を手作業でミンチにします。手作業ってところがポイント。
途中で断念し、ミンチ機導入。。。「いや、機械あるんかい!」


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2時間くらい肉のミンチ作業が続きます。

ここで僕の隣にある白い小さな椅子だと思っていたものが、小麦粉を練った塊であることが発覚。。。「え、これ今日で全部包むの?」

以降は手が肉まみれだったので撮影できませんでした。

23:00 肉ミンチ終了。肉包み開始。
ここで僕の隣にある木の板たちがボーズを並べるものであることが発覚。
一枚に並べられるボーズの数。推定200コ。
木の板の数。推定20枚。。。「え、これ今日で全部包むの?take 2」

2:30 全工程終了。途中ボーズを1人あたり10個ちょい食べる。
「え、作って食べる日なの?」
10数人いましたので、100−200コのボーズを食べたことになります。


作業や雰囲気はとても楽しいです。家族に入れてもらったような感覚になります。
ボーズもうまい!作業で疲れてボーズを食べる!最高!
餃子の皮を伸ばすのが上手になりました。素人の中では早い方だと思います。
これポジティブな感想。

#明日も仕事だよ
#今日19時まで仕事だったよ
#外国人を深夜まで連れ回すってやばくない
#文化を教えてくれる 。その心意気はほんとに感謝。
#これで体調崩しても僕のせいになるよ
#途中で 「これ旧正月の準備のやつだ。」って気づいたよ。最初に教えようね。
これネガティブな感想


旧正月を通して勉強になりました。
「どんなことでもちょうど良いところがある。」
旅行に行ったら適度に積極的に休憩を取ろうと思いました。


次は”未定”です。
とりあえず近況まで追いつきました。